
宝酒造が目指した理想の食中酒 「然土(ねんど)」550本限定販売!
宝酒造株式会社が酒造りを一から見直し生まれた銘柄で、携わる人、米の栽培法、製造工程など、細部まで心を砕き生まれた無濾過原酒だ。販売は年に2回、各回約500本程度とあって瞬く間に完売。日本酒好きの間でも知る人ぞ知る希少な1本となっている。この春4度目の限定販売が始まる。
米本来の旨みが感じられる食中酒を
近年の日本酒業界では、酒米を磨いて磨いて造った酒が話題となることが増えた。もちろんその技術・精度から生まれる純米大吟醸の繊細な味わいは唯一無二のものである。
そんな中、松竹梅白壁蔵が酒造りの原点に立ち返って目指したのは、食中酒として「飲みごたえがあり飲み飽きしない味わい」の追求だった。これからの“いい日本酒”は「米の旨みが感じられる食中酒」と捉え、生まれたのが松竹梅白壁蔵「然土」だ。米の旨みを存分に引き出すため、生酛(きもと)造りにこだわり、手間と時間をかけて仕込む。そのため一度に造れる数には限度があり、3月と10月の年2回、限定数での販売となっている。
酒造りはいい田から
兵庫県の中東部に位置する西脇市。ここは加古川、杉原川、野間川という3つの河川が流れる肥沃な土地で、近隣の山田錦の産地よりやや日照時間は少ないものの、米の登熟期の気温の上昇幅が最小限に抑えられており、品質の高い酒米を育てることができる。この地で専業農家として酒米・山田錦を育てる藤原久和さんとタッグを組み、米づくりから取り組んだ。試験栽培は2020年に始まり、心白発現率の改善や粗タンパクの低減など品質改良を実施。また減農薬と稲作の過程で圃場から生じてしまうメタンガス排出量の抑制にも挑戦。高品質で環境にも優しいサステナブルな農法で「然土」のための山田錦の栽培が進められている。
研究データと人の手と
その年、また細かく言えば圃場のある場所ごとの気候条件の影響を大きく受ける酒米。収穫後状態を見極めて、精米歩合や仕込み配合といった要件を毎年細かく検討した上で白壁蔵での、酒造りは始まる。山田錦の味わいを最大限に生かすべく「生酛造り」で厳選した独自の微生物のみが最大限に働く環境を整えていく。「然土」は、もろみを袋吊りにし、ゆっくりと滴る部分だけを集めた柔らかく厚みのある味わいと豊かな香りを目指している。また程よく丸みのある味わいとするため、搾ったらすぐに瓶詰めをし、火入れは一度だけ。瓶を一度に6本ずつ、お湯の中に沈め、壜燗(びんかん)し、すぐに冷却。このタイミングの見極めが後の味に大きく影響を及ぼす。熟練の職人が長年の酒造りの蓄積データと人の手でしかコントロールできない感覚を研ぎ澄ませて細やかに。こうして人の手も時間も掛けて造るため、製造数には限りがある。田から醸造まで丁寧に向き合い育まれた一本が「然土」なのだ。
華やかで奥行き深く、料理にマッチする
当初、料飲業界限定でリリースされた「然土」は、プロフェッショナルの間でも様々な料理にマッチすると評価された。米の旨みを残す厚みのある味わいと、華やかに香り、余韻がありながらもキレの良い酒は、たとえばトロや鰻、または肉料理など、油脂分の多い食材とも濃厚にとろけ合い、双方引き立て合う。
またワインのようなエチケットのボトルデザインも美しい。こうした酒造りのストーリーも含めて物語のある一本は、大切な人への贈り物にもぴったりだ。特別な日の食卓にも彩りと話題をもたらしてくれる。今回はオンラインショップで100本、業務用ルートで450本限定での販売。この貴重な機会にぜひ手にしたい。
【商品名】松竹梅白壁蔵「然土」
【参考小売価格】10,000円(税抜き)
【発売日】2025年3月4日予約受付開始
【オンラインショップ】https://www.takarashuzo.co.jp/products/seishu/nend/
ー撮影協力ー
【店名】和食 浮橋
【住所】京都府京都市下京区烏丸通塩小路下るJR京都駅中央口
ホテルグランヴィア京都M3F(JR京都駅直結)
【電話】075‐344‐5527(直通)
【営業時間】11:30~14:30(L.O.)/17:00~21:00(L.O.)
【定休日】無休
【メニュー】夜の会席10,000円~
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- 備考
- 【会社名】宝酒造株式会社

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