2025年大阪・関西万博で出合える“未来の食”とは

「2025大阪・関西万博 未来の食の楽しみ発表会~EXPO FOOD COLLECTION 2025~」が2月4日に開催。参画する11社が出展概要のプレゼンテーションや提供商品の展示・試食が行われました。

SDGs、AI、グルテンフリー…未来を担うキーワード

1970年に開かれた「大阪万博」といえば、太陽の塔、月の石、人間洗濯機など、象徴的なものが数多くあり、当時生まれていない世代でも、熱狂の片鱗が感じられます。ファストフードや回転寿司が浸透するきっかけになったのもこの時とか。

あれから55年が過ぎ、今回の万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。
「未来の食を体験できる営業施設」のコンセプトには、SDGsや、健康や福祉を促進するウェルビーイングな取り組み、新たなテクノロジーなどが挙げられました。 これ沿って、日本を代表する企業が考える未来の食を提供します。
日本が世界に誇る食文化。2025年の万博では、どんな新しい風が吹くのでしょうか。

未来の食を体験できる4種の施設

「未来型営業施設」「未来型チャレンジショップ」「EARTH TABLE~未来食堂~」「サスティナブルコート」の4種の営業施設が登場します。 今回登壇した11の企業をご紹介しましょう。
未来型営業施設
飲食や物販サービスに関わる、食に関わる新たな技術・社会システム・生活スタイル等を来場者が実際に体験できる施設。

■くら寿司
「回転ベルトは、世界を一つに」がコンセプト。これを体現するように、約70の国・地域の代表的な料理が登場(ちなみに、既に全国の店舗で、1店舗1メニュー食べられるので、複数の店舗に行くことで万博の雰囲気を一足先に味わえます)。くら寿司史上最大客席の338席を有する「大阪・関西万博店」が設営され、外壁には廃棄される貝殻を再利用。約135mもの回転ベルトがお目見えします。低利用魚やスマート養殖魚など、サスティナブルな食材を使用予定。

くら寿司
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■サントリーホールディングス
「水と生きる」を未来へ繋げる3つの店舗を展開。
カフェ『SUNTORY PARK CAFE』、高原レストラン『水空 SUIKUU』、養殖魚専門料理店『近代卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所 大阪・関西万博ウォータープラザ店』が登場する。カフェで提供される「サントリーの天然水」を使ったかき氷はあとがけスタイルで、まずは水のおいしさを味わってからシロップを。また、世界初、飲料の中に3Dアートを描くロボットを使ったデモンストレーションは、この日最も注目を集めたもののひとつです。さらに、同社が『ダイキン』と共に共創する水上ショーも万博の見どころ。

サントリーホールディングス
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■FOOD & LIFE COMPANIES
『スシロー未来型万博店』を出店。企業理念「うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯。」に基づくふたつのテーマを立てました。まずは「未来にまでつづく、豊かな水産資源の為に」というテーマから、養殖ネタ100%に挑戦。「陸上育ちの磯まもりウニ包み」などを提供します。もうひとつのテーマは「未来にまでつづく、楽しい食卓体験」として、一部店舗で導入されている「デジロー(デジタル スシロービジョン)」に新機能が搭載。新たなゲームなどが登場するほか、イベントタイムもあるとか。

スシロー
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未来型チャレンジショップ
■青木松風庵
大阪土産の定番「みるく饅頭 月化粧」でお馴染みの『青木松風庵』は、精神的・身体的疲労感(日常生活の一時的な疲労感)をWで軽減する金のユーグレナを配合した「金の月化粧」を販売。プレゼンテーションには、月化粧のキャラクター「つきろーくん」も登壇し、場を盛り上げました。うなぎパイの『春華堂』とコラボした移動カフェも登場するそうです。

青木松風庵
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■白ハト食品工業
さつまいもスイーツの「らぽっぽファーム」で知られる『白ハト食品工業』。日本の農業の未来を示すファームカフェ『らぽっぽファーム~おいもとイチゴとりんごのfarm to the table』を出店します。万博限定のプレミアムポテトアップルパイや、「古都華」「深紅の美鈴」などのイチゴを使用したプレミアムポテトストロベリーパイなど、思わずカメラを向けたくなるフォトジェニックな数々は万博を華やかに盛り上げてくれそうです。

白ハト食品工業
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■まねき食品
日本初の「幕の内弁当」を生み、兵庫・姫路市民のソウルフードともいわれる「えきそば」を運営する『まねき食品』。レストラン『MANEKI FUTURE STUDIO JAPAN』では、同社の強みを生かしたえきそば・丼を提供します。看板商品は神戸牛を贅沢に使った「究極のえきそば」。万博オリジナルのBENTOも販売されます。この日は「たけだの穴子めし」が披露されました。店舗は大型ディスプレイで日本の風景や祭を表示し、「MICHIKO KOSHINO」のユニフォームを着たスタッフが出迎えてくれるなど、食べる以外の楽しみも満載です。

まねき食品
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EARTH TABLE~未来食堂~
これからの食環境や食べる価値について見直しができるような未来志向の飲食施設。
■ケンミン食品
ビーフンで親しまれている『ケンミン食品』が『GF RAMEN LAB 大阪・関西万博店』を出店。「米粉・ラーメン革命」を掲げ、グルテンフリーのラーメンで挑みます。人気店『TSURUMEN』店主・大西益央氏が監修し、ビーフンで培った技術を生かした麺で、世界のグルテンフリー需要に応えます。「黄金の鶏油しょうゆラーメン」「プラントベースとんこつラーメン」「炒米粉(焼ビーフン)」などを提供。

ケンミン食品
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■竹下製菓
アイスバー「ブラックモンブラン」の『竹下製菓』が展開する『EARTH SWEETS~Presented by Takeshita Seika~』の目玉は、国産米粉を使ったグルテンフリーのチュロスと、100%動物性のプラントベースのアイスクリーム。フードロス削減にも貢献した素材が使われています。万博カラーの赤と青のチュロスはインパクト大!

竹下製菓チュロス
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■野口 典朗
名だたる企業の中で異彩を放っていたのは唯一の個人店『とんかつ乃ぐち』。2021年に大阪・中津にオープンすると、瞬く間に予約の取れない人気店へ。もっともおいしいタイミングで食べられるよう、とんかつを一貫ずつ提供するという独自スタイルが特徴的です。日本のとんかつの素晴らしさを世界へ。有名店の料理人とのコラボも予定しています。

とんかつ乃ぐち
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■ニチレイフーズ
冷凍食品の『ニチレイ』による『テラスニチレイ』。主要メニューとして発表されたのは「カスタマイズ炒飯」「凍ったまま食べられる今川焼」「アセロラMIXスムージー」という、ネーミングだけでも既に気になる3品。なかでも、炒飯は自動調理器で作られ、卵の量や具材、味がカスタマイズできるというから、一度は食べてみたいですよね。

ニチレイフーズ
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サスティナブルフードコート
「大阪のれんめぐり~食と祭EXPO~」として、食い倒れの街・大阪を代表する店舗が集結。AI搭載のロボットが活躍し、SDGsにも配慮した巨大フードコートが出現します。青森ねぶた祭2024で大賞を受賞した作品が設置され、日本の伝統文化を発信する賑やかな空間に。

サスティナブルフードコート
「串かつだるま」「やまもと」「大阪王将」「大起水産」「クンテープ」などが出店。
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会場にはスペシャルサポーターのはるな愛さんも登壇。すべて試食されたということで、ひとつひとつに丁寧なコメントを伝えてくれました。

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