『たこ竹』どこへ!? 実は店舗移転に向け、天五でひっそり営業中

『たこ竹』どこへ!? 実は店舗移転に向け、天五でひっそり営業中

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2022.08.31

文:「あまから手帖」編集部・松崎聖子 / 撮影:下村亮人

2018年、約190年の歴史に幕を下ろした大阪寿司の名店『たこ竹』。2021年に天神橋商店街で復活したものの、この7月に再び閉店。実は10月に近所で新装オープンを予定しており、現在は天五の別店舗内で予約のみで営業中。『あまから手帖』が独自に入手した『たこ竹』速報をお伝えします!

目次

ベテラン職人が、味を継いで復活 新装開店に向け、天五で営業中 店舗情報

ベテラン職人が、味を継いで復活

かつて、箱の『吉野鯗(ずし)』、雀(すずめ)の『すし萬』とともに、大阪寿司御三家と称された『たこ竹』。江戸末期、天保2(1831)年に松屋町に創業し、名物ちらし寿司をはじめ、箱寿司、棒寿司が多くの人に愛されてきました。

その名店が後継者不足により2018年、惜しまれつつ閉店。ファンは「あの味がもう食べられないのか…」と悲しみましたが、その2年後に、『たこ竹』で寿司職人として50年経験を積んだ岡山 正さんが味を受け継ぎ、天神橋筋3丁目で復活させたのです。

大阪寿司名店『たこ竹』店主岡山さんは熊本出身。16歳で『たこ竹』に。

大阪寿司名店『たこ竹』調理9カン用の箱寿司の木型は珍しいという。

新装開店に向け、天五で営業中

昔の味を知る人は、復活を喜び遠くからでも買いに訪れたと言います。

しかしながら、諸事情により、現店舗を7月下旬に再び閉めることに。ただ、後ろ向きな閉店ではなく、10月には近所のOAP(大阪アメニティパーク)向かいに移転オープンするとのこと。

それまでの間、経営元の会社が営む『まるまん寿司 天五店』2階にて、予約のみで営業中。「急に閉めちゃったから、驚いた方もいると思います。でもやめてはいないし、秋に再開することをお客さんに伝えたくて」と岡山さん。

皆さん、安心してください。またあの味に会えますよ!

大阪寿司名店『たこ竹』棒寿司、甘鯛とアジのハーフ&ハーフ2800円。棒寿司、甘鯛とアジのハーフ&ハーフ2800円。

大阪寿司名店『たこ竹』箱寿司 持帰りなら穴子、エビ、鯛各3カンで2100円。箱寿司は持帰りなら穴子、エビ、鯛各3カンで2100円。

■店名
『たこ竹』
■詳細
【住所】大阪市北区天神橋5-7-21(まるまん寿司 天五店)
※9月まで『まるまん寿司 天五店』2Fで営業中
【電話番号】06-6881-2200
【営業時間】11:00~22:00
※予約のみで営業中
【定休日】無休
【お料理】上ちらし2300円、ちらし1750円、さば棒すし(冬のみ)、海老棒すし各2500円。

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Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

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