とにかく渋い! 通好みのハイセンス大阪土産「肉桂(ニッキ)餅」
あまからセレクション選
今回のあまからセレクション選は、『八百源来弘堂(やおげんらいこうどう)』の肉桂(ニッキ)餅。こちらは千利休誕生の地、大阪・堺の銘菓です。肉桂のエキゾチックな香りをまとい、ふわふわの求肥には上品なこし餡が詰まっています。素朴な佇まいながら、ただならぬオーラを感じる名品です。
南蛮渡来のニッキが香る、堺の銘菓
「あまから手帖」の編集者が厳選した“美味しさ”をお届けする通販サイト「あまからセレクション」より、イチ押しをご紹介するコーナー。
2回目の今回は、関西の食文化を発信する「あまから手帖」らしい一品がいいなぁと思い、こちらの『八百源来弘堂』の肉桂餅をセレクトしました。ご覧の通り、決して今どきの“映える”感じではございません。が、それが良いんです!
大阪・堺といえば、職人の街として知られていますが、かつては「東洋のベニス」と呼ばれた一大貿易都市でした。
こちらは、そんな安土桃山時代の堺の文化を色濃く感じる伝統菓子です。当時、貿易商だった八百屋宗源が、輸入した肉桂を餅に混ぜたのがこのお菓子の起源といわれ、江戸時代にその子孫が『八百源』を名乗って菓子商を創業。「肉桂餅」が誕生しました。
とろける求肥に上品なこし餡
封を開けると、ふわりと香るエキゾチックな香り。あまりに柔らかいので、お皿に移すときは、そーっと、そーっと(笑)。口に含めば求肥がとろんと蕩(とろ)け、こし餡の上品な甘さが広がります。
「わび茶」で知られる千利休誕生の地から生まれたお菓子とあって、お茶菓子としても愛されているんですよ。
小ぶりで飾り気のない素朴な姿だからこそ、媚びない孤高の美しさを感じます。ただならぬオーラが見えるような気がして、「ちょっと背筋を伸ばして大事にいただこう」と思える一品。包装紙もまた痺れるほど渋い! そしてそれが良い!
ちなみに、『八百源来弘堂』の肉桂餅は、「あまから手帖」の2014年6月号「関西 夏の名品110」特集で扱いました。このとき、編集部が選んだ手土産として、小山薫堂さんに肉桂餅を食べていただきました。「美味しい。食べたことのない味です」「パッケージも格好いい」「この侘び寂び感を分かってくれる相手にこそ贈りたい」と、食通の小山さんにも大好評でした。
「あまセレ」では、『八百源来弘堂』肉桂餅10個入り2300円のほか、15・20個入りも販売中。手土産やお茶菓子だけでなく、大阪らしい帰省土産にもぜひご利用ください。
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『八百源来弘堂』肉桂餅10個セットはこちら▼
https://shop-amakara.com/store/ProductDetail.aspx?pcd=AT0033
『八百源来弘堂』肉桂餅15個セットはこちら▼
https://shop-amakara.com/store/ProductDetail.aspx?pcd=AT0034
『八百源来弘堂』肉桂餅20個セットはこちら▼
https://shop-amakara.com/store/ProductDetail.aspx?pcd=AT0035
シンプルな見た目に渋いパッケージ。ここに銘菓のオーラを感じます。個包装なので配るときにも重宝しますよ。
Writer ライター
あまからセレクション
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