
どこにでもあるパンを焼いていきたい。神戸・六甲道『BREAD DAYS』
カッコつけない日々のパンを
神戸の老舗『イスズベーカリー』で17年修業した三渡勇樹さんが2022年4月に独立し開いた店。毎日明け方からたった1人で60種類ものパンを焼き上げています。昼時ともなれば閑静な住宅街にある店に、お客さんが次から次へとやって来て、お目当てのパンを買い求めています。どれにしようかと迷うほどの種類もさることながら、並んでいるパンの1つ1つがどれも大きくて見栄えがします。
「ハード系の大きいパンを中心にしたいと思っていて」と三渡さん。「小ぶりでオシャレなパンもいいですが、カッコつけず、どこにでもあるパンを極めたい。毎日食べても飽きないような日々のパンを焼いています」と静かに、でもとても力強く語ります。
噛めば噛むほど旨いハード系に唸る
独立前から数えてもう11年、継ぎ育てているという自家製のルヴァン種を使って焼くハード系のパンが自信作です。「ブレッドデイズ」と店の名前入りで焼き上げる「パン・オ・ルヴァン」はぜひ味わってみてほしい一品。薄くスライスしてトーストしたら、バターをほんの少し塗ってシンプルにそのまま食べてみてください。バリっとした食感、噛めば噛むほど立ってくる旨みと香りに「もっと食べたい」ときっと思うはず。私はリピート買いして、冷凍庫にストックしておこうと決めました(笑)。
「とっ散らかして食べて!」のクロワッサン
同じルヴァン種の生地にフランス産のクルミを混ぜ込んだ「ぷち胡桃バケット」(プチではない通常サイズもあり!)は肉系の食材を挟むサンドウィッチにおすすめです。フォカッチャ生地の中央にバジルペーストとベーコン、パルメザンチーズを入れ込んだ「フォカッチャバジル」は夏に爽やか。ワインのお供にも!
そして見るからに香ばしく、美しく焼き上がったクロワッサンは、外はバリバリ、それでいて中はしっとり艶やかです。「高さを出したいと思って焼いています。ボロボロと皮をとっ散らかしながら食べて欲しいですね」とイタズラっぽく微笑む三渡さん。
自宅にてリベイクして、サクッボロっと皮が崩れるのを気にもせず頬張り、温まることで立った発酵バターの風味を満喫。ちょっと綺麗に食べるのは無理だけど、気取らず食べてこそ旨いんだ!と、三渡さんの言葉の意味を噛み締めるのでした。
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- 店名
- BREAD DAYS
- 住所
- 兵庫県神戸市灘区高徳町3-2-21
- 電話番号
- 078-891-4024
- 営業時間
- 8:00〜19:00(売切れ次第終了)
- 定休日
- 月曜、他不定休
- 交通
- 六甲道駅・六甲駅から各徒歩10分
- メニュー
- ぷちフランス80円、チーズかりかり324円、食パン「陽」1斤280円、Daysバゲット302円。
- https://www.instagram.com/bread__days/
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