アジア初『タイムアウトマーケット大阪』の攻略法!

今、大阪・梅田がアツい! 3月21日には『グラングリーン大阪』南館がグランドオープンを迎えた。館内には、55店舗のショップ&レストラン、ホテルやウェルネス施設などが集結。注目すべきは南館B1に誕生した、アジア初進出となる『タイムアウトマーケット大阪』。大阪を代表する実力店が出揃った、新しいスタイルのフード&カルチャーマーケットだ。どの店のどんな料理がおすすめ? どう巡ればいいの?「amakara.jp」流の攻略法をお伝えします!

タイムアウトマーケット大阪とは?

『タイムアウトマーケット』とは、時代をさかのぼること1968年。ロンドンで創刊したシティガイド『タイムアウト』をルーツにもつ。日本には[タイムアウト東京タイムアウト大阪]があり、現在、59ヶ国・333都市で、ウェブなどを通じて展開するグローバルメディアだ。
そんなメディアの地元編集者が選りすぐった名店を、一つ屋根の下にフードマーケット・スタイルで集結させたのが『タイムアウトマーケット』。2014年、第1号店がポルトガル・リスボンに誕生。以降、ニューヨーク、モントリオール、ドバイ、ケープタウン、さらにアジア初となる大阪を含む世界11ヶ所で展開しているのだ。

店選びをするための注目ポイントは5つ

ここ大阪に関して、同マーケットのジェネラルマネージャー・小林太郎さんはこう話す。「単に有名なお店を選ぶのではなく、新進気鋭のシェフや地元で愛される店も積極的に取り入れました」。
ベテラン料理人が新しい挑戦をしていたり、ここでしか食べられない夢のコラボがあったりと、全17店舗が様々な仕掛けで迎えてくれる。とはいえ、時間にもお腹にも限界はあるので、店を選ぶときの5つの注目ポイントを伝えたい。

TOMO内観
『タイムアウトマーケット大阪』のフロア面積は3000㎡!テニスコート11つ分のスペースに、17の飲食店と2つのバー、ステージが揃う。
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《その1》ベテラン料理人の新たな挑戦

総席数は約800席!広大なフロアには、17の飲食店と2つのバーが集う。なかでも「え?あのお店が出店?」といった注目度が高まるなか、ベテラン料理人のチャレンジに大注目してほしい。

魏飯焼味(ギハンシウメイ)
京都にある中華の名店「創作中華 一之船入」店主・魏禧之さんは香港のローカルフード・焼味専門店を立ち上げた。専用の焼き窯を使い、下味をつけた豚肉や鴨子(ヤーツゥ)などを炙り焼きに。なかでも「焼味盛り合わせ」は、本格窯焼きハニーチャーシュー、クリスピーポーク、香港ローストダックの3種の焼味を堪能できる。

あやむ屋
1999年に創業した福島区の焼鳥店『あやむ屋』。店主・永沼巧さんは「焼鳥は焼きません」ときっぱり! 本店の名物でもある「⼿⽻先の唐揚げ(6本)」をはじめ、「気を衒わない、またすぐにでも食べたくなる味」を追求する。

「魏飯焼味」画像
『魏飯焼味』左/焼味盛り合わせ1950円。右/店主の魏さん。
「あやむ屋」画像
『あやむ屋』左/⼿⽻先の唐揚げ(6本)1500円。右/店主の永沼さん。
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コアラ食堂
天満の路地裏で絶大な人気の創作鉄板焼き店。店主の寺田 充さんは「大阪の粉もん文化を丸ごと楽しんでほしい」と話す。名物の豚玉や、茹でたての生麺を用いる「黒豚バラ肉焼きそば」はもちろん、今回新たに「たこ焼き」が登場!

情熱うどん 讃州
かつて豊崎で人気を博した大阪讃岐うどんの人気店が復活を遂げた。「4年ぶりの自社運営。僕が厨房に入ります」と店主・久保達也さん。厨房内に設置した製麺機で麺を拵え、黒と白を基調にしたナルトに至るまで、『タイムアウトマーケット大阪』ならではの味づくりを徹底。「かけうどん」850円、「きつねうどん」1100円などまずは定番を攻めてみては?

