春だ!花見だ! 春の日本酒×スイーツのマリアージュ

春だ!花見だ! 春の日本酒×スイーツのマリアージュ

ピックアップTopics!

2024.03.14

文:あまから手帖編集部・伊藤志織 イラスト:上坂じゅりこ

春といえば、お花見。お花見の定番といえば日本酒ですね。塩気の効いたアテを合わせるのもいいですが、今年はちょっと気分を変えて、おしゃれにスイーツを合わせてみませんか。春の日本酒とスイーツのマリアージュについて、パティシエであり唎酒師でもある石川雅也さんに伺いました。

目次

春の日本酒とは 春酒に合うスイーツ

春の日本酒とは

いまくらいの季節になると、日本酒は桜の柄や色をしたボトルが出回るようになり、酒売場にも春の訪れを感じます。「春の日本酒は、ボトルだけでなく、味わいもライトで、香りのよいものが多いです。活性にごり酒などのシュワっと炭酸系や、フルーティーなものが好まれますね」と、日本酒とスイーツのペアリング講義や、スイーツ店のプロデュースなどを行っているパティシエの石川雅也さん(「S.coeur」代表)。

春のお酒に合うスイーツ

春の日本酒とスイーツのマリアージュをお伺いすると、「ベースの考えとして、季節の日本酒は、そのときの旬の食材に合うように考えられていることが一般的です。例えば春なら、菜の花のような苦みのあるものや、桜エビのような香りのよいものとか。味わいは、山菜やタケノコなど、味わいがあっさりしたものが多いですよね。これをスイーツに置き換えるようなイメージです」と石川さん。

香りのよいもの=春のお酒と好相性、と考えると覚えやすいとのこと。石川さんおすすめのスイーツがこちらです。

桜餅
春のお菓子の代表格といえばこれ。桜の風味と葉の塩気、そして甘いあんこのコクが春のお酒によく合います!

フルーツ大福
フルーツの酸味を、あんこの甘さとコクが補った最強の組み合わせ。果汁とお酒が口の中で混ざり、フルーツカクテルに。今の時期ならやっぱりイチゴ大福ですね。

マカロン
いろんなタイプがありますが、花やハーブ、フルーツなどフレーバーのあるものをセレクト。春のお酒はベリー系と相性がいいので、ベリーのコンフィチュールを使ったものもおいしいです。

抹茶スイーツ
 抹茶特有の爽やかな苦みや香りが日本酒に寄り添うポイント。特に口当たりの優しい抹茶のチョコレートやフィナンシェがいい感じ。口の中でしっかり溶かしてお酒と合わせてください。

フルーツマリネ
 「カットフルーツに砂糖をまぶしておくだけです」と石川さん。フルーツの果汁と砂糖が溶けあってジュースとなり、これが日本酒と溶け合って最高のマリアージュが完成。イチゴのほか、マスカット、白桃などもおすすめ。

ちなみに、春のお酒は香りが持ち味なので、キンキンに冷えた状態よりも常温で少し香りが開いたくらいが一層おいしく飲めるとか。外でいただくお花見は、まさにおいしく飲める温度と言えそうです。

いかがでしたか? 今年のお花見は、ぜひスイーツとのマリアージュを試してみてくださいね。

Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

Related article 関連記事