「イタリアパビリオン」マルケ州週間をレポート。週替わりで18州の魅力を展開。

屋上にあるレストランやガーデン、ローマの古代遺跡・コロッセオを思わせるパビリオンや美術品の展示など。数あるパビリオンのなかでもひときわ注目度の高い「イタリアパビリオン」。イタリア18州をテーマに展示の一部が週替わりで入れかわり、併設するレストランでもテーマに合わせた郷土料理が提供されます。今回はマルケ州週間に伺ってみました。

テーマは「アートは人生を再生する」

「イタリアパビリオン」旗振り団
パビリオン前で行われた、イタリア・マルケ州で行われる「クインターナ」というお祭りの旗振り団によるパレード。
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2025年6月2日に79回目の建国記念日を迎えたイタリア共和国。ピザやパスタなどのイタリア料理、ローマの古代遺跡やフィレンツェのルネサンス美術、ヴェネツィアの運河や美しい自然などの魅力たっぷり。パビリオン内では数々の美術品が展示されていてまるで美術館のようと話題です。

「イタリアパビリオン」アトランテ・ファルネーゼ、アトラス
天球儀を支える天文学の巨神「ファルネーゼのアトラス」。ナポリ国立考古学博物館所蔵で、日本では初公開。レプリカではなくて本物です。
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「イタリアパビリオン」ミケランジェロ、復活のキリスト
5月18日から展示に追加された芸術家ミケランジェロの彫刻「復活のキリスト」。ローマ北西部のバッサーノ・ロマーノの教会所蔵。
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「イタリアパビリオン」アルトゥーロ・フェラーリン、飛行機
1920年に飛行家アルトゥーロ・フェラーリンがローマ-東京間の初飛行に使用した、レオナルド風の飛行機・SVA9型機の再現。万博後は、今度はローマに戻る航空機の飛行のために使用されるとか。
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「イタリアパビリオン」マルケ州週間(ARS 技マルケ州の卓越した才能と技術)
ポルトローナ・フラウ社のバニティフェア・アームチェアやTOD'S社のポートシューズなど、職人技が光る手工芸品も展示(6月7日まで)。
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イタリア18州が週替わり

パビリオンでは、イタリア18州をテーマに展示の一部やレストランのメニューを週替わりで提供しています。4月の開幕時はカラブリア州からスタートし、これまでにプーリア州、ラツィオ州などがテーマになりました。

6月以降のスケジュール
・マルケ州(6月1日〜7日)
・シチリア州(6月8日〜14日)
・アブルッツォ州(6月15日〜21日)
・サルデーニャ州(6月22日〜28日)
・リグーリア州(6月29日〜7月5日)
・モリーゼ州(7月6日〜12日)
・トスカーナ州(7月13日〜19日)
・カンパーニャ州(7月27日〜8月2日)
・バジリカータ州(8月24日〜30日)
・ウンブリア州(8月31日~9月6日)
・エミリア・ロマーニャ州(9月21日~27日)
・ピエモンテ州(9月28日~10月4日)
・ロンバルディア州(10月5日~13日)

「イタリアパビリオン」マルケ州公式記者会見
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6月1日から7日は、マルケ州週間(ARS 技 マルケ州の卓越した才能と技術)でした。これに伴い、6月2日には公式記者会見も開催。会場には、2025大阪・関西万博イタリアパビリオンイタリア政府代表のマリオ・ヴァッターニ氏、マルケ州経済開発評議員のアンドレア・マリア・アントニーニ氏、イタリアパビリオンのマスコットキャラクター・イタリアちゃんも登場しました。

ブーツのふくらはぎの部分にあるマルケ州は、大阪市の34倍ほど面積に対して、人口は約半分の150万人ほど。アペニン山脈などの豊かな自然や、アドリア海を擁するビーチが有名で、国内からだけではなくヨーロッパやアメリカなどからも、特に夏のバカンスには観光客が押し寄せます。

マルケ州週間には、黒トリュフのパスタやピザが登場

パビリオンの3F『EATALY』はイタリアに本店を持つレストラン。予約せずに利用できます。常時、ピッツァ8種にパスタは6種、ドルチェ4種を含む30ものメニューからイタリアの名物料理がいただくことができますよ。
このレギュラーメニューに加え、週替わりで郷土料理を提供しています。
マルケ州週間では黒トリュフを使ったパスタやピザなどのマルケの味を提供(6月7日まで)。エンジェルヘアーと呼ばれる『カンポフィローネ』の細いパスタは、水を使わず卵をたっぷり使用しています。カンポフィローネ地方の主婦たちが誰が一番細く切れるかを競ったことに由来。茹で時間はわずか1分です(茹でずに直接ソースに入れることも)。

「イタリアパビリオン」EATALY、カンポフィーネのIGPマケロンチーニの黒トリュフ添え
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「イタリアパビリオン」EATALY、黒トリュフのピッツア
上/マルケ州週間限定メニューのカンポフィーネのIGPマケロンチーニの黒トリュフ添え3990円。どこか日本の素麺に似ています。
下/黒トリュフのピッツア3990円。濃厚で芳香なマルケのトリュフは“tartufo nero dolce(甘い黒トリュフ)”と呼ばれます。ほか、ウマニ・ロンキ社のワインなども限定メニューとしてラインアップ。
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「イタリアパビリオン」EATALY、真鯛のロースト フレッシュトマトソース
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「イタリアパビリオン」EATALY、黒毛牛肉のタリアータ
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「イタリアパビリオン」EATALY、ティラミス
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「イタリアパビリオン」EATALY、パンナコッタ
上から順に、通常メニューの真鯛のロースト フレッシュトマトソース3390円、黒毛牛肉のタリアータ4590円、ティラミス1490円、パンナコッタ1080円。
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amakara.jp編集部

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