お弁当が繋ぐ輪、再び! 「全日本・食学会」が手掛ける 医療従事者と生産者&飲食店の支援

「一般社団法人 全日本・食学会」は、昨年4月末から7月にかけ、新型コロナウイルス感染症の治療にあたる医療従事者と、営業自粛により事業継続に不安を抱える飲食店や生産者に対して、お弁当を介して支援する活動をしてきた。理事長の京都『菊乃井』三代目主人・村田吉弘氏は「我々料理人や生産者、食に関する事業者を中心とした団体です。使命は、食べ手のお腹を満たすことだけではなく、食文化の継承や発展への寄与、食育活動や環境への取り組みなど、食を通じて世界の方々を笑顔にすること。コロナ禍において、命の最前線で尽力してくださっている医療関係者の方々にエールと感謝の意を送りたい、同時に、飲食店には事業継続の希望になればと考えて」。この活動に賛同した飲食店は全国122店舗、病院は全国8エリア(京都、大阪、岐阜、愛知、東京、神奈川、長崎、北海道)37施設で、計290日間、合計16,238食を届けた。

aj-fa 2月3日に届けられた、甲陽園に店を構える『日本料理 子孫』作のお弁当。節分らしく、ちらし寿司に梅を象ったあしらいなど、目でも季節を感じられる一折に。

aj-fa 左はラーメン『龍旗信』、右は『焼鳥 市松』によるもの。料理ジャンルもさまざまだ。

一時期の感染者減少で活動はストップしていたものの、冬の感染拡大に伴う医療現場の負担増加や、店舗への営業自粛要請の発令などを受け、2021年1月より東京、2月より大阪、長崎、岐阜の医療機関に対する支援を再開。状況の改善を後押しすべく、数多くの飲食店が協力している。

<参加店舗>(2021年3月10日時点/順不同)
【東京】
『Wakiya 臥龍居』/『人形町今半』/『格之進』/『日本橋ゆかり』/『銀座cotohi(しち十二候)』/『礼華』/『菩提樹』/『DANRAN亭』/『Casa di Camino』/『伊豆榮』/『天孝』

【大阪】
『ポンテベッキオ』/『柏屋』/『法善寺 浅草』/『焼鳥 市松』/『四川料理御馥』/『道頓堀今井』/『イル ルォーゴ ディ タケウチ』/『雲鶴』/『エルポニエンテ』/『洋食おかもと』/『浪速割烹 㐂川』/『高麗橋吉兆』/『割烹くぼた』/『日本料理 子孫』/『北新地 弧柳』/『山海料理 仁志乃』/『旬菜 山﨑』/『日本料理 翠』/『すし萬』/『タンポポ』/『東京竹葉亭』/『ドゥエ フィオーリ』/『トムクリオーザ』/『とり鹿』/『ニューダイトン』/『ノガラッツァ』/『はしま』/『はり重』/『パンデュース』/『慶喜』/『幽玄』/『VINO DADA SAKABA RYUKISIN』/『リュミエール』/『浪速割烹 和亨』

【長崎】
『パティスリー・カミーユ』

【岐阜】
『たか田八祥』/『うを完』/『うを仁』/『雅味 近どう』/『リリアーヌ』/『旬彩和心 棗』/『ファンボギ』/『辻屋』/『ダ・アチェ』/『魚関』/『澤千』/『ひら井』/『だいえい』/『ひしの寿司』/『おか田』/『きん魚』/『川島』/『万福』

aj-fa 『浪速割烹 和亨』での調理風景。衛生基準をクリアした、「全日本・食学会」所属店舗のみが支援活動を行う。

プロジェクトの仕組みは以下の通り。「全日本・食学会」が飲食店に対して1食当たり500円の原材料費(容器等含む)と手間賃500円の計1000円(他、運搬経費)を支払う。飲食店は地元の生産者から食材を購入してお弁当を作り、医療機関へ届けるというもの。経費は、「全日本・食学会」の資金や募金などでまかなっている。

病院からは、数々のコメントが届いているという――「職員皆喜んで、患者さんへ愛の医療を届ける英気をいただけました。本当に多くの愛の気持ちの繋がりに感謝です。」「暖かいご支援、本当にありがとうございました。スタッフ一同、大変喜んでおります。まだまだ先の長い戦いになりそうですが、食学会はじめ飲食店の皆様には踏ん張って東京を盛り上げていただけるよう、応援しております。」「当院の1,300名を超える職員全員が、その食事に舌鼓を打つとともに皆様の優しさを感じたことと存じます。身体的にも精神的にも疲弊している中で、どれだけ報われた気持ちになったかと思います。当院にご厚意を寄せていただいたことに重ねて感謝申し上げます。」

aj-fa 冒頭、『日本料理 子孫』のお弁当に添えた献立とメッセージ。節分豆と一緒に。

すべての人において、活動の源となる食。苦境に立つ医療従事者においては、つかの間の休息時間に口にできる大切な一食だ。お弁当に込められた生産者や飲食店スタッフの想いは、美味しさや栄養価と共に心の癒しとなって届いている。その先に、安心できる医療体制があるのだろう。そして、食の楽しみを提供する生産者と飲食店が活動し続けるためにも有効なこの仕組み。まずは活動を知ることから、そして、施策への支援に関心のある方は事務局まで。

aj-fa 『リュミエール』のスタッフたち。お弁当を届けるときも、晴れ晴れとした笑顔で。

■データ
一般社団法人 全日本・食学会:http://aj-fa.com/
問合せ先:事務局 info@aj-fa.com

■応援金お振込み先
みずほ銀行 神谷町支店(店番号146)
普通銀行 3033605
口座名:シャ)ゼンニホン ショクガッカイ シエンプロジェクト
※請求書や領収書が必要な場合は事務局までご連絡ください。