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カンタス航空、関空直行便就航!重量級ライター姉妹が行くオーストラリア・シドニーの旅

オーストラリア・シドニーイメージ写真

『あまから手帖』屈指のヘビー級ライターユニット姉妹が前回のタイに続き、今度はオーストラリア・シドニーへ! 2人とも初訪問ゆえ、搭乗前から期待とテンションは最高潮。極寒の日本とは逆に、これから夏を迎える南半球の国へさらなる熱気を持ち込みました。月・木・土曜運航(3月26日以降は月・水・土曜運航)のQF34便は関西国際空港を夜出発・早朝現地着なので、日本との時差が1~2時間のオーストラリアでは、普段通りの生活リズムで過ごせるのも嬉しい。ぐっと身近になったシドニーで、たっぷり食べて、遊んできました!
(構成/三好彩子、写真/泡☆盛子・三好彩子、文/泡☆盛子)

姉妹とカンタス航空 関西-シドニー線就航写真
機内食は3種類から選ぶことができる。写真は一例で、姉妹揃ってカツ丼(笑)。アルコール類も充実、オーストラリアワインも赤・白・スパークリングからセレクト可能。広いシートにはしゃぐ三好。大柄な我々でもゆとりがある。

カンタス航空で快適な空の旅

今回我々が乗ったのは、関西とシドニーを結ぶ唯一の直行便。『カンタス航空』が日本就航70周年目前の2017年の12月14日に開設した新路線で、なんと、めでたくも就航便に搭乗できることに!これは貴重な体験。この日乗った最新のA330-300型機はエコノミー席でもゆったりとしたシートを備え、我らのわがままボディもリラックス三昧。並んでくつろぐ様子を見たオーストラリア人のクルーに「Sisters?(君ら、姉妹?)」と笑いかけられ、ついに姉妹っぷりが国境を超えた〜と感涙にむせぶ一幕も。約9時間のフライトも、和洋織り交ぜた機内食やオーストラリア産ワインの提供、映画やゲームといった機内サービスを堪能しているとあっという間。「思ってたよりも近い!」というのが2人共通の感想だった。

すっきり目覚めたら、そこはシドニー!

現地時刻の朝6時45分にシドニー国際空港着。一歩外へ出ると、一瞬で温かい空気に包まれる。気温は26℃(のちに36℃まで上がる)。10時間ほど前はコートを着てマフラーをぐるぐる巻いていたのが信じられない。さっそく初夏仕様の服に着替えてシドニー市内へ。まず目指したのは、近頃カフェブームだというシドニーで地元っ子に大人気の『The Grounds of Alexandria』(住所:7A / 2 Huntley Street, Alexandria NSW 2015)。レンガ造りの倉庫をリノベートしたカフェやベーカリー、コーヒーの焙煎所、フラワーショップなどを擁する複合施設で、緑溢れるガーデンやミニ動物園まで揃っている。朝早い時間なのにほぼ満席状態! ガイドさん曰く「オージー(オーストラリア人)は朝型なので、出勤前にカフェでコーヒーを一杯というのはおなじみのスタイルなんですよ」。ここでコーヒー好きの三好の目がキラリ。さっそく頼んだ「Long Black」(A$4)は、いわゆるブラックコーヒー。もちろん、敷地内の焙煎所で焙煎したばかりの豆を使っていて「雑味がなくてキレイなコクのある味♪」と満足気な三好。一方、飢えた獣のように腹ペコな泡は「THE GROUNDS BIG BREKKIE」なるスペシャリテのひと皿に夢中。自家製の香ばしいパンに、チョリソー、生ハム、ポーチドエッグ、豆などを添えたモリモリっぷりがイイ! アボカドやベビーリーフなど野菜の味が濃い。一方、カリッカリのベーコンが4枚も付いている「OUR AVOCADO ON TOAST」はザクロやゴマのアクセントが面白く、朝からパワーチャージできる一皿。「HOUSE SMOKED SALMON RILLETTES BAGEL」はハーブと共にペースト状にしたサーモンと温玉を絡め、自家製ベーグルにサンドして。ホースラディッシュの香りも利いたワインが飲みたくなる味で、カフェ飯のクオリティーに感激。それにしてもボリュームがすごかった。やるな、オージー。

