
2025年大阪・関西万博「ペルー館」 5000年に及ぶ古代文明や産品、食文化を体感
テーマは「ペルー、無限の可能性」
南米の中心に位置するペルー共和国は、アンデス山脈の雄大な山々をはじめとする豊かな自然と脈々と続く長い歴史文化、マチュピチュやナスカの地上絵など、ユネスコ世界遺産に登録された数々の名跡が有名です。
大阪・関西万博2025のペルーパビリオンでは、「無限の可能性(Infinite Possibilities)」をテーマに、5000年に及ぶペルー古代文明の展示や工芸品などが紹介されます。
著名な観光地の話は知っているつもりでも、ペルーについて、大阪にいながら体験することができるのがペルー館を訪れる醍醐味ではないでしょうか。
古代文明の展示も、前期と後期で内容が変更されるそう。4月13日から7月12日はシパン王の宝飾展(モチェ文化)を、7月13日から10月13日までがナスカ文化展(地上絵と土器)を。会期中2回は訪ねたいところです。
「風の子供たち」の展示コーナーには、伝統的な織物技術、アルパカの繊維を用いた生地を使った製品などが並んでいます。こちらは若手デザイナーのデザインで制作されたということで、伝統的な織物を使った現代風のデザインが鮮やかで可愛らしい作品となっています。
一期一会の食体験を楽しみに
この日はシェフによるデモンストレーションも行われました。ペルー館では来場者に様々な料理や飲み物を無料で振る舞う予定とのこと。訪れる日や時間帯によって、様々な食体験ができます。
ペルーといえばジャガイモの産地で、まだ日本でも知られていないほど多くの品種が存在します。これはペルーの首都リマ発祥の伝統的な前菜「カウサ・リメーニャ」という料理です。ショートケーキのような層にして提供するのが本来の形だそうですが、今回は日本の巻き寿司をイメージした特別な形で披露されました。マッシュしたポテトに黄色い唐辛子を混ぜ込んだ土台部分の中にはきゅうりなどを巻き込んで。上にはツナや野菜が乗った、ゴージャスなポテサラのような一品で、日本人ならきっと好きな味です。
同じく握り寿司にインスパイアされたというシェフが、鴨をネタにしたペルー風の寿司も握ってくれました。お互いの国の食文化をリスペクトし合う、食の文化交流も万博会場ならではの嬉しい演出ですね。
スーパーフードやカクテルの試食試飲も
ペルーの名産は他にもまだまだたくさん。コーヒーやとうもろこし、唐辛子。スーパーフードとして近年日本でも話題を呼んだキヌアや、マカの産地でもあります。またアメリカ大陸で初めてブドウが栽培されたのもペルーで、有名な蒸留酒「ピスコ」を使ったカクテルも提供予定です。なかでも「ピスコサワー」は、ペルーを代表するカクテルで、レモンに似た柑橘の果汁とシロップ、卵白を加えてシェイクした甘く爽やかな味。表面の泡が特徴です。とても飲みやすいのですが、アルコール度数は高いので、お酒の弱い方はどうぞお気をつけて!
キヌアやマカを使ったデザートや、他にも青バナナを揚げた「パタコネス」というスナック。ピスコを使ったカクテル「チルカーノ」、ノンアルコールでは紫とうもろこしを煮出した「チチャ・モラーダ」なども提供予定(内容は変更になる場合あり)とのこと。日本では食べたことがないペルー料理に出会える貴重な場です。
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- 施設名
- ペルー館
- イベント名
- 2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)
- 場所
- 大阪府大阪市此花区夢洲
- 期間
- 2025年(令和7年)4月13日 - 10月13日(184日間)

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