
子どもにもおすすめパビリオン「EARTH MART」で食事に感謝を
「食を通じて、いのちを考える」をコンセプトにした空想のスーパーマーケットから、食事について考えるパビリオンです。
先日行われた、小山さんナビゲートによるプレス向けの発表会に参加した際、大人が楽しいのはもちろんですが、多彩な展示を通して食の背景に触れることができるので、食育という意味でも魅力的な展示だと感じました。大人も知らなかったことを、子どもと一緒に知り、考えられる機会になります。
シグネチャーパビリオン「EARTH MART(アースマート)」
茅葺屋根が印象的なパビリオン「EARTH MART」。
「地球を、我々が生きていくための食糧を分け合う「市場(マーケット)」と捉え、食の大切さや分け合う喜びを伝える内容となっています。
「EARTH MART」は空想のスーパーマーケット。「いのちのフロア」「未来のフロア」という大きく2つのゾーンに分けられ、約20の展示が用意されています。
「いのちのフロア」は、普段食べているものを通して、命への感謝が生まれるような仕掛けが、「未来のフロア」は、未来により良く食べるためのヒントが易しく楽しく展示されています。
食べものの背景が見える「いのちのフロア」
日常の買い物は、近所のスーパーという人がほとんどでしょう。野菜も肉も魚も、食べやすく整えられ、“食材”として売られています。「いただきます」というとき、その食材の命や背景まで想像できているでしょうか。
「いのちのフロア」では、わたしたちが生きるために命をいただいているということ、それはどういうことなのかを“見せて”くれます。
このほかにも、世界の家族と食卓のポートレイト写真を展示した「世界の食卓」、日本人の10年分の食糧体積を表現した巨大なショッピングカートのオブジェ「いのちのカート」などなど、紹介しきれないユニークな展示がたくさんありました。
将来の食事を考える「未来のフロア」
「いのちのレジ」を過ぎると、「未来のフロア」へ。古来からある食の技術の凄さに改めて気が付いたり、最新のフードテックを知ったりすることができるフロアです。
ほかにも、あらゆる食材をパウダー化することで食の可能性を広げる「進化する冷凍食」なども。エピローグには、来場者同士で巨大な食卓を囲む演出が待っています。
お土産は食のタイムカプセル
来場者も参加できる、面白いプロジェクトも。
万博開催期間中に和歌山で収穫された梅を使った梅干しを「万博漬け」とし、25年後に実食できる引き換えチケットが配布されます。
同時に絵馬カードも用意されていて、熊野本宮大社でのご祈祷の後、2050年まで「紀州梅の会」によって「万博漬け」と共に保管されるということで、まさに”食のタイムカプセル”。
25年後、子どもたちは立派な大人になっています。一緒に行った家族や友人との2025年の1日を思い起こしてくれるお土産になりますね。

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amakara.jp編集部
amakara.jp
関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。
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