飲み進めるほどにドラマティックなラテ。

飲み進めるほどにドラマティックなラテ。

U-1000円以下の口福

2023.01.31

文:「あまから手帖」編集部・米川夏美 / 撮影:渡部健五

2023年2月号コーヒー特集。「No milk, No coffee」では、コーヒー×ミルクのドリンクをご紹介。カフェラテ、カフェオレ、カプチーノ…などたくさんある中で、玉造の「カフェノオトコーヒー」のダブルクラッチラテが忘れられないほど美味しかった。

目次

底にも、天井にもエスプレッソ ウイスキーグラスで、ストローは使わない。 店舗情報

底にも、天井にもエスプレッソ

玉造にある「カフェノオトコーヒー」。店内で焙煎を行い、豆の販売なども手掛けている。レジカウンター横には、様々な豆が並んでおり、実際に香りを確かめながらドリップコーヒーの豆を選ぶことが出来る。

「カフェノオトコーヒー」外観店は、空堀交差点にある。

だが、今回私がいただいたのは、ドリップコーヒーではなくダブルクラッチというカフェラテ。普通のカフェラテと違うのは、底にエスプレッソ、そして氷を入れミルクを注ぎ、上からもエスプレッソと、3層になっているところだ。しかも、上と下のエスプレッソでは抽出方法が違うという。

「カフェノオトコーヒー」焙煎中の風景焙煎作業中の、店主・伊藤さん。

ウイスキーグラスで、ストローは使わない。

提供されるときには、「混ぜずに飲んでください」と一言添えられる。重厚感のあるウイスキーグラスに入っており、ストローは使わずに。直接グラスに口をつけることで、香りや味わいが感じ取りやすくなるのだ。

「カフェノオトコーヒー」エスプレッソマシン上側の、2つ目のエスプレッソを抽出中。

まず一口、香り高いエスプレッソを感じる。そこから一口、また一口と飲んでいくうちに、どんどんエスプレッソとミルクが混ざっていき、味わいが変化していく。

そして底に近づくと共に、底側のエスプレッソの風味が強くなる。

飲み終わりには、しっかりとした苦みを感じるのに、なぜかビターチョコレートを食べ終わったかのような余韻が。

「カフェノオトコーヒー」店内テーブルダブルクラッチ590円。この1杯の2つのエスプレッソに、多くの量の豆を使用している。

コーヒー初心者にも「エスプレッソの入口になってほしい」と、店主・伊藤さん考案の1杯だ。飲むほどに、変わっていく風味に満足感たっぷり。

■店名
『CAFENOTO COFFEE』
■詳細
【住所】大阪府大阪市中央区上町1-6-4
【電話番号】06-4304-2630
【営業時間】12:00~18:30
【定休日】火曜
【公式サイト】https://www.cafenotocoffee.com/
【Instagram】https://www.instagram.com/cafenotocoffee/

掲載号
あまから手帖2023年2月号「コーヒー/珈琲/coffee/コーヒ」
1冊まるごと、コーヒーの特集。「No milk, No coffee」では、コーヒー×ミルクのドリンクをご紹介。カフェラテ、カフェオレ、カプチーノ…バナナも?

Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

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