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神戸・甲南山手『PÂTISSERIE LE K(パティスリールカ)』へ季節のケーキを買いに行く

洋菓子の激戦区神戸に、2022年新たに開店したパティスリー。ご褒美感ありの華やかなケーキから日々のティータイムに楽しみたい小さな焼菓子まで.

生き生きと香り立つ華やかなケーキ

JR甲南山手駅と阪神深江駅のほぼ中間地点。マンションが多く立ち並ぶ一角に2022年1月にオープンしたパティスリーです。『モンシェール』や『グランフルーヴ』など大阪府内のパティスリーで腕を磨いたパティシエの金川亮佑さんが、鮮やかなケーキを手がけています。ショートケーキにチーズケーキ、モンブランなどの定番に、旬の果物を使ったケーキ。事前予約で購入できる記念日用のデコレーションケーキも近隣のファミリー層に好評です。

PÂTISSERIE LE Kのオーナー
オーナーパティシエの金川亮佑さんとあずみさんご夫妻。
PÂTISSERIE LE Kのケーキ1
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取材時はフルーツが少ない時期でしたが、今は桃に、シャインマスカットにマンゴーなど、太陽の光を浴びた夏の果物たちを生かしたケーキが華々しく登場する頃。旬の果物を使った折々のケーキは金川さんの得意とするところで、早い時間に売り切れてしまう日も。いずれも単にフルーツを乗せて派手にデコレーションするのではなく、果物の香りや風味、酸味や甘みを巧みに1つのケーキに取り込んで表現されています。時期ごとに入れ替わるガトーを買いに行くのも楽しみです。

スモモにミント、爽やかで個性的な夏のケーキ

茶色いドーム状のケーキ、これ実は「すもものタルト」なんです。赤すぐりのメレンゲをバーナーで軽く炙り表面を焼き固めています。フォークを入れると見た目に反してふわっと柔らかく、口にすると甘く、ホワホワと消えていく儚い食感です。その下にスライスした生のスモモと、しっかり酸味を効かせた桃とベリーのジュレ、カスタードクリームも潜んでいます。ビジュアルからは想像も付かなかった爽やかで甘酸っぱいケーキが夏の始まりを伝えているようです。
チョコレートの帽子を被ったケーキは、金川さんが作ってみたいと試行錯誤し生まれたチョコミント味の「ガトー・マントゥ」という名前のケーキです。奥さんのあずみさんは「チョコミント味が苦手で。そんな私でも美味しいと思えるので合格にしました」と笑います。店に並べる菓子はいつも2人で相談して金川さんが試作をし、あずみさんの試食を経て「OK」とお墨付きを得たものだけを販売するのだそう。
「ガトー・マントゥ」は上下2層になっており、上はフレッシュミントを刻んで牛乳と合わせて香りを出したなめらかなムース。そこにチョコチップも加えました。下はスイートチョコレートを使ったムース。甘さとミントの香りが絶妙なバランスです。重たくなく、後口爽快。暑い季節もでスッキリと食べられるよう計算されています。

PÂTISSERIE LE Kのケーキ2
左は「すもものタルト」702円。7月中旬ごろまで。右「ガトー・マントゥ」648円。ケーキは取材時のもの。
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おうち時間にもギフトにも最適の焼菓子が充実

店の一角には焼菓子がずらり並ぶコーナーが。食べきりサイズにちょうどいい、数枚ずつに個包装されており、目移りするほど種類が豊富です。ティータイムのお茶菓子として買っていく方や、複数を組み合わせて箱詰めしてもらい、手土産やギフトに買い求める方も。
数ある焼菓子の中で、一番人気は「フルール・ド・ネージュ」だそうです。スペインの伝統的なお祝いのクッキー「ポルボロン」を原型にした、金川さんのレシピです。一度粉をオーブンで焼いて乾燥させて、アーモンドパウダー、発酵バターなどと合わせて生地を作ることで、グルテンの生成を抑え、ほろほろとした食感に焼き上がります。儚い口溶けの優しいお菓子です。

PÂTISSERIE LE Kの商品1
「フルール・ド・ネージュ」27枚入り2700円。8枚入り880円もある。噛まずとも崩れるような食感。仕上げに粉糖をまぶしてあります。
PÂTISSERIE LE Kの商品2
充実の焼菓子の陳列台。オリジナルのラッピングバッグもおしゃれです。
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ほっとひと息つく自分へのご褒美に、焼菓子があると楽しみが増します。ギフト用の巾着袋や箱のイラストにも焼菓子を持った2つの手が描かれており、可愛らしくインパクトもあり。贈られた方もきっと印象に残るはずです。

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