「コアラ食堂」画像
『コアラ食堂』左/たこ焼き(6個)650円。右/店主の寺田さん。
「情熱うどん 讃州」画像
『情熱うどん 讃州』左/お好みのうどんと季節のご飯のセットメニューもあり(1200円)。右/店主の久保さん。
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《その2》人気店の新業態をチェック

コース料理が主体のレストランが単品で勝負をしたり、国内外のゲストに向けて新たなブランドを立ち上げるシェフの姿も。

#肉といえば松田
奈良発!和牛専門の肉割烹が満を持して登場。コースのみの本店のクオリティを、ここでは単品で味わうことができる。ヒーローディッシュは「和牛フィレカツサンド」。

PIZZA TIMEWARP ∈ LACERBA
北新地にある名イタリアン『ラチェルバ』店主・藤田政昭さんによる新展開は“NO BORDER”ピッツァ。「沖縄黒糖と黒豚のピッツァ」3080円など日本各地のローカルな食材を用いた逸品揃い。

「#肉といえば松田」画像
『#肉といえば松田』左/「和牛フィレカツサンド」3800円。右/大将の増田真志さん。
「ラチェルバ」画像
『PIZZA TIMEWARP ∈ LACERBA』左/「奈良漬チーズピッツァ」2860円ほか。右/店主の藤田さん。
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覇王樹(サボテン) タケリア
堀江にあるメキシカン・ガストロノミー『milpa』は先日発表のあった「ミシュランガイド京都・大阪2025」にて、日本初のメキシコ料理での一つ星を獲得。オーナーシェフのウィリー・モンロイさんが、『タイムアウトマーケット大阪』に開いたタコスとメキシカンスナックのお店が『覇王樹タケリア』であり、あえてトラディショナルなメキシコの味を提供する。「タコス・デ・カルニタス ポーク」1400円は必食。

座銀 ZAGIN DIVeRSITY
最大のコンセプトは「多様性を受け入れる」こと。動物性食品不使用の「ビーガンラーメン(清湯)」1500円など、様々な国から訪問されるゲストにも最高の一杯を提供する。

「SABOTEN」画像
『覇王樹 タケリア』左/タコスは全4種揃う(1400円〜)。右/オーナーシェフのウィリー・モンロイさん。
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『座銀 ZAGIN DIVeRSITY』左/写真は牛骨ラーメン(白湯)1500円。右/料理長の武田一将さん。
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kushiage001 produced by kushiage010
北新地『kusiage010』の姉妹店。本店はコースのみだが、こちらは創造性あふれる串カツをセットメニューでカジュアルに。「MIX串揚げセット(5種)」2000円。

「kushiage」画像
『kushiage001 produced by kushiage010』左/「お肉の串揚げセット」2000円ほか。右/注目の若手シェフ・髙村遼さん。
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《その3》ここだけのコラボがアツい!

大阪で大人気のアイス屋とベーカリーとパティスリーがタッグを組んだ!しかも、ここでしか味わえないメニュー“だけ”が揃う。

JULIAN♡SUCRÉ♡ACID
店名は『ジュリアンアイスクリーム シュクレとアシッド』。24年夏、大阪・新町に誕生した『ジュリアンアイスクリーム』横田益宏さんが、ベーカリー『ル シュクレクール』岩永歩シェフと、パティスリー『アシッドラシーヌ』橋本 太シェフとタッグを組み、タイムアウトマーケット大阪に出店。「プリンアラモード」など、純喫茶カルチャーの定番を現代に昇華させたコラボメニューが続々登場。

「JULIAN」画像
『JULIAN♡SUCRÉ♡ACID』左/「プリンアラモード」1200円。右/左から橋本シェフ、横田さん、岩永シェフ。
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《その4》新たな名物料理を味わう。

街の人気店による、タイムアウトマーケット大阪ならではの定番メニューも必食。

喜多郎寿し
寿司職人が目の前で握るシャリコマの寿司が特徴。「おまかせ握りセット8貫(赤だしまたは茶碗蒸し付き)」1800円など、セットメニューはランチタイムに最適。

渡邊咖喱
日本のだし文化と、スリランカのスパイス文化を融合させたカレーの名店。タイムアウトマーケット大阪は子連れ客も多いため、辛くない「キッズカリー」も用意する。

「喜多郎」画像
『喜多郎寿し』左/「鯛 塩ユッケ」1400円、「おまかせ握りセット10貫」2100円は、赤だしまたは茶碗蒸し付き。「お造り盛り合わせ」2200円。右/寿司職人・岩本英明さん。
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『渡邊咖喱』左/「元祖渡邊カリー」1750円など定番メニューをぜひ。右/シェフの渡邊 理さん。
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韓国食堂入ル
伝説の女性料理人、朴 三淳の味をアラカルトでカジュアルに味わえる。名物料理「参鶏湯」をぜひ味わってほしい。また「パンチャン盛り合わせ」1980円など野菜の惣菜が多いのも魅力。

