アラン・デュカス氏プロデュースの特別ディナーコースを京都で

アラン・デュカス氏プロデュースの特別ディナーコースを京都で

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2023.08.21

文:あまから手帖編集部/画像提供:MUNI KYOTO by 温故知新

京都・渡月橋を眼前に、2020年にオープンしたスモール・ラグジュアリー・ホテル『MUNI KYOTO by 温故知新』。併設されているアラン・デュカス氏プロデュースのレストラン「MUNI ALAIN DUCASSE」で、8月31日まで「三周年特別ディナーコース」が提供されます。これを記念し、アラン・デュカス氏も来日されました。

目次

『MUNI KYOTO by 温故知新』で「特別ディナーコース」を提供 アラン・デュカス氏の遊び心とクリエイティブが満載 アラン・デュカス氏ってこんな人! 詳細

『MUNI KYOTO by 温故知新』で「特別ディナーコース」を提供

アラン・デュカス氏といえば、言うまでもなく世界で最も著名なシェフの一人に挙げられるフレンチ界の巨匠。2020年にオープンした京都・嵐山のスモール・ラグジュアリー・ホテル『MUNI KYOTO by 温故知新』には、彼がプロデュースする2つのレストラン「MUNI ALAIN DUCASSE」「MUNI LA TERRASSE」が併設されています。今年8月、ホテル3周年を記念して、「MUNI ALAIN DUCASSE」で期間限定の特別ディナーを提供するということで、そのご紹介をしたいと思います!

アラン・デュカス氏と松山知樹氏アラン・デュカス氏と、『株式会社温故知新』代表取締役・松山知樹氏。

アラン・デュカス氏の遊び心とクリエイティブが満載

「特別ディナーコース」が提供されるのは、ガストロノミックレストラン「MUNI ALAIN DUCASSE」。腕を振るうアレッサンドロ・ガルディアーニ氏は、モナコ、ロンドン、パリのアラン・デュカス氏のレストランで研鑽を積まれました。アラン氏の信頼も厚く、今回のディナーも、2人で話し合いメニューを決めていったとか。

アレッサンドロ・ガルディアーニ氏アレッサンドロ・ガルディアーニ氏

8月31日(木)まで提供される特別ディナーでは、京都や周辺のエリアから厳選した食材から成る8品のコースが用意されています。

例えば前菜の「貝のマリネ 胡瓜とゴールドキャビア」は、キュウリの清々しい青い香りと食感、キャビアの塩味が美しく調和した一品。食べる直前に、目の前でキュウリのソースを皿に注ぐことで、一層香りが立ちあがります。これは、キュウリのジュースと京都のドライジン「季の美」を合わせて葛を合わせたもので、皿の上で“ジントニック”をイメージした仕立てなのだとか。おしゃれです…。 こうしたアラン・デュカス氏のクリエイティブの世界にとことん触れることができる今回のコース。もっとゆっくり味わいたいという方には、ディナー付き宿泊プランも。京都を存分に感じる非日常の贅沢を、ぜひお楽しみください。

貝のマリネ 胡瓜とゴールドキャビア貝のマリネ 胡瓜とゴールドキャビア。実はこの皿、海洋プラスチックからできたものだとか。アラン氏は、以前からSDGsに高い関心を持たれていたということで、“らしさ”を感じるセレクトです。

ディナーメニューの一例特別ディナーメニューの一例

アラン・デュカス氏ってこんな人!

余談ですが、今回、特別ディナーの提供に先立ち、アラン・デュカス氏を囲んでのプレス向けランチ会がありましたので、その様子も少しお伝えさせてください。

アラン・デュカス氏の凄さがわかる経歴としては、1990年、史上最年少(当時)の33歳でモナコのパラスホテル「オテル・ド・パリ」内のレストラン「ル・ルイ・キャーンズ」シェフとして、ホテル内のレストランとしては史上初のミシュラン3ツ星を獲得。現在もモナコ・ロンドンの2都市の3ツ星レストランをはじめ、世界に約30のレストランを展開しています。
そう、あまりに有名な現代の偉人。雲の上の人すぎて、正直なところ、実在するという感覚がありませんでした…。

ホテル内覧の後、ランチの会場に到着した我々プレスがまず通されたのはなんと厨房。アペリティフを厨房で、というアラン氏の粋な計らいに、いきなり痺れます(笑)。グラスを片手にキッチンをのぞき込むと、白いスーツの紳士が!

!……本物!!! 言葉を無くすほどに感動していたら、ゲストと軽くグラスを合わせ、キッチンから次々と提供されるおつまみを優しくすすめてくれるアラン氏。この笑顔このチャーミングさに一同の心が一気に和み、ここだけでお腹いっぱいになりそうなほどたくさん食べてしまいました。

アラン・デュカス左が特別ディナーでも腕を振るうアレッサンドロ・ガルディアーニ氏。

アラン・デュカスアペリティフで提供された料理の一部。ランチ会のコースにスズキが登場するということで、こちらはその皮を使った一品。食材を無駄なく使うことも、アラン氏の料理の特徴。キャビアとともに複雑な磯の香り。

ランチ会でアラン氏は『MUNI KYOTO』で、この京都という土地を感じてほしいです、とあいさつ。京都や周辺の食材に、強い魅力を感じたそう。「京都は日本でトップクラスのグルメ都市。このレストランは、美食の街への挑戦だと思っています」続けて、「僕の料理はコンテンポラリーだから、京都の伝統とは勝負にならないけどね」と笑顔で話してくれました。

ちょっと意外だったのが、アラン氏は料理人になっていなかったら、旅人か建築家になりたかったそう。世界中に店を持ち、飛び回っているアラン氏は、「料理人になって、その両方を叶えました」と。探求心を持ち、インスピレーションを得て、新しいプロジェクトを形にしているアラン氏の料理は、食べる人にも大きなパワーをくれます。

■店名
『MUNI ALAIN DUCASSE』
■詳細
【場所】京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3番『MUNI KYOTO by 温故知新』内
【電話】075-863-1110
【期間】8月31日まで
【料金】三周年特別ディナーコース/1人42550円(サービス料・税込)
※「三周年特別ディナーコース」「三周年特別ディナーコース付宿泊プラン」の詳細、及び予約・問い合わせは、公式サイトにて。
【公式サイト】https://muni-kyoto.com/5337/

Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

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