中段右の写真はどれも人気メニューの「OUR AVOCADO ON TOAST」(A$19.5/手前)、「HOUSE SMOKED SALMON RILLETTES BAGEL」(A$19/右奥)、「THE GROUNDS BIG BREKKIE」(A$24/左奥)。オープンになった厨房や店内でキビキビと働くスタッフは笑顔も素敵。
「Bridge Climb」(A$163~)は短くても2時間30分以上のコースなので、刻々と移り変わる空の色を楽しみながら登ることができる。「Night Climb」コースなら眼下に広がる夜景を堪能できるとか。

シドニーのシンボル・ハーバーブリッジへ

シドニー市街に来たならばまず見ておきたいものの1つがハーバーブリッジ。1920~30年代にかけて建設された全長1149mの橋で、シングルアーチ型のものとしては世界で2番目の長さを誇る。全幅は49mもあり、8車線の車道と鉄道2路線、さらに自転車用と歩行者用の舗道も完備。そして、見事な曲線を描いたアーチの1番高いところはなんと海面から134mもあるのだとか。揃って高所恐怖症の我ら姉妹は、聞くだけでスジ肉を炊いた翌朝の煮こごりのようにぷるぷると震えてしまう……。私は震えないぞ、という方はぜひとも「Bridge Climb」にチャレンジを。ハーバーブリッジの1300段の階段を歩いて登り、頂上からのパノラマビューが楽しめる老若男女に大人気のアトラクション。もう1つの名所、シドニー・オペラハウスも眼下に見下ろす絶景が最高!(だそうです) 生まれ変わって高い所が怖くなくなった挑戦したいもの。現世では、対岸からの遠望を楽しむだけで勘弁しときましたわ。

HOTなエリアで心躍るディナー★

お楽しみの夕食は、シドニー湾に面した再開発地区・バランガルーにあるレストラン『Cirrus』(住所:23 Barangaroo Avenue, Barangaroo NSW 2000)へ。この一帯、かつては工業エリアで、近年再開発の波に乗って巨大なオフィスビルやレストランなどが次々と建ち、今後はカジノも完成予定なのだとか。「今、一番イケてるエリアなんですよ」とガイドさんが教えてくれた。ウォーターフロントにあるこのレストランは、シドニーで『Bentley Restaurant & Bar』や『Monopole』を展開する気鋭のシェフ・Brent Savage氏による4店舗目で、オーストラリア版のミシュランといえる『グッド・フード・ガイド』でもベストニューレストランの1軒として紹介されている。スタイリッシュな店内には老いも若きもドレスアップした女性客が目立ち、見ているこちらもなんだかゴキゲンに。普段着で来ちゃってすみません……と思いつつ、料理が運ばれて来たらそれどころじゃなくなった。美しい! そして美味しいっっ! 真珠のような輝きをまとった貝の盛り合わせ「Oysters+Scallops+Mussels」でこの地のシーフードの洗礼を受け(甘い! 味が深い!)、海鱒のムースとコンソメのジュレが層になった「Smoked Ocean Trout Parfait+Fennel Pollen+Onion」の豊かで繊細な味わいにうっとりと目を閉じ、立派な海老を香ばしく焼いた「Roasted King Prawns+Koji Butter」にはなんと麹入りのバターを添えてあることに驚いた。麹ブームがここまで来たか。見目麗しいコンテンポラリーな料理と地元産食材の組み合わせが絶妙で、食べるほどに楽しくなってくる。メインは、キングサーモン、カウラ産ラム、ブラックアンガスビーフと名物が目白押し。これは興奮しますわ。「Ora King Salmon+Charred Cabbage+Black Garlic」は見事なミ・キュイ仕立てのサーモンに黒ニンニクのビターなソースがジャストマッチ。「Cowra Lamb+Brassica+Smoked Almond」は骨付ではないラムをグリルした野趣を感じるひと皿。そして圧巻はやはり「Grilled Black Angus Rib Eye+Kombu Butter」。赤身肉の魅力をぎゅっと濃縮したような力強い味わいに唸る。ミディアムレアな火入れも完璧。三好は肉を頬張った状態で言葉なく何度も頷いている。相当喜んでいる証拠です(笑)。ここでも昆布という和素材が使われているのが面白い。「これ何だろう?」「食べたことない美味しさ!」の連続で五感が刺激されまくり。素晴らしいレストランでした。ちなみにお酒のリストには500を超えるワインに加え、日本酒も堂々と並んでおりましたよ。

