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タイイメージ奢写真

関空からエアアジアで行く 重量級ライター姉妹のタイまんぷくツアー

『あまから手帖』屈指のヘビー級ライターユニット姉妹がタイへひとっ飛びして、プーケット、チェンマイ、バンコクの3都市で美食三昧! 拠点となるバンコク・ドンムアン空港へは関西国際空港からエアアジアで5時間50分。深夜23時55分発の611便に乗れば寝ている間に到着。午前中から行動開始、すぐに現地の美味に溺れたい方にオススメです!
(構成/三好彩子、写真/泡☆盛子・三好彩子、文/泡☆盛子)

姉妹とAir Asia飛行機写真
昼間はいつも通り仕事をしてから旅立てるのが嬉しい、深夜発のフライトスケジュール。開放感に満ちた2人の顔をご覧ください。左が姉の泡☆盛子、右が妹の三好彩子。血の繋がりはないものの、今時珍しい恵まれすぎた体型が似通っている(左)。エアアジアはバンコクからプーケット、チェンマイ、チェンライへの国内便を就航(右)。

プーケット

窓外に広がる綺麗な朝焼けに感動! これも深夜便の特権ですね(上左)。ドンムアン空港からプーケットへは、「フライスルー」サービスを利用し、入国審査や手荷物受け取りなしの楽々乗り継ぎ(上右)。機内食はパッタイやグリーンカレーなど。ハーブや唐辛子をしっかりと効かせた丁寧な味付けが印象的(下左)。日本円にして約600円のドレス。ドレスの色鮮やかさゆえか、並んで歩く2つの迫力ボディのインパクトゆえかタイ人の注目を大いに集めた(下右)。

快適な空の旅で、タイへ!

現地時刻の朝4時11分、ドンムアン空港に到着(日本との時差は約2時間)。今回は「クワイエットゾーン」という10歳未満の子供は利用できない静かな席を選んだので、シートの快適さと相まって2人とも早々に夢の世界へ……。それでも予約しておいた機内食の時間にはぱっちりと目が覚めるのは食いしん坊の性でしょうか。予想外に本格的なタイ料理が供されたことによい旅の始まりを確信した姉妹。国内線に乗り継ぎ、ゴキゲンなままプーケットのオールドタウンにあるホテルにチェックインし、早々に近所のマーケットをパトロール。お揃いで買ったファラオ柄のドレスを身に纏ってさっそく食事に出かけましょ!

南部料理の洗礼に泣く

ランチに訪れたのは一軒家レストランの『Raya Thai cuisine』。コロニアルな空間に地元客と観光客が入り混じり、それぞれにゆったり過ごしている様子が素敵〜。と、昼ビールに目を潤ませる泡の隣で、突然三好が「ひいっ」と声を上げた。な、何事!? 「かっ、かっ、辛いーーっ」とこれも涙目になっているではないですか。え、この「ゲーン・ソム」なる魚のスープがそんなに辛いの? そうは見えないけど……とひと口すすった泡も「かっ、かっ(以下略)」。 スコーンと突き抜けるような唐辛子の辛さに驚いた。しのぐつもりで箸を伸ばした「クン・バット・サトー」という豆とエビの炒め物も、また辛い。聞けば、プーケットの料理はタイの中でもトップクラスの「辛い料理」なのだそう。始めは驚いたけれど、じっくり味わってみるとその奥には素材の風味や旨みもしっかりと感じられることが判明。しばらく汗が止まらなかったのはご愛嬌だ。
おやつは、タイ通の友人にぜひと薦められた『Arun restaurant』にて。
「ロティ」という揚げ焼きクレープが名物で、特に鶏肉や卵などの具を混ぜ込んだ「マタバ・ガイ」が絶品! バナナを包んだ甘〜いタイプには甘党・三好の目尻が下がりっぱなしだった。

『Raya Thai cuisine』の「クン・バット・サトー」。サトーは大きなサヤになる薄いそら豆のような豆で、独特の青くささとほろ苦さがクセになる(右中)。『Arun restaurant』のロティは、薄く延ばした生地を丸めたり重ねたりを繰りかえし、たっぷりのバターでさっくりと焼き上げる。脳が震えるほど甘い南部式タイミルクティーとアイスコーヒーは、高い位置から淹れることで“ぶくぶく茶”のように空気を含んだ状態にしたもの。(下左・中・右)。

