「ぶぶる」誕生!京都『祇園辻利』から45年ぶり新ブランド

「ぶぶる」誕生!京都『祇園辻利』から45年ぶり新ブランド

インフォメーション

2023.11.02

文・撮影:あまから手帖編集部

2023年10月20日、あの京都のお茶専門店『祇園辻利』から新ブランド「ぶぶる」が誕生しました。“ぶぶ”とは、京言葉でお茶のこと。まだまだ知られていないお茶の魅力を、ドリンクで、フードで、お土産で、とあらゆる角度から発信していきます。“ぶぶろう”かな、と思ったら、ぜひ店舗へ。

目次

「ぶぶる」から揉み茶の魅力を発信 ドリンク、フード、お土産の3本柱 自分流の“ぶぶる”が見つかる場所 店舗情報

「ぶぶる」から揉み茶の魅力を発信

『祇園辻利』といえば、1860年創業の、全国的に知られる京都の宇治茶専門店。けれど、JR京都駅構内にできた新ブランド「ぶぶる」の店内中を見回しても、『祇園辻利』の名はどこにもない。実はそこにこそ、『祇園辻利』で既に定着している「抹茶(碾茶)」のイメージにとらわれることなく、茶葉そのものの良さを広めることを目的とする、老舗ならではの矜持が隠れている。

この「ぶぶる」で力を入れるのは“揉み茶”。すなわち、煎茶、玉露、ほうじ茶、玄米茶、和紅茶などといった、茶葉から楽しむお茶だ。

ぶぶる店内揉み茶を急須で入れたときのお茶の色=淡い黄色と、誰からも愛されるグレーをキーカラーとしたスタイリッシュなデザイン。

ドリンク、フード、お土産の3本柱

「ぶぶる」では、ドリンク、フード、お土産の3つのスタイルで、揉み茶の魅力を提案してくれる。

まずはドリンク。スカッシュ、ティーラテ、ティーシェイク、ハーブティーの4種。と書くと普通だが、面白いのは、お茶と合わせる相方たち。例えばスカッシュの「煎茶モヒート」ティーラテの「玉露(ライチソース)」ハーブティーの「ほうじ茶ローズ」など、斬新な組合せだが、いずれもそれぞれの持ち味が感じられて楽しい。ぜひ味を(想像しにくいだろうけれど)想像しながらオーダーしてみてほしい。ちなみに、モバイルオーダーも可能だ。

ぶぶるドリンク上から時計回りに、ティーラテ「ほうじ茶(チョコソース)」630円、ハーブティー「和紅茶ジャスミンフラワー」500円、スカッシュ「玉露ピンクグレープフルーツ」750円、シェイク「玉露」790円。ちなみに、シェイクは1ぶぶ~5ぶぶまで、濃さをリクエストできる。

ぶぶるドリンクカウンター内にある日本初上陸となるお茶専用の特製ミル機。「お茶に合わせた粒度を調整しているんです」と、ブランディングを担当する『祇園辻利』専務取締役・三好雄大さん。

フードは「ぶぶるさんど」と「ぶぶるヌードル」。ぶぶるさんどもまた、「玉露ガーリックしば漬け」「ほうじ茶ガーリックすぐき」など、お茶を練り込んだパンに、ガーリックという新味、そこに京都らしいエッセンスが加えられている。「ほうじ茶あんこ」のような定番の美味しさも。

ぶぶるヌードルの緑の麺は、実はお茶ではなくてワカメ麺。そこに、こちらも柴漬けなどの京都らしい味わいが。お茶を使っているのはつゆ。麺をすすった後、玉露の香りがふわりと立つ。トッピングは、やまいもオクラととうふミートから選べる。

ぶぶるフード奥がぶぶるヌードル。左がやまいもオクラ、右がとうふミート各1080円。ワカメ麺は伸びにくいので、新幹線でも食べやすいとか。手前がぶぶるさんど。左からほうじ茶ガーリックすぐき、玉露ガーリック柴漬け、ほうじ茶あんこ、玉露あんこ各270円。

最後は、あの手この手でお茶を味わえるお土産。
店内の至る所にディスプレイされているお土産の数々。その数は20点以上。揚げたジャガイモにお茶の粉末をかけた「ぽてと」、お茶をそのまま食べられる「ふりかけ」などお茶の専門店だからこそのラインナップが並んでいる。「くらんち」など、スイーツもいろいろ。ポップなパッケージも可愛い。

ぶぶるぽてと「ぽてと」。緑は玉露と玄米茶、ピンクはほうじ茶と和紅茶。いずれも1080円。

ぶぶあられ手のひらサイズが可愛い「ぶぶあられ」500円。

ぶぶる紅茶「煎茶バナナラテ」「和紅茶ストロベリーラテ」など、気になるフレーバーラテも販売。

自分流の“ぶぶる”が見つかる場所

2023年、コロナ禍を経て「“一日一茶”を取り入れ、身近なお茶から心と身体を整え、楽しい体験を届けたい」と生まれた新ブランド。京都ではお茶のことを「ぶぶ」ということから、“ぶぶる”という動詞(造語)にすることで、同社は「自分らしいスタイルで楽しんでほしい」という想いを込めた。
「ちょっとぶぶりに行こうか」と軽い気分で立ち寄る度に、新しい発見に出合える場所だ。

ぶぶるオブジェおまけ。こちらは店内にある現代アート風の〇が組み合わさったオブジェ。実はここに、数字が隠れている。見つけたらハッピーになれる小さなワクワクも。

■店名
ぶぶる
■詳細
【場所】JR東海京都駅構内アスティ京都2F
【電話】075-681-0002
【営業時間】8:00~21:00
【定休日】不定休
【公式サイト】https://buburu.jp/

Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

Related article 関連記事