美食の国・ポルトガルを味わう食文化交流イベント実施

南ヨーロッパはイベリア半島、スペインのお隣の国にあるポルトガル。
実は、海の幸にも山の幸にも恵まれた美食の国。ポルトガルワインも人気です。
大阪・関西万博では、レストランを併設した人気パビリオンに行った(行きたい)という人も多いはず。
そんなポルトガルの美食をより広く発信するため、ポルトガル政府観光局によるプロモーションイベントが実施されました。

緑と海に恵まれた美食の国

南ヨーロッパのリベリア半島に位置するポルトガルは、海の幸にも、山の幸にも恵まれた美食の国です。
伝統的なバカリャウ(干しダラ)料理をはじめとする新鮮な魚介や、豚肉料理など、素材の持ち味を生かした名物料理がたくさん。また、豊かな土壌は、「ヴィーニョ・ヴェルデ(緑のワイン)」に代表される美しいワインも生み出しています。
成熟したガストロノミー(食文化)は、旅先にポルトガルを選びたくなる大きな理由に。

ポルトガル×日本、美食の共演

ポルトガル政府観光局は、そんなポルトガルの食文化の更なる発展と広がりを目的として、「The Art of Tasting Portugal」プロジェクトを実施。
この一環として、4月~10月にかけてポルトガルの7つの地域から7名の現地シェフが日本へ。東京と大阪で両国のシェフが互いに料理を出し合い、ひとつのコースを作りあげるという美食の共演を行います。
食や旅行業界関係者、オピニオンリーダーを対象に、5月に2回、6月半ばには、第3回目が大阪で実施されました。

3回目の舞台となったのは、大阪・天満の中国料理をベースにしたイノベーティブレストラン『Chi-fu』。
来日したのは、レストラン『Euskalduna Studio』のヴァスコ・コエーリョ・サントス氏。『ムガリッツ』『アルサック』『エル・ブジ』といった数々の名店で研鑽を積んだ、ポルトガルで最も注目を集めるシェフの一人です。『Chi-fu』のシェフ、藤田裕二氏と共に、ポルトガルワインに合う唯一無二のコースを提供しました。

ふたりのシェフの料理
第3回目となった『Chi-fu』で提供されたコースより。左の2品がヴァスコ・コエーリョ・サントス氏作。上「かんぱちと貝のごはん」下「牛タンにえんどう豆とブロッコリーを添えて」。日本では珍しい食材の組み合わせや、自身の家庭の味をベースにした料理が新鮮。/右の2品は藤田裕二氏作。上「伊勢海老、X.O.ソース」下「仔牛のロースト 中国北部の香り」。仔牛のローストは、カット前に、スパイスと共に塊でローストした姿をお客に見せる楽しい演出とともに。後半には『Chi-fu』のチマキも提供されました。
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口の中でとろけた「ポルトガル風フレンチトースト」
口の中でとろけた「ポルトガル風フレンチトースト」
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ヴァスコ・コエーリョ・サントス氏(中央)と藤田裕二氏(右)。
ヴァスコ・コエーリョ・サントス氏(中央)と藤田裕二氏(右)。
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会場は終始穏やかな空気に包まれていました。
ワインとともにそれぞれのシェフの持ち味が発揮された美しいガストロノミーを通して、ポルトガルという国がグッと身近に感じる体験となりました。

まだ日本でポルトガル料理を食べられる場所は多くはありませんが、大阪・関西万博を機に触れる機会も増えることでしょう。次の旅行先は、美食の国・ポルトガルへ。