シェフ7名と四代 德田八十吉の共演

「クラブ・デュ・タスキドール」とは、常にフランス料理に敬意と情熱を持ち続ける料理人の集まりで、アラン・デュカス氏、上柿元 勝氏、三國 清三氏が中心となり2019年に発足しました。「タスキドール」とは、“金のタスキ”という意味で、フランスと日本をタスキで繋ぎ、フランス料理の伝統と技術の継承を目的として幅広く活動されています。

4月15日のチャリティーディナーには、この「クラブ・デュ・タスキドール」から7名のシェフが参加しました。産地訪問して味を確かめた石川県産の食材を使い、一人一皿ずつ担当。全員で華やかなコースを作り上げました。このとき使用されたのが、九谷焼作家、四代 德田八十吉氏の器です。持ち味である、やわらかく優しい色合いの器が料理の美味しさを引きたてました。

左から、『リーガロイヤルホテル』太田 昌利氏、『レストラン モナリザ』河野 透氏、『ソラノホテル』鎌田雅之氏、『カミーユ』上柿元 勝氏、四代 德田八十吉氏、『アトリエ ド コンマ』小峰敏宏氏、『プレスキル』佐々木 康二氏、『リュミエール』唐渡 泰氏。当日は、上柿元氏より、アラン・デュカス氏からのメッセージも代読されました。

石川の美味を豪華フレンチへ

テーブルには四代 德田八十吉氏による箸置きや九谷焼の皿が配されており、着席した瞬間から、能登への深い愛情が随所にみられました。

箸置き、パン用の皿も九谷焼で。テーブルの花も、「エアリーフローラ」という石川オリジナルのフリージア。

コースのスタートは17種類の食材を、それぞれ異なる調理を施した丁寧な仕事が感じられる河野氏の一皿から。以降、加賀太きゅうりや五郎島金時、魚介、能登牛など、石川の美味がふんだんに盛り込まれたコースが次々と展開されました。いずれも産地へと思いを寄せるシェフたちの気持ちや高い技術が感じられるものばかり。“野菜の美食”をテーマとする唐渡氏の生クリームを使わないスープや、上柿元氏のスペシャリテであるパイ包焼きなど、各シェフの個性も感じられ、一皿一皿が印象に残る大満足のディナーでした。 スターシェフ達の料理を一度にいただける貴重な機会は、またとない贅沢な時間となりました。

左／河野氏「NOTO高農園野菜のジャルディニエールと甘えびのタルタルジンジャー風味」。右／佐々木氏「炙った鰆と加賀太きゅうり 柚子味噌のレムラードソース」

左／太田氏「“阿岸の七面鳥”胸肉のロティとパテ トリュフ風味　のと115干ししいたけのクリームソース 加賀丸いものクレープと共に」。右／唐渡氏「五郎島金時と北寄貝のスープ仕立て リュミエール風」

左／上柿元氏「石川県で水揚げされた真鯛とホウレン草、トマトのショーソン プロヴァンス風」。右／鎌田氏「能登牛ウチヒラの塩包み焼き オニオンソース 加賀れんこん・イタリア米カルナローニのサフランライスと あんがとう農園のガーデンクレソン添え」

左／小峰氏「最中に詰めた様々な苺“紅ほっぺ”」。右／最後のコーヒーも、九谷焼の美しいカップで。

6月もチャリティーを開催

「クラブ・デュ・タスキドール」では、今後もチャリティーを継続するということで、6月24日（月）には、大阪中之島美術館内の『ミュゼカラト』にて、11人の「クラブ・デュ・タスキドール」が主催するチャリティービュッフェが開催されます（売上の25％を能登半島地震の被災地へ寄付）。抽選会ではシェフからの豪華景品も用意されているとか。おいしく食べて、被災地を応援しましょう。 詳細はこちら