家族みんなで食べられる、京都・西院『らーめん 鶴武者』の鶏白湯ラーメン

近江の丸鶏や豚骨、香味野菜、貝柱などの旨みが詰まったスープに、京都府産小麦と北海道産小麦をブレンドした自家製麺。『らーめん 鶴武者』の店主は「家族みんなで安心して食べられるように」との想いから、丁寧なラーメン作りにこだわっています。

家族で気軽に来られるお店を

阪急西院駅から徒歩6分ほどの場所にある『らーめん 鶴武者』。大きなガラス戸を引くと、すっきりと清潔感のあるカウンター、その上にはおしゃれな丸い照明が吊り下がり、ラーメン店らしからぬ雰囲気です。

「親も子どもも、おじいちゃん・おばあちゃんも家族みんなで気軽に入りやすいお店にしました」とは、店主の西村佳哲さん。もともとプログラマーでしたが、2人目の子どもができたのをきっかけに、子連れでも入りやすいラーメン屋を目指して転身。「ちびっこも大歓迎です!」と話す西村さんからは、家族を想う優しさが滲み出ています。

『らーめん 鶴武者』内観
開放感のあるガラス戸や照明など、お店作りには奥様の意見も取り入れたそう。店内には、子ども用の椅子やカトラリーも完備しています。
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『らーめん 鶴武者』店主の西村さん
店主の西村さんは、京都の老舗中華そば店『珍遊(ちんゆう)』にて腕を磨き、2012年に独立しました。
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麺も具も、手作りで

「家族みんなで安心して食べられるように」との想いから、保存料や化学調味料は使用していません。そのために、厳選した素材の旨みを最大限に引き出し、手作り・出来立てにこだわっています。

例えば麺は、国産をセレクトし、京都府産「京小麦」に、北海道産「キタホナミ」と「ハルユタカ」をブレンド。入り口横にある製麺機で毎日製麺を行い、一玉ずつ手もみして熟成しています。

だしは近江の丸鶏に豚骨、香味野菜を加え、30分ほどつきっきりでアクを丁寧に取りながら炊き上げ。タレは、旨みが出やすくなるよう、前日から水に浸しておいた昆布やしいたけ、貝柱などをじっくり煮出して作ります。

さらには、トッピングのメンマも作り置きはしていません。乾燥メンマを4日かけて湯がき、醤油やみりんで味付けした自家製メンマを提供しています。

必食は鶏白湯ラーメン

この時間と労力の詰まった一杯が、「らーめん」です。まず、鶏白湯スープをひと口いただくと、口当たりは意外とあっさりながらもクリーミーでまろやか。そして、鶏や魚介、昆布などの旨みが重なり合いますが、どれも主張しすぎずバランスよく調和しています。

自家製麺は、弾力があってモチモチ。程良い太さの縮れ麺なので、スープがよく絡みます。分厚いメンマは、特有の臭みがなく、口の中でホロリと崩れる新食感! 感動していると、「時間をかけて湯がくことで、臭みが取れるんです」と西村さん。

しっとり柔らかな豚肩ロースのレアチャーシューは特に評判です。味付けは塩のみだからこそ、肉の風味がしっかり味わえます。

『らーめん 鶴武者』らーめん
らーめん(1000円)は、塩ベースの鶏白湯スープ。飲み干しても、後味は重くありません。
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異なる風味のチャーシューを楽しみたいなら、サイドメニューの炙りちゃーしゅー丼もおすすめ。角切りのチャーシューをバーナーで炙り、香ばしさがプラスされています。「らーめんの味を邪魔しないように」と、タレはあっさりめの味付けなので、意外とペロリと食べられます。

『らーめん 鶴武者』炙りちゃーしゅー丼
炙りちゃーしゅー丼(並)400円。小サイズ250円は平日昼限定で提供。
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スープからメンマに至るまで、丹精込めて作られた一杯は、お腹も心も満たしてくれます。

『らーめん 鶴武者』外観
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