京都・出町柳駅からすぐの『フリーゴ』で心地よいひとり飲みを

京都の出町柳駅から徒歩2分の好アクセスで、豚肉のパテや野菜のグリルを盛り合わせたお得なほろ酔いセットは、グラスワインが付いて1850円から。イタリア料理をベースにした、お一人様にも優しい無国籍酒場です。

お一人様もウエルカム

ネオン灯の看板や店を飾るように並べられたワインボトルなど、気取らない装飾が何ともいい感じ。京阪出町柳駅のすぐ近くに『フリーゴ』がオープンしたのは、2007年。小さな黒板に書かれた「ちいさなアテ、いろいろあります」の一言が、お一人様もウエルカムな雰囲気を醸し出しています。

赤レンガの床に白い塗り壁を合わせた店内は、ヨーロッパのバルを思わせる空間。スプーンとフォークをあしらった照明など、独特の遊び心漂うインテリアが和みます。

『フリーゴ』外観
10
『フリーゴ』1階店内
10

スターターにおすすめは前菜盛合せ

料理はアラカルトが中心で、常時30品ほど。ベースにしているのは素朴なイタリア料理ですが、「あまりジャンルにはこだわらず、自分が食べたいアテを作っていますね」と店主の久保井潤さん。

こちらで最初にオーダーすべきは、前菜盛合せです。黒バルサミコ酢の酸味が絶妙な白ネギのマリネやゴボウのアラビアータ、自家製のパテ・ド・カンパーニュなど、その日のおすすめ8品が味わえるワンプレートは1人前1900円とかなりお得。素材のおいしさをシンプルに引き出すのが得意な久保井さんの料理を知るのにもピッタリな内容になっています。

ひとり飲み用に量を少なめにしたほろ酔いセットにすれば、生ビールまたはワイン付きで1850円でいただけるというから、見逃せません。

『フリーゴ』店主の久保井潤さん
店主の久保井潤さんは滋賀県出身。京都の無国籍料理店での修業を皮切りに料理の世界にのめり込み、イタリアで腕を磨いた後に独立。一見強面ですが、中身は優しい食いしん坊です。
10
『フリーゴ』の前菜盛合せ
前菜盛合せ1900円(写真は2人前3800円)。この日はパテ・ド・カンパーニュのほか、ニンジンとナスのグリル、牡蛎オイルや鶏だしの旨みを利かせた枝豆など。
10

ユニークな白いミートソース

ニンニクが利いた熱々のアヒージョや鴨のコンフィなど、そそる一品はまだまだありますが、ボリュームたっぷりのパスタは特に人気が高いメニューです。 

なかでも珍しいのは、白いミートソース。久保井さんがイタリア・ボローニャでの修業時代に学んだレシピをアレンジしたメニューで、鶏挽肉と豚挽肉を生クリームと白ワインで煮込んだクリーミーなソースが特徴。コクはありますがあっさりしていて、ぺろりといただけます。

『フリーゴ』白いミートソース
白いミートソースは1600円。ソースの絡みがよい、マファルディーネという両端がフリル状になった幅広のロング麺を使っています。乾麺で100gの大ボリュームが基本ですが、お腹の具合に応じて量は調整してくれるそうです。
『フリーゴ』のエビとヒヨコ豆のアヒージョ
エビとヒヨコ豆のアヒージョ850円。ニンニクしっかりで、ビールやワインなしにはいられない味。オイルまで味わい尽くすためのバゲット350円の追加をおすすめします。
『フリーゴ』の鴨のコンフィ
ほろりと骨が外れる鴨のコンフィ1850円は季節野菜のグリル付き。皮ごとオーブンで焼いた玉ネギは塩とオリーブ油のシンプルな味付けで。
10

2階のテーブル席は貸し切りも可能で、事前に予約すれば5000円前後の予算に応じたコースも対応してくれます。イタリアを中心にポルトガルやスペイン、南アフリカなどのニューワールドも交えて揃えるワインのストックは、実は500本以上。カラフェでの提供なら250㎖1000円から、ボトルワインは3500円からと気安い価格帯からおいています。お一人様だけでなく、団体様にも優しいお店です。