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手作り体験vol.5:ハッピー太郎さんの滋賀・長浜案内がアツい『ハッピー太郎醸造所』後編

関西在住のアラフォー編集者・おばやしが体験型施設に潜入し、 全力レポする連載「タンケン!タイケン教室」。第5回は、『ハッピー太郎醸造所』です。10日で完成する白味噌作りのタイケンに滋賀・長浜へ。白味噌作りにフォーカスを当てた前編に続き、後編では体験ツアーに含まれている『湖(うみ)のスコーレ』案内の楽しさをお伝えします。

長浜の街づくり文化を感じる

味噌作りをタイケンした『ハッピー太郎醸造所』が入居する施設『湖のスコーレ』。味噌作りの前、『ハッピー太郎醸造所』池島さんによる“口上”も体験コースの見どころのひとつ。 「ちょっと行きましょう!」と、まずは施設の外に連れ出される。


「長浜へようこそ!商店街を抜けてこられたと思いますが、結構味があっていいでしょう?長浜城は秀吉の出世城で、曳山(山車)が12基もあるんですっ」、「長浜は街の活性化に対する意識が高くてですね、ここも元は大手スーパーだったところ。それを街のために活かそうと地元住民を中心に力を尽くしたんですね。長浜は街づくり文化のある街で…」と、講談師のように流暢に街の魅力を説明してくれるから面白い。

長浜の街
60分ほぼ喋りっぱなしで長浜と『湖のスコーレ』の魅力を伝えてくれる池島さん。琵琶湖北東に位置する長浜には、豊臣秀吉が開いた城下町の面影が残る。向かいに建つ『曳山博物館』も風情がある。
湖のスコーレ
ストアー入口には三輪大社の美しい杉玉が。『ハッピー太郎醸造所』が入居する「湖のスコーレ」は、2021年にオープンした。
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どぶろく、鮒ずし、チーズ…発酵を堪能

ハッピー太郎醸造所
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施設に戻ったところで池島さんからクエスチョン。
「琵琶湖って滋賀県全体のどのぐらいを占めているでしょうかっ!」

日本一の湖やし、地図で見る琵琶湖って結構デカいよな…3分の1ぐらいぐらいじゃない?

「ね、すごい大きな存在ですよね。正解は6分の1なんです。でも仰ったように、琵琶湖の存在ってほんとうに偉大で、その恵みってすごいんですよね。だからココも、滋賀と発酵をテーマにした体験施設になっているんです」。

施設には奈良『くるみの木』セレクトによる家具や雑貨・生活道具が揃う広々としたストアー、米原市「伊吹牛乳」の生乳などを使用した『湖のスコーレ』オリジナルのチーズ製造室、そして施設内で作られたチーズや味噌を使ったスイーツなどが味わえる喫茶室が揃っている。

湖のスコーレ
チーズ
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喫茶室
大きな窓から明るい光が差し込む喫茶室。
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チーズケーキ
施設内で作られるスコーレチーズの食べ比べセット600円には、みそフロマージュ、フロマージュブランなど。奥は自家製マスカルポーネとホエイはちみつをのせた滋賀バゲット300円。手前は『ハッピー太郎醸造所』の米糀と甘酒を使ったつぶつぶ米糀チーズケーキ580円。
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喫茶室のメニューからも発酵文化が香っていますね~。店で味わえるチーズや甘酒は販売もしているのでお土産にもぴったりなんですが、 お試しいただきたいのは、やっぱり『ハッピー太郎醸造所』のどぶろく。

味噌作りの体験コースには、『ハッピー太郎醸造所』製の試飲が付いてきますが、ぜひ喫茶室でもご堪能いただきたい。

ところで、どぶろくって何かご存知でしょうか。

「お米まるごとのお酒です。普段お飲みになっている日本酒は、通常酒粕とお酒で分離します。どぶろくはそれらを丸ごと飲んでしまおうという古来からのお酒ですね。酒造的には『その他の醸造酒』というカテゴリになるので、フルーツや薬草などの副原料を使ってもいい、自由で楽しいお酒なんです」。

『湖のスコーレ』でチーズ製造の際に出るホエー(乳清)とスパイスを使ったどぶろくなんて初めて。葡萄味もまろやかで女子が好きそう。 どれも素朴な香りが独特で、お酒って感じがあんまりしないのにチーズにとても合いそう。ホエー!である。

白味噌を仕込んだ後に、どぶろくを試飲して、喫茶室でチーズを堪能してワインなんか飲んじゃって…。
発酵まみれの長浜旅、おすすめです!

どぶろく
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どぶろく
この日の試飲は、「ハッピーどぶろく」のほか、ホエーとシタール奏者にしてスパイスの達人・石濱匡雄さん監修のスパイスをあわせた「Something happyオリエンタルホエー」、「ハニカム葡萄」など。切り絵作家・早川鉄兵氏のデザインラベルが愛らしくも凛々しい。田圃の守り神・キツネがモチーフになっている。
どぶろく
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味噌できあがり
『ハッピー太郎醸造所』のカウンターにも池島さん。作った白味噌は10日後にいただきました。おだしなしでもおいしかった!
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ハッピー太郎さんの白味噌指南『ハッピー太郎醸造所』前編

10日間で完成するという白味噌を作るべく、いざ滋賀・長浜へ!

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