CRITTERS BURGER
ミナミ・アメリカ村で長年愛され続けるハンバーガー専門店。北海道産小麦と天然酵母を使い焼き上げた自家製バンズを、全てのハンバーガーに使用。厳選された和牛を使った「プレミアム和牛バーガー」2860円は、ご褒美ランチにとっておき。

「入ル」画像
『韓国食堂入ル』左/「参鶏湯」1980円ほか。右/シェフの上永裕仁さん。
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『クリッターズバーガー』左/「アボカドモッツアレラバーガー」1870円。右/栗田宗太朗さん(右)、研二朗さん兄弟。
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《その5》食後は独創的なスイーツとコーヒーを

デザートやコーヒーに至るまで、街場の名店が揃う。パフェ専門店、甘味処、スペシャルティーコーヒー専門店を一挙ご紹介。

Seiichiro,NISHIZONO
トップパティシエの一人として知られる西園誠一郎シェフが、新たにパフェ専門店をオープン。「味よりも、深く記憶に残る香り」をテーマに、四季折々のエッセンスが織りなすパフェを提供する。「季節のプレミアムパフェ」2800円。

ぎおん徳屋
お茶屋や料亭が軒を連ねる花見小路にある甘味処「ぎおん徳屋」が、大阪に初出店。特上の抹茶と自家製の粒あんを用いた「特上抹茶の宇治金時」など、かき氷が5種揃う。本わらび粉と和三盆で練り上げる「徳屋の本わらびもち」1390円も数量限定販売。

「nisizono」画像
『Seiichiro,NISHIZONO』左/「京都 和束抹茶パフェ」2800円。右/オーナーシェフの西園誠一郎さん。
「徳屋」画像
『ぎおん徳屋』左/「特上抹茶の宇治金時」1480円。右/店主の山内正悟さん。
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Mel Coffee Roasters
大阪・新町で行列ができるスペシャルティコーヒー専門店が進出。季節や湿度に合わせて焙煎したコーヒー豆をバリスタが丁寧に調整したレシピでドリップ。ケニア、エチオピアといった国や個性の異なるドリップコーヒーは800円〜。

「Mel」画像
『Mel Coffee Roasters』左/「アイス ゲイシャ ブレンド ラテ」1580円ほか。右/オーナーの文元政彦さん。
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効率よく巡るために

【食べたいメニューの予習が◎】
大阪、京都、奈良を代表する17の飲食店のほか、フロアの2箇所には「タイムアウトバー」がある。料理や飲み物の提供はフードコートのスタイル。まずは事前に、どの店のどの料理を味わいたいか下調べをしておくのがいいだろう。

【複数人でいくなら役割分担と席の確保を】
友人や知人、仕事仲間などグループで訪問する場合は、どの店に誰が行くのか、役割分担を明確させておくのがベスト。まずは、テーブルやカウンター上に、ハンカチを置くなどして席の確保を行いたい。ヒーローディッシュを目当てに、お客さんが列をなす店舗もあるが、そこは辛抱強く並ぼう。

【オーダーは、各店→バーの順がベター】
全店舗がキャッシュレス。クレジットカード、QR、モバイル決済などが利用できる。会計を済ませて、呼び出しベルを受け取ったら、ドリンクを買いに「タイムアウトバー」のカウンターへ。シグネチャーカクテルやモクテルなど好みの飲み物をオーダーし、席へ戻って、料理の出来上がりを待つのがいい。

【実はここにも席が…】
週末、そしてランチやディナーなどの混雑時におすすめの席もある。実は各店舗の後ろにもカウンター席があるのだ。そこに陣取り、シェフの調理を見ながら、お酒や食事を楽しむのも、臨場感があって楽しい!

【食器の返却は不要】
フロアには食器返却担当のスタッフがスタンバイ。フードコートだが、食後にトレイや食器を返却口に持っていく手間はいらないのだ。

【エンターテインメント情報はSNSでチェック】
週末には、ライヴなどエンターテインメントを楽しめる日も。詳細は『タイムアウトマーケット大阪』のInstagramでチェックしてほしい。

TOMO内観
フロアの前方にはステージがある。不定期でライヴやキッズイベントなども開催予定。
TOMO内観イメージ
厨房は全て「タイムアウトマーケット」の意匠で統一されている。高級感漂うクールでシックな雰囲気が魅力。
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