万博のオアシス!“癒し系”パビリオンUAE

大阪・関西万博は、とにかく歩く!歩く!歩く!せっかく訪れたら、時間の許す限りとことん楽しみたい!と広い敷地内を行ったり来たり。気が付けば2万歩を超え、さすがに疲れてきた。そんなとき、予約不要のUAEパビリオンにふらりと入ってみたら…。

ナツメヤシの柱に癒される

大屋根リング内でひときわ目を引くガラス張りの館に入れば、どこか懐かしい香りがする。 「来客を歓迎するおもてなしのお香で、訪ねた方には“アブダビの匂い”と仰っていただいています」と、香炉を前にユースアンバサダーが丁寧に教えてくれた。 見上げれば天井まで届く円柱が90本。農業廃材のナツメヤシの葉軸を200万本(!)輸送し、パビリオンテーマである「大地から天空へ」を表現しているそう。
スケールは壮大、なのだけど。 柱が自然のものでできているから?ユースアンバサダーの接遇が気持ちいいから? どこかほっこりするというか癒される。

UAEパビリオン
ガラス張りのパビリオン(撮影:ハリー中西)では、来場者が五感を通じて体験する没入型の旅を展開。宇宙探査の先駆者、医療の革新を推進する担い手、持続可能性の実現に取り組むUAEの姿を紹介する。ナツメヤシの葉軸を集めて作られた柱(撮影:おばやし零余子)が壮観。
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BENTOの味わいに和む

パビリオン一画に設けられたレストランの顔は、サラダ、メイン、デザートが各3~4種から選べ、パンが付いてくるBENTO BOX。
大麦やミント、チャーミーチーズにザクロがアクセントの「ハリース・サラダ」、UAE風スパイス・バザーで味付けしたグリルチキン「ダジャジュ・マッチブース」にはひよこ豆がトッピングされていて食べ飽きない。どれもスパイスの塩梅絶妙で、複雑ながら和む味わい。中東の味に馴染みのない日本人の舌にもスッと馴染んでくれる。
右手前のオレンジ色のデザートは「サーゴ」というタピオカプリン。サフランやカルダモン、ローズウォーターを使っていて、香りと甘さのコントラストがクセになる。ワンプレートで“中東までひとっ飛び”である。

UAEパビリオンレストラン「BENTO BOX」
BENTO BOX(3600円~。上記は4700円)はナツメヤシの木でできているプレートにて。ほんのり甘いカミールパンや中東でお馴染みのデーツが付く。カフェ利用やテイクアウトも可。レストラン店内にもナツメヤシの柱があり、特別感がある。
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ホスピタリティに包まれて

レストランにはカフェメニューもある。日本ではアラビア珈琲と呼ばれる「ガーワコーヒー」は、コーヒーにカルダモンの香りを付けた中東ではお馴染みの一杯。 客人に対してガーワコーヒーでもてなすのがお作法なのだそうで、ガーワコーヒーとデーツのセット650円を頼むと、スタッフが本国の礼儀作法に倣って丁寧にサーブしてくれた。
予定を詰め込み、ささくれ立った心にあたたかいものが……。
煌びやかなドバイのイメージとは真逆の、あたたかいホスピタリティ。そのおかげで、時間がゆっくり流れていく。
UAEパビリオンは間違いなく万博のオアシスだ!

UAEパビリオンレストラン
近年、美容分野でも注目のデーツは本国から。これがまたウマい。このデーツのほか、各種グッズを販売するショップも充実。UAEを拠点とするクリエイターによる厳選アイテムが揃う。
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