広々とした店内に加え、潮風を感じるテラス席も完備。空席ができる端から次の客がどんどん入ってくるほどに盛況なので、予約をするのが望ましい。写真の料理は全8品の「Cirrusコース」A$110から。
海側の客室からはダーリングハーバー(シドニー湾)を一望。昼も夜も訪れる人が途切れない賑やかなエリアだ。

ステイは海沿いの5ツ星ホテルで

今回、我々が泊まったのは『Cirrus』から徒歩10分ほどの場所にある『Hyatt Regency Sydney』(住所:161 Sussex Street, Sydney NSW 2000)。800室以上の客室を擁するシドニー最大級のホテルだ。ラッキーなことに2人ともハーバービューの上層階にインできたので、窓外に広がる爽快な景色も楽しめた。翌朝の朝食はビュッフェスタイル。フレッシュなフルーツや風味豊かで多彩なパン、酪農が盛んな国ならではのさまざまなチーズやハムを朝からたっぷりと堪能。スモークサーモンが薄いスライスではなくブロック状でサーブされているのは嬉しい驚きだった。いくら名物だとしても太っ腹すぎるよ、シェフ!

世界遺産・ブルーマウンテンズへ

この日は市内から足を伸ばして、世界遺産のブルーマウンテンズで観光。ブルーマウンテンといわれても、コーヒー豆のことかな? という程度の乏しい知識とワクワク感だけをお供に車に揺られること約3時間。到着するや、圧倒的な大自然を前にしばし言葉を失う2人であった。ブルーマウンテンズとは「1つの山」ではなく(そう思ってた……)、南北4000kmに渡る大山脈の一部である高原地帯。それが「ブルーマウンテンズ国立公園」として世界遺産に登録されているのだそう。この地に生えるユーカリの木々から発散される油分がミスト状になって一帯を青く霞みがかったように見せることから、この名がついたそうで。なんせ広いという言葉では収まらないほど広い所なので、『Scenic World』(住所:Cnr Violet Street & Cliff Drive, Katoomba NSW 2780)でさまざまな乗り物に乗って景色を眺めることに。大型ロープウェイはゆったりと渓谷の中を進み、のどかな気持ちでいられたものの、52度という急勾配を下るトロッコ列車・シーニックレイルウェイでは「♪まっさかさ~ま~に~」というひと昔前の歌謡曲が頭をぐるぐるするほどのスリリングな体験に肝を冷やし、魂が抜けたのか2人合わせて500gほど痩せてしまった(でぶキャラ崩壊の危機!)。途中、巨木が茂るジャングルのような遊歩道でのウォーキングはとても気持ちがよく、正真正銘の森林浴で旅の疲れもリフレッシュ! ブルーマウンテンズにはアジア、欧米などなど各国からの観光客が集まっていて、どの国の人もとっても楽しそう。「スリーシスターズ」と呼ばれる巨大な奇岩を見下ろす絶景スポットで浮かれた写真を撮っていたら、面白がって寄ってきた中国人のおっちゃんおばちゃんと一緒にジャンプショットを撮るというプチ国際交流も。これぞ旅の醍醐味!
たっぷりと自然を満喫して『Scenic World』からシドニー市内に戻る途中、『Featherdale Wildlife Park』(住所:217 Kildare Road, Doonside NSW 2767)に寄り道。コンパクトな動物園といった趣で、コアラやカンガルーを始め、ウォンバッド、ワラビーなどオーストラリアならではの生き物が多種揃っている。お目当てはもちろん、まずコアラ。ユーカリの木の上でぐて~っと寝ている様子がなんとも幸せそうでうらやましい。一緒に記念撮影できるサービス(A$25~)もしっかり利用。両方から身厚な姉妹に挟まれてなんらかの危機を感じたのか、撮影中もぐっすり夢の国に逃避していたモデルコアラちゃんでありました。おつとめご苦労様です。一方のカンガルーは放し飼い状態で、ぴょんぴょんといたるところで跳ねている。カップに入った餌をやると、「もっとくれよ!」というかのように前足でうまく手繰り寄せるのがかわいかった。さー、街に戻ってディナーだ!

