連載「モーニングは三文の徳」のカメラマンは誰?

連載「モーニングは三文の徳」のカメラマンは誰?

今月の…お蔵入り

2023.02.02

文:「あまから手帖」編集部・松崎聖子 / 撮影:赤鹿麻耶

リニューアルしたあまから手帖には、新たなカメラマンやライターさんの顔ぶれが。モーニングの連載も初登場となる赤鹿麻耶さんが撮影しています。誌面ではプロフィールを掲載していないので、どんな方なのか、こっそりご紹介します。

目次

実は世界で活躍する写真家さんなのです 「料理写真を撮ったことがありません」(!) モーニングの連載に相応しい〝超朝型人間〟でした

実は世界で活躍する写真家さんなのです

1月号からスタートした連載「モーニングは三文の徳」。これまでのあまから手帖とはちょっと雰囲気が違う写真だな~と思いませんでしたか?

バッチリ料理写真!ではなく店の雰囲気をそのまま切り取ったようなリアルな情景写真。これを撮ってくださっているのは大阪の写真家・赤鹿麻耶さんです。

イナダコーヒーのりんごチーズトースト1月号「INADA COFFEE」のりんごチーズトースト

「料理写真を撮ったことがありません」(!)

赤鹿さんは写真学校を卒業後、2011年に作品「風を食べる」でキヤノン写真新世紀グランプリを受賞。写真集を出版したり、大阪中之島美術館で個展を開いたり、海外で展示や撮影をしたりと、気鋭の写真家として国内外で活躍されています。

中之島美術館の個展の様子2022年に中之島美術館で開かれた個展の様子

人物を撮るのが好きで、現実と空想が入り混じったような独特の世界観が特徴。モデルがポーズを決めたメッセージ性のある写真から、何気ない街角でのスナップショットまで、「これ何だろう?」と引き込まれる作品ばかりです。

赤鹿麻耶さんご自身の写真。赤鹿さんのTwitterから

実は料理写真の撮影経験がなく、最初は「私があまから手帖で撮って良いのだろうか」と困惑されていましたが、初回の「INADA COFFEE」さんも、2月号の「バインミー・ウィン」も、赤鹿さんならではの視点でユニークな写真を撮ってくださいました。

私もこれまではがっちりライトを当てて「キレイで美味しそうな料理」の撮影に慣れていたので、自然光でありのままの料理写真を載せることに不安があったのですが、仕上がったページは赤鹿さんの「作品」として見事に完成されており、良い誌面になったな~と満足しています。

バインミー「バインミー・ウィン」のモーニングバインミー

モーニングの連載に相応しい〝超朝型人間〟でした

ちなみに赤鹿さんはとても明るくテンションの高い方で、朝4時ぐらいに起きて活動し、モーニングの取材の前に朝食を食べて来るというパワフルウーマン(笑)。

「今日2回目の朝食です」と言うので笑っちゃいます。

朝、寝ぼけたアタマで取材に向かう私ですが、赤鹿さんと会うと一気に元気になります。世界を股にかけて活躍されているのにとにかく気さくで面白い。たまに何かの隙間とか人の背中とか「おお、それを撮るか」という場面でシャッターを切っているのを見て、やっぱりアーティストなんだな~と感心します。

そんな赤鹿さんの芸術性が炸裂した「モーニングは三文の徳」、2月号は桜ノ宮駅前にある「バインミー・ウィン」です。お店のスタッフさん(ベトナムの方)の絶妙な表情がたまりません。

バインミーウィンの店員誌面で使わなかったカット。これも良い味出してますよね

掲載号
あまから手帖2023年2月号「コーヒー/珈琲/coffee/コーヒ」1冊まるごと、コーヒーの特集。「No milk, No coffee」では、コーヒー×ミルクのドリンクをご紹介。カフェラテ、カフェオレ、カプチーノ…バナナも?

Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

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