焼きそばは日本が誇る郷土食だ!「食文化100年継承・鉄板会議2023」全国大会で真面目に討論

焼きそばは日本が誇る郷土食だ!「食文化100年継承・鉄板会議2023」全国大会で真面目に討論

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2023.11.29

文/撮影:「あまから手帖」編集部・米川夏美

鉄板会議実行委員会主催の「食文化100年継承・鉄板会議2023」に参加してきました。今回のテーマは“焼きそば”。全国14カ所18都道府県の食べ方やそれぞれの具材や麺の違い、歴史やトレンドも含め、焼きそばについてたくさん知ることができました。焼きそばって想像以上に個性がスゴイ。

目次

焼きそば古今東西 ニッポンの食文化「YAKISOBA」!! 詳細情報

焼きそば古今東西

日本コナモン協会は食文化継承を目的に、粉を使った料理=コナモンの魅力を国内だけでなく世界へ発信することを目的に活動されています。大阪でコナモンと言えば、たこ焼き、お好み焼きなんかを思い浮かべると思いますが、粉を使ったもの全部が対象。ピザ、餃子など小麦を使った製品を始め、そば粉、米粉でできた各地の料理も含むのです。

そんな日本コナモン協会を中心に開催された「鉄板会議2023」、今回のテーマは焼きそばでした(ちなみに昨年はお好み焼き、来年はたこ焼き)。

会議の主な目的は、鉄板コナモン文化を100年後の未来へ継承すること。

鉄板会議では焼きそばの全国各地の特色の見解や、昔~現在のトレンドなど様々な情報が集約されており、店主や有識者を交えた討論会なども。焼きそばの歴史や地域性などあらゆることが学べました。

日本コナモン協会「鉄板会議2023」熊谷真菜様日本コナモン協会の会長である熊谷真菜さん。「あまから手帖」9~10月号ではコナモンについて記事を書いてくださっています。

北海道では、焼きそばと言えばあんかけ焼きそば、一方沖縄では素麺チャンプルー。秋田県横手市では目玉焼きがのっているのが定番だったり、愛知県では喫茶店のナポリタンのように楕円形の鉄板で出てきたり。エリアごとに、麺にも様々な違いが。茹で麺だったり蒸し麺だったり、太さもそれぞれ。入っている具材も、もちろん異なります。

「焼きそばと言えば」で思い浮かぶものは全国共通ではなく、それぞれの出身地によって変わってくるのですね。

日本コナモン協会「鉄板会議2023」焼きそば座談会の様子「焼きそばに最適な麺は?」の座談会の様子。大阪の定番は茹で麺だが…?

ニッポンの食文化「YAKISOBA」!!

コナモン文化を100年後の未来にも継承する目的のため、鉄板会議ではコナモン100選を選定しており、今年は13点の全国各地の焼きそばが認定されました。

焼きそばは、ソース(洋食)×麺(中華)×だし(和食)で完成される日本食。でも専門店は全国的にも少ないのです。今まであまり注目されることがなかった焼きそばにもっと焦点を当て、日本だけでなく世界的に誇る食文化の一つになってほしいと強く思いました。

日本コナモン協会「鉄板会議2023」資料コテ・ヘラ・テコ分布図。何と呼んでいますか?私はいつも、「テコ?コテ?どっちやったっけ?」と言って誤魔化してました。どちらも正解だったとは。

日本コナモン協会「鉄板会議2023」集合写真全国からたくさんの方が鉄板会議に参加されていました(この写真のみ日本コナモン協会からの提供)

■組織名
日本コナモン協会
■詳細
【公式サイト】https://konamon.com/

Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

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