『Scenic World』のすべての乗り物に乗れる1日乗り放題券の「シーニックパス」A$39、片道1回分の乗車はA$21。コアラに会える動物園『Featherdale Wildlife Park』の入園料はA$32。動物たちと触れ合って、愛らしさに笑顔こぼれる、泡。(右下)
写真の料理はおまかせA$69コースから。メニューは3ヶ月ごとに入れ替わる。その度にシェフは店を休んで5つの国を順に巡り、現地の田舎のストリートフードなどを食べ歩いて料理のヒントを得るという。

アジア5か国の料理と地元産ワイン

ブルーマウンテンズの観光客は実に多種多様だったけれど、オーストラリアに住む人々も世界各地からの移民が多いという。「ニューヨークよりもこちらの方が人種のるつぼだという人もいます」とガイドさん。移民が母国の料理を提供する店は各地で見られるが、この夜訪ねた『Mekong』(住所:Level 2 / 14 Kensington Street, Chippendale NSW 2008)では、メコン川流域の5つの国の料理をミックスしたものを提供する形態がユニークだった。まずはシェフの出身地・タイ、そしてラオス、カンボジア、ビルマ、ベトナム。これらの国の郷土料理と、シェフがロンドンやアメリカで培ってきたテクニックを合わせたフュージョン料理が楽しめるのだ。この日のおすすめコースは全7品。前菜の「SAFFRON&SWEET CORN RICE CAKE」は、サフランとスイートコーンがほろ苦さと甘みを絶妙に感じさせるライスケーキに、ココナッツ風味のエスプーマと海老をのせたもの。モダンなルックスからは意外なほどに、アジアの屋台を思わせる素朴な味わいなのは新鮮。メインの「SIRLOIN BEEF CURRY」は細切りにしたサーロインがごろごろと入ったタイカレー。これは容赦ない辛さ。慌ててライスを皿に追加する泡。隣で三好の汗も止まらない。ちょっとワインを飲んで落ち着こうか。オーストラリアはワインの一大産地で、シドニーのあるニュー・サウス・ウェールズ州や南オーストラリア州、ビクトリア州を中心に上質なワインを生産している。いわゆる「ニューワールド」と呼ばれ、もはや世界でも認知されている。この日いただいた白ワインは、ニュー・サウス・ウェールズ州オレンジ地方の「PRINTHIE」(ピノ・グリ)。赤ワインは首都キャンベラの「McWILLIAM’S」(シラー)。共に近年注目されている生産地だそう。「McWILLIAM’S」は予想以上にしっかりとした味わいで、タンニンの余韻が印象的だった。これで辛いのも収まったね。ワインが美味しかったので帰りに街角のコンビニで買ってホテルの部屋で楽しもうかと思ったら、こちらではスーパーやコンビニではお酒を扱っていないんですって! 残念〜。 
というわけで、ほろ酔いのいい気分のままホテルの12階にあるルーフトップバーへ。ジュニパーベリーが浮かんだジントニックと、シグネチャーカクテルのギムレットで乾杯っ。オープンエアのカウンターの向こうに広がるはロマンティックなシドニーの夜景。「相手が素敵なダーリンだったら……」と口にはせずとも2人の思いはひとつだった(はず)。

週末は地元で人気のオーガニックマーケットへ

有名観光地もいいけれど、食いしん坊姉妹としてはもっと地元の食に触れてみたい。そこで現地在住のガイドさんに教えてもらったのが、『Marrickville Organic Food and Farmers Markets』(住所:142 Addison Rd, Marrickville NSW 2204)。毎週日曜に開かれるオーガニックマーケットで、市街地から車で20分ほどの住宅地で行われている。「ローカルなマーケットですよ」と聞いて、野菜の無人販売が集まったような感じを想像していたら全然違った! 周辺の道路は両面びっしりマーケット目当ての路駐。会場に入ると、大きなカゴや段ボールを持参して買い物というかもはや仕入れ規模(!?)の人がたくさん。「さっき畑からとってきたよ!」という風な新鮮な野菜が山と並び、目移りを誘う。なぜ私は旅人なんだ、これを買って帰れないんだ……。無念すぎる。数十種類のスパイスやナッツ類を1時間くらいかけて選びたいし、原色のお花を買って部屋に飾りたい。毎週このマーケットに来られたら、さぞかし暮らしが豊かになるだろうなぁ。そんなことを考えつつ、出店者に「入り口側にあるパン屋さんのクロワッサンが美味しいよ」と教えられて買ってみたら、バターたっぷりでサックサク。しかもボリューム大ってのが我々には嬉しくてすっかりゴキゲンに。前回の旅先タイでも姉妹揃ってお気に入りだった、2、3種類のフルーツを組み合わせて目の前で搾ってくれるフレッシュジュースとともにいただきました。オーストラリアの「人種のるつぼ」っぷりはここにも表れていて、フード系の屋台は、トルコの「ゴズレメ」なるお焼き風のスナック(激ウマ!)や、打ち立ての生パスタ、アメリカンなベーコンエッグサンドなど多種多様。スーパーフードの屋台も人気だった。そういえば、今回訪ねた店ではほぼどこでもスーパーフードのメニューを扱っていたし、機内食にもその選択肢があった。オーガニックマーケットの盛況ぶりと併せて見ると、こちらの人たちはヘルシーな食への関心が高いのかなと思わされる。

