
【手作り体験】概念が変わる!? かまぼこ&ちくわ『ヤマサ蒲鉾』
こだわり詰まったかまぼこ作りへ
西日本の蒲鉾企業といえば必ず挙がる『ヤマサ蒲鉾』。姫路駅からバスに揺られて30分、川と山に囲まれた自然豊かな場所に到着すると、大きな工場、キャラクターのさっちゃん、そして巨大なカニつめのオブジェ!がお出迎え。こちらが本日の舞台の、本社、工場、販売機能が集まった『ヤマサ蒲鉾』です。
工場は雪彦山(せっぴこさん)のふもとを流れる清流・夢前川沿いにあり、製品の製造には夢前川の伏流水を使用しているそう。徹底した品質衛生管理がなされ大型設備でライン製造…と聞くと、おいしさよりも効率優先? なんて思いがちですが、長年愛され続けるのには理由があるわけで。原材料となる魚のすり身や調味料を厳選。そりゃおいしいわけだわ。
『ヤマサ蒲鉾』が開発し、今や世界レベルで人気のカニつめ風蒲鉾を連想させる巨大なカニつめオブジェの横。同社のかまぼこなどのラインナップが揃うかまぼこ工房「夢鮮館」の地下で体験教室が開催されているとのこと。早速お邪魔します!
自己肯定感がアガる!? かまぼこ作り
今回作るのはかまぼことちくわ。
さてみなさん、2つの製品の違いわかりますか?
原料は同じ、スケソウダラやハモ、イトヨリダイなどのすり身。
板に塗りつけて、蒸せばかまぼこ。
棒に巻き付けて、焼けばちくわ。
油で揚げると、ごぼ天などの天ぷらになるそうです!
さて、エプロンをつけたら体験スタート!
まな板の上に用意されているのは、工場内で味付けした新鮮なすり身。付け包丁(刃はなく切れることはないので子どもも安心)が用意されています。
「はい!手乗りかまぼこの誕生で〜す!」
ワハハハ! 講師のお姉さん、めちゃくちゃ分かりやすく指導してくれる上に面白い。
ういろうみたいにプルプルのかまぼこが既においしそう。
「はーい!次は切った断面が分度器、トンネルみたいな形を目指しますよー」
すり身をのせては包丁をまめに動かして、削らずに潰していく。触り続けると崩れていくので、“かまぼこループ”に入らないように、できる限りすり身を板になすりつけて整形していく。気分は左官職人。
「ええ〜すごいお上手!ほんとに上手!」などと褒められてご満悦。修正なしのO Kをいただき、自己肯定感アガル〜!
段違いのおいしさ。焼きたてちくわ
なんとかかまぼこ完成!
こちらを蒸し器に入れてもらっている間に、休む間もなく、ちくわに取り掛かる。
「左まな板、下角ピッタリ〜♪」お姉さんに音頭をとってもらいながら、薄い型枠を埋めるようにすり身を塗りつけていく。
キャッキャしている場合やなかった。簡単そうに見えてムズイ。 そしたら型枠を外して、竹棒に巻き付けていく!
竹棒を優しく押さえながら、包丁をすり身とまな板の間に差し込んで、ギコギコと使ってグルグル…ムズイ。
「いいですよ〜とてもいいですよ〜! いい感じ! すごい!」 とお姉さんがエールを送ってくれて、めちゃくちゃ元気出る。ワタシ、出来る子なのかもしれない。
巻き終わったら、焼き場へ。回転しながら数分焼かれて出来上がったちくわをいただく。
焼きたてのおいしいこと! 工場で味付けした新鮮なすり身を使っているからか、ふわふわでいつも食べてるちくわと全っ然違う。皮の風味もとっても豊か。これを味わうだけでも訪ねる価値があるかもしれませんっ。
巨大カニつめ目指してレッツゴー~予約方法~
かまぼこを蒸している間に、2つの工場、かまぼこ&ちくわ、カニ風味かまぼこの製造ラインを見学させていただく。
清潔な工場では1日60万パックも作られているとのこと!
最後は「夢鮮館」でお買い物して大満足のかまぼこ体験。敷地内の芝桜が見頃を迎える春に、ご家族でいかがですか?
体験名:かまぼこ作り体験教室
料金:1人1500円 ※4歳以上
体験スケジュール:10:00~、14:00~(各回〜50人)
約2時間 ※内容…製作1時間、蒸し上がり1時間(待ち時間に工場見学やお買物可)
持ちもの:なし(エプロン、帽子は用意があります)
休館日:火・土曜、年末年始ほか工場休業日
予約はこちら
data
- 施設名
- ヤマサ蒲鉾
- 住所
- 兵庫県姫路市夢前町置本327-16
- 電話番号
- 079-335-1055
- 営業時間
- 9:00〜17:00

writer

おばやし零余子
obayashi
兵庫県宝塚市在住の独身アラフォー編集者。酒と酒場好きで、年々大きくなる身体に危機感を覚え山登りに目覚めるが、一向に痩せる気配なし。最後の晩餐は雑煮。
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