「パスチャーフェッド」って? 循環型×北海道がテーマの⾁バルがオープン

「パスチャーフェッド」って? 循環型×北海道がテーマの⾁バルがオープン

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2023.04.28

文:「あまから手帖」編集部 / 画像提供:GOODGOODMEAT(一部)

放牧牛をメインに販売する苦楽園の「GOODGOODMEAT」が、初業態となる肉バル「GOODGOODGOOD MEAT&HOKKAIDO」をルクア大阪にオープン。ヨーロッパのエシカル基準で生産された赤身肉や北海道直送の食材を用いたフードやお酒を揃えています。お肉好きも、ヴィーガンも一緒に楽しめる次世代型バルの魅力をお伝えします。

目次

もともと「単なる肉好き」が集まる会でした⁉ 栄養豊富な牧草で育った健康な牛にこだわります 店頭はさながら北海道物産展! 牧草牛の概念を覆される料理の数々 賞味期限30秒!のソフトクリームは必食 店舗情報

もともと「単なる肉好き」が集まる会でした⁉

GOODGOODGOOD MEAT&HOKKAIDOの店内

「GOODGOODMEAT」はもともと、お肉が好きでたまらない経営者(貿易、金融、IT、アパレル…etc.)が美味しいお肉を食べるためだけに集まった会でした。味だけでなく、食糧問題や動物福祉などに向き合ったサステナブルなお肉を求めるうちに、「自分たち以外にも食べて欲しい」と一般販売するように。

そうして2017年、ベンチャー企業として会社を創業し、苦楽園に販売&イートインの実店舗をオープンしました。

栄養豊富な牧草で育った健康な牛にこだわります

goodgoodmeatの熊本県阿蘇のあか牛牧草栽培から、食肉の生産、小売、提供まで一貫して行う食のSPA(生産小売)を実現

扱うのは、熊本県阿蘇や北海道厚真町の自社牧場、ニュージーランドの契約農場で飼育された牧草牛が中心。成長ホルモン促進剤を用いず、不自然に肥育させることもせず、自然の牧場でのびのびと放牧しています。

雑草ではなく、栄養面を管理したマメ科の牧草を多く与えた肉牛は「パスチャーフェッドビーフ」と呼ばれ、いわゆるグラスフェッド特有の臭みはなく、赤身が柔らかくシルキーな食感に育つのだそう。ヘルシーなのに旨みと肉質のクオリティが高いことから、星付きレストランのシェフからも引き合いが多いと言います。

店頭はさながら北海道物産展!

goodgoodmeatの店頭物販北海道の珍しいスイーツや、乳製品、虎杖浜のタラコ、噴火湾のホタテまで!

そんな牛肉に加え、環境に配慮して育てられた⽇本国内外の牧場から仕⼊れる豚・⽺・⿅肉、さらに北海道の⽣産者から届く水産物や農産物を使ったフードを楽しめるのが今回オープンした「GOODGOODGOOD MEAT&HOKKAIDO」。なぜ北海道かと言うと、阿蘇(熊本)と同様に放牧畜産に適した広大な土地があること、加えて、飛行機でのアクセスが容易なため、生産現場により多くの方々がアクセスしやすい立地だったため。

害獣とされるエゾ鹿や、収穫量や保存が難しく傷みやすいことなどの理由から本来流通できない農水産物を、バルでのメニューに活かすことでフードロス削減などの食糧問題にも対応したそうです。

牧草牛の概念を覆される料理の数々

goodgoodmeatの料理集合フードは、イタリアン、フレンチ、中華スタイルとまで幅広い

看板メニューは、希少な阿蘇牧草和⽜を99%(塩胡椒以外!)使ったハンバーグ。日本固有の希少なあか牛(褐毛和牛)で、自社牧場でストレスなく育った牛を卵や小麦粉などのつなぎを使用せずまるごとハンバーグに。スキレットでレア気味に熱して供され、好みの焼き加減でいただくことができます。

goodgoodmeatの阿蘇牧草和⽜99%ハンバーグ阿蘇牧草和⽜99%ハンバーグ

goodgoodmeatのハンバーグを切るシェフがテーブルでカッティングしてくれます

「みつば放牧牧草牛フィレ」は、ブラックアンガス種の牧草⽜の赤身の旨さを最大限に楽しめるメニュー。脂身が少ないのにしっとり柔らかく、ジューシー感も兼ね備えた特異な肉質です。

また同店は、お肉好きな人もヴィーガンの人も一緒に食卓を囲める「インクルージョンファームテーブル」であることが特徴。そのため、「ヴィーガンハンバーグ」「ヴィーガンチーズとケールのサラダ」など大豆肉や代替乳製品を使った料理も揃えています。

goodgoodmeatのみつば放牧牧草牛フィレみつば放牧牧草牛フィレはハーブバターをじゅわっと溶かして

スイーツも北海道尽くし。北海道の生産者とコラボして開発した「とうもろこしムース」や「とうもろこしロールケーキ」などGOODGOODGOOD MEAT&HOKKAIDOのオリジナル商品は数量限定。「とうもろこしのロールケーキ」はイートインも可能です。

店頭には、大豆100%で作った「大豆チョコレート」、北海道の果実の⽢みだけで作る「今⽇は、どのジャムにしようかな?」のジャムなど、本州初上陸の商品ばかりが並びます。

goodgoodmeatの店頭物販生産者とコラボして開発した加工品も。贈り物にも良さそうです

賞味期限30秒!のソフトクリームは必食

goodgoodmeatのソフトクリーム乳化剤・安定剤・⼈⼯⽢味料・増粘剤などの添加物は⼀切不使⽤!

最後に、絶対食べるべきスイーツは、オリジナルのソフトクリーム。「⺟乳と同じ遺伝⼦を持つミルク」と⾔われるA2ミルクタイプの遺伝⼦を多く含むジャージー牛の生乳で作った、コクのある濃厚な味が特徴です。なのに少しシャーベットのようなさっぱり感があり、溶けやすいので賞味期限は30 秒!

物販カウンターでテイクアウトできるので、ソフトクリームだけの購入もOKですよ! (文:「あまから手帖」編集部・松崎聖子)

■店名
「GOODGOODGOOD MEAT&HOKKAIDO」
■詳細
【住所】大阪府大阪市北区梅田3-1-3 LUCUA osaka B2F バルチカ
【電話番号】06-4256-5405
【公式サイト】https://www.goodgoodgood.jp/pages/lucua-osaka

Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

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