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中谷彰宏の「恋愛食堂」vol.4:アイコンタクトが多いお店が、良いお店。――アイコンタクトが多いお客様が、愛されるお客様。

「良いお店」の見分け方は。
それは、アイコンタクトがあるかどうか。

「愛されるお客様」になるには。
それは、アイコンタクトを増やすこと。

レストランについて、聞かれる2大質問

①「いいお店の見抜き方は?」
②「お店の人から好かれるには?」
この2つの質問は、キーワードが同じです。
「アイコンタクト」です。
「いいお店」には、「アイコンタクト」があります。
お店に入った時点でスタッフと目が合えば、それは間違いなく、いいお店です。
「いらっしゃいませ」と声がかかるわりに、アイコンタクトがないお店があります。
お寿司屋さんは、暖簾を潜った時に、カウンターの中で最初に目が合う人が、板長さんです。
板長さんが、いらしたお客様と最初にアイコンタクトが取れるように、店舗構造されています。
レジが店舗の奥にあるレストランでも、いらしたお客様とアイコンタクトが取れる場所に、スタッフは立っています。
あらゆるスポーツに、ホームポジションがあるのと同様、レストランでは、いらしたお客様とアイコンタクトを取れる場所が、ホームポジションです。

アイコンタクトを取るチャンスを、逃がしている。

お客様が、お店を選ぶように、お店もお客様を選んでいます。
「お金を払っているのに、選ぶとは失礼」ではありません。
お店とお客様は、対等です。
お互い選び得る関係が、対等な関係なのです。
どのような人が来店されるかわからないお店も、お客様同様、ドキドキしています。
お客様にアイコンタクトを取っていただくことで、お店の人は安心します。
挨拶が大事と言いますが、アイコンタクトは、それ以上に大事なのです。
アイコンタクトは、挨拶を上回る挨拶なのです。
自分がお客として行く際、自分ではアイコンタクトを取っているつもりでも、意外とアイコンタクトを取っていないことに気づいていません。

①メニューの説明を聞く時。
つい、メニューの文字や写真を見て、説明をしてくれているスタッフと目が合っていません。
メニューを見るより、スタッフの表情を見るほうが、よりイメージが浮かびます。
②メニューを返す時。
メニューを決めた安心感で、ノールックでメニューを返しがちです。
③料理が届いた時。
料理を見た感動を、スタッフの目を見ることで、伝えることができます。
④お皿を下げる時。
美味しかった感動を、スタッフにアイコンタクトで伝えます。
⑤お水を注ぎに来てくれた時。
この時、アイコンタクトを取りながら会話ができるチャンスです。
⑥帰る時。
帰る時、ホールスタッフや厨房の中のスタッフは、見ています。
遠くても、アイコンタクトを取るお客様は、感じが良い。
「愛される人」は、スタッフでも、お客様でも、「アイコンタクト」が多い人です。
覚えてもらえるのは、アイコンタクトの回数で決まるのです。 これは、仕事でも恋愛でも同じです。 情報化時代は、情報では差がつきません。 人との接し方で、差がつくのです。

writer

中谷 彰宏

nakataniakihiro

作家・俳優。恋愛からレストラン経営まで、著作1100冊を超える。日本中・世界中のレストランを巡りサービスについて研修。実家は、スナック・寿司店。中谷塾主宰。【公式サイト】https://an-web.com/