比類なき、沖縄ラグジュアリー

比類なき、沖縄ラグジュアリー

あまからジャーニー

2024.02.22

文:川島美保 / 撮影:下村亮人 

Sponsored by 星のや沖縄

今回訪れたのは、沖縄の伝統や文化を優雅に楽しめる読谷村のラグジュアリーリゾート『星のや沖縄』です。空と海に溶けるインフィニティプールに、美しき‟琉球ガストロノミア“のフルコース。そこには、手つかずの自然と最上級のホスピタリティが待っていました。

目次

コンセプトは、‟グスクの居館“ 美しき‟琉球ガストロノミア“ 斬新なギャザリングサービス 絶景のインフィニティプール 心が潤う文化体験もお薦め

コンセプトは、‟グスクの居館“

那覇空港から北へ車で約1時間。読谷村(よみたんそん)の海岸沿いに建つ広大なリゾート『星のや沖縄」のコンセプトは、‟グスクの居館“。グスクとは沖縄で史跡や聖域を指す言葉。日常と非日常の境界として海岸線と対を成しながら施設を覆う「グスクウォール」は、沖縄の史跡に発想を得た意匠。スタッフが纏う制服は琉球独特の衣装「ドゥジンとカカン」がモチーフで、客室のベッドルームを彩るのは、伝統的染物の琉球紅型(びんがた)。一歩足を踏み入れた瞬間に始まる、非日常。沖縄の伝統や文化に知らずと触れる上質なもてなしに、夢見心地になる。

『星のや沖縄』のグスクウォール/レセプション左/施設を覆うグスクウォール。空が抜けるように施された小さな穴は、読谷村の伝統的な織物「読谷山花織(ゆんたんざはなうい)」の模様。右/ひと筋の陽光が射す深海をイメージしたというレセプションも幻想的。

『星のや沖縄』の客室/ベッドルームを飾る琉球紅型客室は全100室オーシャンフロントのスイートルームで、1泊1室あたり136000円~。左/客室「ハル(畑)」。右/客室「フゥシ(星)」のベッドルームの琉球紅型。やちむんの里や琉球ガラスの制作風景を動植物と共に愛らしく描いている。

美しき‟琉球ガストロノミア“

滞在一日目のディナーは、白を基調としたダイニングでのフルコース。まずは沖縄文化の縮図さながらの前菜。イカスミチップの上には、ウイキョウを利かせた沖縄の県魚・グルクンとオレンジのマリネ。共に並ぶのは、ヘチマとナスのカポナータや、ドラゴンフルーツを重ねたヤギ肉のサルシッチャなど。他文化を柔軟に受け入れながら独自の世界を築く眩しいほどの自由さが、美味しく表現されている。

「琉球食材とイタリア料理を融合させながら、健やかな美へと導く‟琉球ガストロノミア~Bellezza(ベレッツァ)~“がテーマです」と、総料理長の政井 茂さん。開業から約4年が経つ今、ダイニングが目指すのはガストロノミアの深掘り。沖縄は‟クスイムン“と呼ばれる医食同源の考えが、琉球王朝時代から伝わる土地。そこに着目しながら、イタリアで‟美”を意味するBellezzaをコンセプトに仕立てられたコースは、見た目にも華やかだ。

月桃の青い香りを纏わせた牛フィレ肉のグリルや、島ショウガが爽やかに香るカツオにトマトジュレを合わせたカッペリーニなど、どれも主役が明快。それでいて洗練された仕立てに、美しい世界観が見える。

『星のや沖縄』の前菜ダイニングでのディナーコースは24200円(全9品)。南国の草花を飾った楽園のような装いの前菜は、気さくなフィンガーフードスタイル。甘い芳香が特徴のピパーチ(島コショウ)をアクセントにしたカリフラワーと紅芋のフリットもクセになる味。9680円のワインペアリング(全8種)を付けるのもお薦め。

『星のや沖縄』の肉料理/冷製カッペリーニ左/牛フィレ肉の月桃包み焼。久米島産の味噌でマリネした牛肉を、油味噌にトマトの酸味を加えた特製ケッカーソースで。グリルした島野菜を添えて。右/酒盗を隠し味にした鰹とトマトのカッペリーニ。島ショウガのチップで瞬間燻製するパフォーマンスも素敵。

『星のや沖縄』のデザート/ダイニング内観左/シチリア伝統のスイーツ・カッサータを再構築したデザート。リコッタチーズのムースに島ニンジンのジェラートやタンカンソースなどを添えた、味変できる構成。右/天井の高い開放的なダイニングは、浅瀬の海をイメージした爽やかなデザイン。

