【手作り体験】概念が変わる!? かまぼこ&ちくわ『ヤマサ蒲鉾』

お正月があっという間に過ぎてしまいましたが、お宅のおせちには紅白のかまぼこ、入っていましたか? 関西在住のアラフォー編集者・おばやしが体験型施設に潜入し、 全力レポする連載「タンケン!タイケン教室」。第6回目となる今回は、みんな大好き『ヤマサ蒲鉾』でかまぼことちくわを作ってきました!

こだわり詰まったかまぼこ作りへ

西日本の蒲鉾企業といえば必ず挙がる『ヤマサ蒲鉾』。姫路駅からバスに揺られて30分、川と山に囲まれた自然豊かな場所に到着すると、大きな工場、キャラクターのさっちゃん、そして巨大なカニつめのオブジェ!がお出迎え。こちらが本日の舞台の、本社、工場、販売機能が集まった『ヤマサ蒲鉾』です。

ヤマサ蒲鉾外観
至るところに『ヤマサ蒲鉾』キャラクターのさっちゃんと弟のやっくん、まーくん。「夢鮮館」入口には足湯・雪彦温泉もある。
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工場は雪彦山(せっぴこさん)のふもとを流れる清流・夢前川沿いにあり、製品の製造には夢前川の伏流水を使用しているそう。徹底した品質衛生管理がなされ大型設備でライン製造…と聞くと、おいしさよりも効率優先? なんて思いがちですが、長年愛され続けるのには理由があるわけで。原材料となる魚のすり身や調味料を厳選。そりゃおいしいわけだわ。

『ヤマサ蒲鉾』が開発し、今や世界レベルで人気のカニつめ風蒲鉾を連想させる巨大なカニつめオブジェの横。同社のかまぼこなどのラインナップが揃うかまぼこ工房「夢鮮館」の地下で体験教室が開催されているとのこと。早速お邪魔します!

ヤマサ蒲鉾カニのオブジェ
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自己肯定感がアガる!? かまぼこ作り

今回作るのはかまぼことちくわ。
さてみなさん、2つの製品の違いわかりますか?
原料は同じ、スケソウダラやハモ、イトヨリダイなどのすり身。 板に塗りつけて、蒸せばかまぼこ。 棒に巻き付けて、焼けばちくわ。 油で揚げると、ごぼ天などの天ぷらになるそうです!

さて、エプロンをつけたら体験スタート!
まな板の上に用意されているのは、工場内で味付けした新鮮なすり身。付け包丁(刃はなく切れることはないので子どもも安心)が用意されています。

パンにバターを塗るように、すり身の真ん中に包丁を置いて、まな板に左右に塗り塗りして伸ばしていく。結構力いるな。おお、練れば練るほど柔らかくなってきた! このすり身をまな板の上で一カ所に集めて、ひっくり返すようにかまぼこ板に移動させる。

蒲鉾体験
最初はちょっと固めのすり身。少しずつ柔らかくなるのが包丁越しにわかる。すり身を集めたら、板をしっかり押し当てて密着。
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「はい!手乗りかまぼこの誕生で〜す!」
ワハハハ! 講師のお姉さん、めちゃくちゃ分かりやすく指導してくれる上に面白い。
ういろうみたいにプルプルのかまぼこが既においしそう。

蒲鉾体験
隙間が空かないように気を付けながら、すり身の形を整える。
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「はーい!次は切った断面が分度器、トンネルみたいな形を目指しますよー」
すり身をのせては包丁をまめに動かして、削らずに潰していく。触り続けると崩れていくので、“かまぼこループ”に入らないように、できる限りすり身を板になすりつけて整形していく。気分は左官職人。

「ええ〜すごいお上手!ほんとに上手!」などと褒められてご満悦。修正なしのO Kをいただき、自己肯定感アガル〜!

蒲鉾体験
しかしお姉さんの手際はさすが。「ヤマサ支援のもと、ちくわかまぼこ専門学校を主席で卒業しましたので…。ふふふ、そんなのありませんよ」。なんなん、お姉さんめちゃくちゃ面白いんですけど。そしてお手本(右)が美しい!
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段違いのおいしさ。焼きたてちくわ

なんとかかまぼこ完成!
こちらを蒸し器に入れてもらっている間に、休む間もなく、ちくわに取り掛かる。

「左まな板、下角ピッタリ〜♪」お姉さんに音頭をとってもらいながら、薄い型枠を埋めるようにすり身を塗りつけていく。

ちくわ作り体験
枠の中をすり身で埋めていく。全神経を包丁に。
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キャッキャしている場合やなかった。簡単そうに見えてムズイ。 そしたら型枠を外して、竹棒に巻き付けていく!

竹棒を優しく押さえながら、包丁をすり身とまな板の間に差し込んで、ギコギコと使ってグルグル…ムズイ。

ちくわ作り
上下に包丁を動かすのに合わせて、竹棒をゆ~っくりと回していく。慎重に…。
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「いいですよ〜とてもいいですよ〜! いい感じ! すごい!」 とお姉さんがエールを送ってくれて、めちゃくちゃ元気出る。ワタシ、出来る子なのかもしれない。

ちくわ体験
ピース!
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ちくわ体験
焼き台で回転しながら焼かれていくちくわが可愛い。表面がツルツルしてきたら無数の針が付いた剣山で穴を開けていく(見た目は拷問)。
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巻き終わったら、焼き場へ。回転しながら数分焼かれて出来上がったちくわをいただく。

焼きたてのおいしいこと! 工場で味付けした新鮮なすり身を使っているからか、ふわふわでいつも食べてるちくわと全っ然違う。皮の風味もとっても豊か。これを味わうだけでも訪ねる価値があるかもしれませんっ。

ちくわ焼き上がり
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巨大カニつめ目指してレッツゴー~予約方法~

かまぼこを蒸している間に、2つの工場、かまぼこ&ちくわ、カニ風味かまぼこの製造ラインを見学させていただく。
清潔な工場では1日60万パックも作られているとのこと! 最後は「夢鮮館」でお買い物して大満足のかまぼこ体験。敷地内の芝桜が見頃を迎える春に、ご家族でいかがですか?

蒲鉾作り体験
出来上がったかまぼこは専用パッケージでいただける。「夢鮮館」入り口には出来立ての揚げかまぼこが味わえるのでぜひ。見た目はアメリカンドッグ、中身はチーズかまぼこの「城下町どっぐ」がおすすめ!
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体験名:かまぼこ作り体験教室
料金:1人1500円 ※4歳以上
体験スケジュール:10:00~、14:00~(各回〜50人)
約2時間 ※内容…製作1時間、蒸し上がり1時間(待ち時間に工場見学やお買物可)
持ちもの:なし(エプロン、帽子は用意があります)
休館日:火・土曜、年末年始ほか工場休業日
予約はこちら

ヤマサ蒲鉾
さっちゃんとちくわで乾杯!
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writer

おばやし零余子

obayashi

兵庫県宝塚市在住の独身アラフォー編集者。酒と酒場好きで、年々大きくなる身体に危機感を覚え山登りに目覚めるが、一向に痩せる気配なし。最後の晩餐は雑煮。