チェンマイ

広い芝生の庭を囲むように建物が点在。民族衣装を着たスタッフがしずしずと料理を運ぶ様子が映画のワンシーンのよう。チェンマイの名産の一つである日傘もディスプレイされているので、記念撮影と洒落込もう(上・下左)。前菜の盛り合わせ。酒飲み好みの内容で、これがあれば1週間は晩酌に困らない気もする。「日本に持って帰りたい」と泡(下右)。

郷土料理を訪ねて南から北へ

プーケットから一路、北を目指してチェンマイへ。エアアジアの国内便で約2時間のフライトだ。窓外の景色がリゾート感溢れる青い海から、広大な山岳地帯に変化していく。お次は北部の郷土料理を味わってみよう。『Lanna Rice Barm』は、高床式の穀物庫をオシャレに改装した庭付きのホテル&レストラン。風の吹き抜けるテラスでクラシカルな北方料理を堪能した。まず運ばれてきた前菜は美しい盛付け。かつてチェンマイには王朝があったため、宮廷料理の名残でこのようなスタイルなのだとか。現地の人の大好物だという、乾燥させた豚の皮をからりと揚げた「ケームプー」やチェンマイ風腸詰、生野菜などに焼き魚入りの青唐辛子ディップを添えて味わう。塩気がしっかりと利いたディップが気に入った酒好きの泡は、食事の間中ちびちびなめながらレオビールを飲んでいた。

農園レストランで新鮮さ この上ない野菜料理を

かつて、国境に近いチェンマイ北部の地域は貧困層を巻き込んだ麻薬栽培の温床となっていた。それを憂いた故・プミポン国王がアヘンの代わりにと、野菜の種を与えて栽培させ、彼らの自立を促したのだと現地の通訳さんが教えてくれた。その結果、現在のチェンマイでは美味しい野菜が味わえるようになったのだそう。その話にいたく心を動かされたファットライター姉妹は、さっそく郊外にある農園レストラン『oh ka jhu』を訪ねた。広大な敷地内で育てた野菜をふんだんに使う料理はどれも健やかな味で、心身がリセットされる思い。野菜ばかりかと思いきや、ボリューミーな肉料理も充実しているのがいい。とてもいい。

立ち寄りじゃもったいない、チェンマイの味

チェンマイで忘れられない味となったものはまだまだある。1つは「ナイトマーケット」の屋台で飲んだフレッシュジュース。好きな果物を1〜3種類選ぶとその場でミキサーにかけてジュースにしてくれるシステムだ。造り置きタイプの店が多いが、このタイプの店を見つけたらぜひ試してほしい。タイのフルーツの濃厚かつ豊かな味わいに出合える。
そしてもう1つは『Kay Yang Wichian Buri』のガイヤーン(焼き鶏)。朝9時から昼過ぎまでという謎の営業時間が幸いし、空港へ向かう前に立ち寄ることができた。大きな屋台のような店の軒先で炭火に並ぶ鶏が圧巻。皮はパリリリッ、身はしっとりと理想的な焼き上がりで、直前にホテルの朝食ビュッフェをほぼ全種制覇していた泡も別腹を作動し、むさぼりまくり。時間があれば手羽先や肝なんかも食べてみたかった。

農園は自由に見学できるので、食前や食後に一巡してみよう。バジルの苗に水やりをしていたスタッフを見つめていたら1葉のおすそ分けが。鮮烈な香りに目を見張ると、「そうでしょう、ここで育てたんだからおいしいでしょう」というような誇りに満ちた笑みを返してくれた(上左・右)。名物のサラダは、ベースとなる20種類以上の葉野菜、チキンやトッピング、ドレッシングを自在に組み合わせることができる。野菜の味が驚くほどくっきりと主張。料理にあしらわれていたヒマワリのスプラウトも若芽ながら力強い味が印象深かった。
写真は三好が頼んだマンゴー&バナナのフレッシュジュース。ねっとりとした甘さの中にも爽やかさのある、思い出しても身悶えしそうな美味しさだった。泡は大好物のマナオ(タイのライム)、生姜、パッションフルーツ。罰ゲーム感覚で加えた生姜が意外やエエ感じに清涼感をプラスしてくれた。
ガイヤーンは鶏1羽分を食べやすくカットして提供してくれる。「鶏ってこんな味だったの!?」と思ってしまうほど、旨みが濃くジューシーだ。これは朝から飲まざるを得まいと「ビールください」的な身振り手振りをしたところ、「ないよぉ〜。そこのセブンイレブンで買ってきな〜」的に返されました。よし、次回は持ち込みを忘れないぞ。

