
京都の宮津が“食”でアツい!「宮津・天橋立マリアージュ」始動
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「天橋立」の観光名所で知られる宮津市。実はこの近辺の海域は、リアス式の地形に加え、対馬暖流と日本海固有水が交差しプランクトンが豊富なことから多種の魚介が育つ「奇跡の海」と呼ばれています。特に宮津湾は、周囲の山々から微生物分解された落ち葉が堆積し、底からは真水が湧き出ているため栄養分が特に高いそう。日本一と名高いトリ貝から、牡蛎、甘鯛(グジ)、イカ、スズキ、アジ、タイ、カニまで、国内でも他に例を見ない魚種の多さを誇る漁場なのです。
そんな宮津の食のポテンシャルを世界に向けて発信しようと、2023年8月から「天橋立ガストロノミー」構想がスタート。地産と地酒をマリアージュしたメニューの開発を行う「宮津・天橋立マリアージュ」と、SUSHIクルーズや定置網漁体験といったコンテンツを集めた「宮津ガストロノミーツーリズム」の2本柱で新たな宮津の魅力を創出するプロジェクトです。
そのうちの「宮津・天橋立マリアージュ」では、山形「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフと、新潟「割烹 渡辺」の渡辺大生シェフがメニュー監修人を務めます。首都圏や京阪神ではなく、敢えて“日本海を舞台に活躍する2人”が選ばれたのだとか。
同年10月にメルキュール京都宮津リゾート&スパで開かれた試食会では、甘鯛やタイ、サザエなど地元食材を使いシェフ2人が考案したメニューをお披露目。城﨑雅文宮津市長、料理マスターズ倶楽部事務局長の高橋喜幸氏、メディア関係者らが実食し、感想や今後の展望について意見を交わしました。
奥田シェフは「同じ甘鯛でも若狭とはまた違った味わいがあります。宮津は食の可能性に溢れた土地」と感心。渡辺シェフは「食材そのものが美味しいので味を足す必要がなく、調味料を極限まで少なくできる」と宮津の食材への期待を語りました。
「宮津・天橋立マリアージュ」で開発されたメニューは現在、宮津市内のホテルやレストランでの提供を見込んで準備を進めています。「橋立ベイホテル」では1月6日より受付をスタート。他のホテルや店舗での提供に関しては公式HPでチェックを。
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