『Marrickville Organic Food and Farmers Markets』は毎週日曜、7:30〜15:00頃まで開催。トルコの伝統的なスナック「ゴズレメ」A$10は、薄く伸ばした生地にトルコ風ソーセージや野菜などをサンドし焼いたもの。このマーケットでは古株の屋台だそう。スパイスは4袋より取りでこちらもA$10だった。
「T-BONE STEAK」A$40、「MEXICAN MARINATED RUMP」A$36。ステーキの下味用調味料やソースは肉のショーケース前に並んでいるので好みで味付けを。ドリンクは入口側にあるカウンターで別途オーダーするシステム。

憧れのオージービーフBBQ体験

「オージーはとにかく楽しむことが大好き! ほぼ毎週末、自宅でBBQをして友人や同僚を招待する人が多いんですよ」と現地在住のガイドさんに聞いていた。確かに、車で走っていると裏庭にそれっぽい施設を備えた住宅をたくさん見かけるし、マーケットやスーパーにはどでかい肉や専用スパイスが並んでいた。いいなぁ、本場のBBQ。でも旅人である我々は招かれることはないよね……と寂しく思っていたら、哀れに思った肉の神様からご褒美が。誰かの家ではないけれど、自分で肉を焼いて味わえる店があるとドライバーさんが教えてくださったのだ。ロックス地区にある『PHILLIP’S FOOTE』(住所:101 George St, The Rocks NSW 2000)がそれ。まずはショーケースに並んだ肉を選び、中庭に設置された焼き台で好みの加減に焼いて食べるというスタイルだ。肉は、「T-BONE STEAK」、「RUMP STEAK」、「EYE FILLET」など、牛、鶏、ラム合わせて約10種類から選ぶことができ、料金にはお代わり自由のサラダも含まれている。三好は「T-BONE STEAK」、泡は「MEXICAN MARINATED RUMP」をチョイス。大きな焼き台に肉をのせ、自分たちでじゅじゅ〜っと焼いて、いっただきまーっす。「うんまぁ!」「オージービーフ最高!」と喰らいまくる2人。赤身とサシ入りのいいとこ取りができるTボーン、あっさりとしていくらでも食べられそうなランプ、どちらも食べ飽きない美味しさ。オープンエアの席で、BBQ欲も満たされましたよ。しかし、グラスの生ビールがA$8.5〜とはちとお高い。いえね、今回どこでも感じたことなのですがシドニーの物価は高いです、はっきり言って。酒屋で買った缶ビールはA$5近かったし(A$1およそ100円換算)、レストランやレジャーもデイリーな価格とは言い難かった。聞けば、2000年のオリンピック開催時に税金が上がったのをきっかけに物価も給与水準もそれに合わせて上昇し、現在はアルバイトの最低賃金がA$15くらいなのだとか。日本円で約1500円。いいですよね。元来の国民性としてもあくせくと働く気質ではなく、夕方には仕事を終え、土日はしっかりと休むというのが基本とのこと。ショップが閉まる時間が早いのも「店の人が早く帰りたいから」ですって。自由だなー。マイペースで働いて余暇はしっかりと楽しむ。オージーのライフスタイルに憧れを禁じ得ません。

夜景煌めくディナークルーズへ!