斬新なギャザリングサービスもぜひ

泡盛で蒸した貝やラフテー(豚の角煮)などがズラリ。沖縄料理がテーブルを埋める光景が、まさか客室でのワンシーンとは思うまい。ディナーのもうひとつの選択肢、全客室に設けられた「土間ダイニング」での‟ギャザリングサービス“は、一種のグルメアクティビティだ。

「酒の肴から鍋料理までバリエーション豊かな料理を、シェフが下準備した状態で客室の冷蔵庫にお届け。簡単な仕上げだけをするだけで、出来たてを召し上がれます。好きな時間に楽しめると好評ですよ」と、総支配人の廣瀬真人さん。仕上げと言っても、並べたり温めたりする程度。軽く飲みながら準備するも、長めの休憩を挟んで二部に分けるも自由。気ままにカスタマイズできるプライベートディナーは、ダイニングでのフルコースとは違う悦びがある。

『星のや沖縄』のギャザリングサービスギャザリングサービスは当日夕方までの注文で利用可能。客室に備えられたオーブンレンジやIH調理器を使い、食べたい時に自分たちで温めるシステム。写真の和食セットメニューは16940円(全9品、2名分)。単品注文もできる。ワインはボトル6000円~。

絶景のインフィニティプール

透き通るような青空と、ミルキーブルーとコバルトブルーが層を成す沖縄ならではの海色が描く碧のグラデーションは、溜息が出る美しさ。その自然風景に溶け合うようなインフィニティプールは、滞在中一度は利用したい絶景スポットだ。嬉しいことに、加温式で一年中24時間開放されている。

陽光に煌めく海だけでなく、茜色に染まるサンセットや満天の星を眺めながらのひと泳ぎなど、選択肢は無限大。刻一刻と移り変わる海の表情を、気分に合わせて愉しめる。

『星のや沖縄』のインフィニティプールインフィニティプールは、水深の異なるエリアをパズルの様に組み合わせた設計。奥は水深140㎝と深め。手前にある深さ10㎝の水盤エリアは、着衣したままでも過ごせる。

心が潤う文化体験もお薦め

沖縄風炊き込みご飯のジューシーや地野菜たっぷりの琉球サラダなど、沖縄感満載の朝食を堪能した後の選択肢も悩ましいほど豊富だ。潮風を感じながら伝統のぶくぶく茶で一服したり、伝統楽器の三線(さんしん)に触れてみたり、潮風が心地よい隣接の海カフェ『星野リゾート バンタカフェ』でまどろんだり。ハイビスカスが咲き誇る敷地内の庭や畑を歩くだけでも、沖縄の空気感にどっぷりと浸れる。

大らかな自然と、感性を刺激するここだけのもてなしの数々。『星のや沖縄』が2泊以上を基本とするのは、その見事な調和を贅沢に体感してほしいからに、他ならない。

『星のや沖縄』の朝食琉球朝食は4235円。塩と泡盛で蒸し煮したマース煮やラフテー、オオタニワタリやゴーヤーなどが入った琉球サラダなど盛りだくさん。洋風のシチリア朝食も選択可能。

『星野リゾート バンタカフェ』のメニュー/岩場のテラス隣接する『星野リゾート バンタカフェ』は全200席あり、海辺へと続く散策路にある「海辺のテラス」(写真左)や「岩場のテラス」(写真右)など趣の異なる4つのカフェスペースがある。ワンハンドで食べられるフードメニューがメインで、写真は「ポークたまごおにぎり」700円と、伝統のぶくぶく茶を模した「ぶくぶくジュレソーダ」1000円。

『星のや沖縄』の体験イメージ敷地内にある「道場」では、様々な文化体験が可能。左/もこもこの泡が面白いぶくぶく茶は、毎日15:00~16:30に提供。素朴で温かみあるやちむんの器で供される。右/琉球古典音楽 安冨祖(あふそ)流師範に三線を学べる「歌三線」は、島の手習いのひとつ。前日までの予約制で4840円。

■店名
『星のや沖縄』
■詳細
【住所】沖縄県中頭郡読谷村儀間474
【電話番号】050-3134-8091(星のや総合予約)
【営業時間】in15:00~、out~12:00
【宿泊】1泊136000円~(通常予約は2泊以上)。
【公式サイト】https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyaokinawa/

Related article 関連記事