【1月号】ミドコロ | あまから手帖

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あまから手帖1月号のタイトルは「食べる、SDGs」。最近よく聞く「SDGs(持続可能な開発目標)」とは、国連で採択された世界中の人々が幸せに生きるための目標。「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」など17のゴールを基本に構成されています。何やら難しそうですが、今回のあまから手帖では、このキーワードを「食」の視点からわかりやすく、面白く、美味しく掘り下げます。

冒頭で登場するのは、22年前から自家菜園の恵みを料理に活かしてきたレストラン『ヴィラ アイーダ』。リニューアルを機に1日1テーブルの営業に抑えるなど、食材・人・時間を無理なく回す循環型レストランとしてリスタートしました。
そして、こちらも最近気になるキーワード「サステナブルシーフード」=略してサスシー。その考えを取り入れ、生態系に悪影響を及ぼさない漁法による魚介類を料理に用いる『神戸北野ホテル』の山口シェフの華麗なフレンチもご紹介。さらには、生産から消費までゴミを出さない生樽ワイン『フジマル醸造所』、街をあげてSDGsに取り組む大阪・鶴見区「タウンつるみ」のプロジェクト、耕作放棄地のイノシシ・シカ被害を解決すると共にジビエ料理へ活用する地域ブランディングメンバー「チーム日向屋」の活動など、SDGsの考えのもと様々な分野の人々をフューチャーします。
さて、大々的なプロジェクトではなくても、身近な場所にSDGsは溢れています。そのことをお伝えするページも盛りだくさん。例えば、コーヒー、チョコレート、お酒ですが、生産者に適正な対価を払う「フェアトレード」取引で輸入した豆やカカオを使っていたり、障がい者を積極的に雇用していたり。もっと意外な例で言えば、パンの耳を再活用するラスクだって、フードロス削減のための立派なSDGsの取り組みと言えるのです。
また、レトルトや缶詰もフードロスを削減するSDGsな食。誌面では、生産者と共に高付加価値な缶詰を作る「カンナチュール」、世界の問題を知ってもらおうと、各国料理約70種をレトルトにして一部寄付金付きで販売する「世界のごちそう博物館」など、メッセージ性の豊かな保存食をご紹介します。

連載では、新スタートが2本。その一つ目、巻頭「草枕、旅のあじ」では、作家の澤田瞳子さんが「西安の謎の朝食」と題して、かつて食べた屋台の美味なる異国の味に想いを馳せます。同じく新連載の「ウイズコロナの食」はwebサイト「食の輪の扉」と連動し、コロナ時代を生きる飲食店の斬新なアイデアを紹介。料理人の方にもヒントになるはずです。そして、巻末では、「トップの流儀」のシーズン2が登場。『菊乃井』を舞台にお届けします。人気連載「地酒の星」「岡さんのヒ・ミ・ツ酒場」は次号から装い新たにパワーアップして再開するので、どうぞお楽しみに。

これまでとちょっと違った切り口で攻める今月号ですが、もちろん変わらず美味しい食の話題ばかり。読んでためになる、見て学べるページが多いので、年末年始、自宅でゆっくり読むのにもぴったりの一冊です。

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