たぶん日本初!? 酒米・山田錦の米粉スイーツショップが誕生
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スイーツの街・神戸にこの春お目見えしたのは、何と山田錦の米粉を使ったスイーツショップ。あの酒米の山田錦だけでも珍しいのに、有機栽培の山田錦のみとこれまたレア! お米を生かしたスイーツが揃う『田田田堂-たたたどう-』をご紹介します。
たぶん日本初!山田錦米スイーツ
神戸はスイーツの街。ジャンルや食材に特化した専門店も数多く点在しています。4月21日に神戸・御影にオープンした『田田田堂』は、酒米・山田錦が主役! 乳・卵・小麦、白砂糖不使用、植物ベースで作られた米粉スイーツショップです。米粉スイーツの店はありますが、有機山田錦の米粉スイーツは恐らく日本初ではないでしょうか。
神戸・御影で、自社輸入するニュージーランドのマヌカハニーを軸に、乳・卵・小麦・白砂糖不使用のヴィーガンスイーツを製造・販売してきた『ハニーマザー』。数年前から作っていた米粉のスイーツが評判を呼び、新ブランド「田田田堂」を立ち上げ、創業25周年を迎える今春『田田田堂』の実店舗をオープンさせました。
「御影は酒の街。兵庫県が誇る名産品が酒米の王様・山田錦です。もちもちとした粘りが少ないので、米粉にすると旨みや風味を感じやすく、サクサクとした食感に仕上がります。酒米を含めてお米の消費量が減っている現在、お酒だけでない山田錦の魅力を広め、次世代の稲作文化を応援していきたい」と、代表の西田智祐さんは語ります。
左/左端が代表の西田さん。「カヌレで有名な洋菓子店『ダニエル』発祥の跡地に誕生したのでプレッシャーです」。本店『ハニーマザー』は南に歩いて6分。はしごして楽しめます。
顔の見える食材
『田田田堂』で使用する有機山田錦を栽培しているのが、兵庫県多可町の若き生産者・藤岡啓志郎さん。ただでさえ、育つのに時間がかかる上、稲の背が高くなるため倒伏しやすく、病気や害虫に対してもデリケートという山田錦を、さらに手間のかかる無農薬で育てているから頭が下がります。働いている同社のスタッフたちが皆で生産地に足を運び、苗づくりやお米の収穫なども体験しているそう。顔が見える・ストーリーが知れる食材というのも、安心できるポイントです。
左/藤岡さんは、山田錦発祥の地・多可町で代々続く農家の7代目。耕作放棄地問題解決にも尽力しています。右/有機栽培の山田錦の米粉は店頭でも購入可能。
米粉だから美味しい!
店頭に並ぶスイーツは、パティシエである西田晴美さんをはじめ、スタッフが工房で手造り。「米粉でも美味しいではなく、米粉だから美味しいという味づくりを目指してます」。
店頭で購入できる新作が、有機米粉のフルーツタルト。米粉で作られたタルト生地はサクッと香ばしく、有機ココナッツミルクや有機メープルシロップを使ったクリームに、厳選された旬のフルーツが彩りを添えます。
お米のフレッシュタルト680円~。イチゴは地元神戸産、山形の完熟ブルーベリーなど厳選したフルーツを使用。
ほかにコーヒーの苦みが効いたお米のティラミスに、もっちり食感のお米のパンも。乳・卵・小麦は不使用であることを忘れそうな、どれも優しい味わいながらも素材の風味が豊か。アレルギーをお持ちの方はもちろん、そうでない方にも満足していただける味わいです。
お米のティラミス680円、豆乳プリン550円。
実は、『田田田堂』の米粉のジェラートと米粉の焼き菓子は、弊誌の通販サイト「あまからセレクション」でもお取り扱いさせていただいています。まろやかなで軽い後口のジェラートは食いしん坊なスタッフに、サクサクと香ばしいおつまみサブレは男性スタッフにも好評です。
山田錦の健やかで新感覚の美味しさを、お店に足を運んで&お取り寄せで、ぜひ味わってみてください!
■店名
『田田田堂-たたたどう-』
■詳細
【住所】兵庫県神戸市東灘区御影郡家1-23-12
【電話番号】078-855-3358
【営業時間】11:00~18:00
【定休日】水曜
【公式サイト】https://tatatado.jp/
【Instagram】https://www.instagram.com/tatatado_official/
Writer ライター
あまから手帖 編集部
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