ドイツパビリオンで「カワイイ」仕掛けと食に癒される

大阪・関西万博の人気パビリオンのひとつ、ドイツ。現地のビールや食事が広い店内や緑あふれるテラス席で楽しめるのが話題だが、パビリオンを体験してこその“癒し”がある。老若男女をトリコにしているまぁるい癒し系…ミャクミャクに次ぐ第2のキャラの正体とは?

「わ!」が印象的なパビリオンへ

木のぬくもりに満ちたパビリオン。パビリオン名は英語で「Wa! Germany」、日本語で「わ!ドイツ」。循環経済の環(わ)と、循環経済が目指す自然と技術の調和を表しているのだそう。建物や看板も円や丸を象ったデザインが施してある。“丸い”大屋根リングのそばで目を引くガラス張りのレストランは、いたるところに木を使い、ぬくもりと光あふれる空間で和ませてくれる。
一方でパビリオン展示。順路をたどると、ドイツの環境や循環経済に対する取り組みなどが最新のデジタル技術を駆使して紹介されるのだが、どこかぬくもりがあるというかほっこりする。そのワケは…。

 ドイツパビリオン1
ドイツパビリオン(撮影:ハリー中西)は、7つの円筒型建物から構成され、完全循環型建築のコンセプトに基づき設計。万博終了後、建材及びその他の使用資材は再利用することで持続可能な建築のあり方を提示する。人気パビリオンのため混雑必至だが、平日の午前中が比較的おすすめ。
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屈指の癒し系“サーキュラー”に導かれて

入口で手渡されるまぁるい端末…ドイツパビリオンの“住民”でパビリオンの顔「サーキュラー」ちゃんだ!

ドイツパビリオン2
ドイツパビリオン3
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この愛らしいコロコロした姿の端末を展示のポイントにかざせば、端末から音声ガイドが流れるという仕組み。サーキュラーちゃんは、展示について解説してくれるデジタルコンパニオンなのだ(とてもかわいい)。

「これからドイツの環境について案内していくよぉぉ~」
「自然の中にはまぁるいものがたくさんあるよね~ウフフ♪」
「サーキュラーは列車の旅が大好き~やっほ~!」
「イノベーションってすっばらしいぃ~ウフフ♡」


ぐぬぅぅ…癒しが過ぎるよ、サーキュラー!!
16州の循環型社会へ向けた取り組みや、サスティナビリティに対する内容は実際に体験してほしいので割愛するが、サーキュラーが会場でパビリオンの展示内容を紹介し、循環経済における人々の暮らしをわかりやすく、丁寧に説明してくれる。
館内には「隠れサーキュラーポイント」もあり、
「サクラの花を見つけてくれてとぉ~っても幸せ!」。

ああ…愛しのパートナーよ。
終わりが近づくにつれて押し寄せる悲しみ。さみしい。

出口でサーキュラーをコロコロ転がして返却。
さようなら、ありがとうサーキュラーちゃん!また会いに来るよ!

ドイツパビリオン4
日本の「カワイイ文化」にヒントを得て生み出されたサーキュラーは、未来の循環型社会から来たかわいい妖精という設定。「サークルを描くものならなんでも好き」という“丸く収める”コンパニオンが館内の至るところに登場。その癒し声にとにかく和む…。オリジナルのサーキュラーがデザインできるスポットも。
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ビールとソーセージのおもてなし

サーキュラーちゃんにたっぷり癒されたら、カワイイに取り乱した気を取り直してレストラン「Oishii! Germany」へ。
ドイツ名物のソーセージ「カリーブルスト」2400円や牛肉の煮込み「フェッファーポットハスト」4800円などが人気だが、イチ押しはバイエルンの白ソーセージ「ヴァイスブルスト」とプレッツェルのセット1700円。店内の厨房で仕上げられた自家製のソーセージが美味。プレッツェルの塩気と相まって、生ビール(300ml1200円~)に合わせてこれまたサイコーだ。
サーキュラーちゃんに癒されて、ビールと料理に和み…ああ、時間がどれだけあっても足りない!必ず訪れていただきたいパビリオンでした。

Oishii! Germany
レストランでは有機栽培の食材を地産地消で使用するなど、エネルギー消費やごみ排出を抑えることで持続可能性に配慮する。連邦州テーマウィークには、地域色豊かな郷土料理と飲み物を提供する予定。
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夜のドイツパビリオン外観
夜のドイツパビリオン外観
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