最後のディナーは、まさかのディナークルーズ。ひゅー! お互い、沖縄や愛媛から出てきて、都会で肩というか腹寄せ合って地道に生きてきた甲斐があるね。がんばってきてよかったね。シドニー湾を周遊しつつコースディナーを楽しむ約2時間半のクルーズ。今回乗船した「Captain Cook Ⅲ」は最大400名を収容できる全長40mの大きなクルーズ船。これなら重量級の我らがちょっと動いただけで傾いたりしないから安心ね。ゆったりと出航した頃にウェルカムドリンクが振る舞われ、コース料理の前菜、メイン、デザートをそれぞれチョイス。前菜にはサーモンやラムのサラダを選び、ここでも地元産の白ワインと共に味わった。メインには「Slow cooked duck confit,seasonal greens,sweet potato puree and rich berry jus」と、「Warm vegetable timbale with kumera,quinua,sun dried tomatoes,cramberries,chickpeas and pumpkin seeds served with infused lime and Dijon mustard(V,GF)」を。メニュー名長っ! 要するに鴨肉のコンフィと、温野菜のタンバル(みじん切りの野菜などを型抜きしたもの)ですね。失礼ながら、船上での料理にさほど期待はしていなかったのだけれど、どれもちゃんと凝った調理で多彩な素材を使っていてかなりイケてます。コンフィの塩味はビシッと決まっていたし、温野菜はたっぷりの量でも食べ飽きないよう食感に変化をつけて多様な薬味を添えるなどの工夫が。ちなみに温野菜の最後に書いてある「(V,GF)」は、ベジタリアン、グルテンフリーにそれぞれ対応しているという意味。思い返せば「GF」もほとんどのお店で明記されていたなぁ。
デッキに上がると心地よい潮風が吹き、ライトアップされたオペラハウスやハーバーブリッジが間近に見える。なんて贅沢な眺め! 史跡や自然を見て地元の食材を食べ、この地で造られたワインを飲み、最後は海上からもこの街を見るという幸せなステイ。まだまだ見たいものはあるし、食べないといけないものも盛りだくさん。この魅力的な街にきっとまた戻ってこようねと誓い合い、3日間でさらにハーバーブリッジ顔負けのアーチを描くようになった互いの腹を見つめる2人であった。

今回我々が利用した「Captains」コースはウエルカム・スパークリングワイン付きでA$155(4〜10月はA$145)。メイン料理は5種類から選べ、その中にもキヌアなどのスーパーフードを使った料理が入っている。食事の合間にデッキへ出て「ここからなら高い橋も怖くない!」と浮かれる2人。
滑走路の近くにあるので、大きな窓越しに離発着の様子を見ることができる。飛行機好きならずとも興奮必至だ。実際に使用されていた機内用のカトラリーなどは、現代で日常使いしたくなるほどセンスの良いもの。

カンタス航空の歴史に触れる

最後に1つ、穴場スポットをご紹介。シドニー国際空港の国内線ターミナル3にある「QANTAS HERITAGE COLLECTION」は、月〜金曜の9:30〜16:30に無料で開放されているカンタス航空のミニ博物館。カンタス航空の成り立ちや97年を誇る創業からの歴史についての展示を行なっていて、普段はなかなか見る機会がないものばかりで楽しめる。中でも、創業当初の1920年代に就航していた機体のエンジンや、歴代の乗務員のユニフォーム(とてもおしゃれ!)などは貴重な史料。カンタス航空の名称が、創業時の社名『Queensland and Northern Territory Aerial Services』の頭文字をとったものということもここで知った。国内線へ乗り継ぐ際にはぜひ立ち寄ってみて。

姉妹写真
プロフィール右が姉の泡☆盛子、左が妹の三好彩子。血の繋がりはないものの、恵まれすぎた体型が似通っている。今回、親近感を覚える体型の方々に多数遭遇し、シドニーの街がとっても好きになった。
関西観光本部
関西観光本部関西の10府県および4政令指定都市、経済団体、観光団体等が参画する広域連携DMO。海外への観光プロモーションや外国人観光客受入れ環境整備に取り組む。
QANTAS Apirit of Australia
カンタス航空日本とオーストラリアをつなぐ4路線のほか、シドニー空港からはオースラリア国内約30か所への便も運航。
AUSTRALIA
オーストラリア政府観光局青い空と海、雄大な自然、フレンドリーなオージーたち。自然の恵みを受けたワインとグルメ……。オーストラリアには魅力がたくさん!

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