バンコク

料理教室で王道のタイ料理を作ってみた!

チェンマイから再度エアアジアに乗り、旅の最終目的地・バンコクへ。一気に「都会に来た!」という気持ちが高まるが、市街地の渋滞には正直参った。歩いていけるほどの距離なのに車は動かず1時間もかかる。こうした渋滞が日常的なのだそうで、それをおとなしく待っているタイの人々の大らかさに驚嘆。

バンコクで楽しみにしていたのが、料理教室体験。『Bangkok Bold Kitchen』は古民家を素敵にリノベートした空間で教室を開催。1人に1セット調理器具や材料が用意され、すべての工程を実際に行うことができる。今回はグリーンカレーとクリアスープのトムヤムクンに挑戦。グリーンカレーは、クロック・ヒンという石臼でハーブやスパイスを潰すことがもっとも重要な作業らしい。愛嬌のある先生が「擦るんじゃなくて叩くの! こうよ、こう!」というような英語とジェスチャーで指導してくれるのに倣い、筋肉痛になりそうなほどガンガンと石棒を叩きつけると、香りが立ってくる! どちらの料理も調味料や素材と軽く煮込むだけという簡単さ。新鮮なハーブが手に入ったらぜひとも再現してみたい。

最後の一食まで食い意地忘れず

バンコクを去る朝のこと。宿泊していたホテルの近くには朝食用の屋台が並ぶと聞いていそいそと向かうも、影も形も見つからない。それでもあきらめず、「さっき、弁当パックを持ったお婆さんが向こうから歩いてきた。あの先にきっと店があるはず!」と探偵ばりに鼻を利かせた泡。これが正解で、駐車場の一角に簡易テーブルやゴザを並べただけの食堂(?)を発見! 10種類ほどのおかずから好きなものを選び、ご飯と一緒に盛り付けてもらうタイではおなじみの屋台のスタイルで、あれこれと迷うのもまた楽しい。やっとありつけた喜びで味わい倍増。シュールな空間で、タイ最後の一食と「また来タイ、もっと食べタイ」という思いをじっくりと噛みしめる2人でありました。

同じように手順を聞いて同じ分量で作っているのに、出来上がりの味はなぜか人それぞれ。「あんたのちょっと甘いけど美味しいな」「そっちも悪くないやん」と食べ比べするのも楽しい(上左・右)。完成した料理はその場で盛り付けて試食することができる。これまで食べたなかで一番美味しいグリーンカレーとトムヤムクンだ、と2人とも感動(下右)。
ガイヤーンの店での教訓から、缶ビールを持ち歩くことにした泡のセレクト。シンプルな青菜炒めが旨かった(上左)。我ら姉妹に加わっても違和感のない食堂のお姉さん(上右)。ウインナーを含めた肉ニクしさに姉妹の年齢差を感じる三好の若々しいセレクト。「タイのウインナーは甘みがある!」と驚いていた(中右)。
姉妹写真
プロフィール姉の泡☆盛子は沖縄出身・京都在住のフードライター。好きな肉は豚肩ロース。タイではなぜかよく食べ物をもらったりする。妹の三好彩子は愛媛出身・神戸在住のフードライター&編集者。自身のサイト「Mable食彩記」(http://mable-shokusaiki.jp/)や共著「まんぷく神戸」で食への飽くなき探究心を披露している。好きな肉はせせり。
Air Asia
エアアジア関西とタイをつなぐLCC。リーズナブルな運賃に加え、特典や便利なサービスが付いた「バリューパック」なども用意。
URL:http://www.airasia.com/jp/ja/home.page
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