ラグジュアリーホテルの“ライブラリー”がおしゃれSUSHI-BARに

世界遺産・清水寺への参道は、京情緒溢れる石畳の坂道。その道沿いに『ザ・ホテル青龍 京都清水』がオープンしたのは2020年。昭和8年に建てられた元清水小学校の歴史的価値のある校舎を活用して生まれたヘリテージ(遺産)ホテルです。そこに、宿泊客だけでなくビジターにも開放する『SUSHI-BAR』が、この春、京都を発祥とする手まり寿司コースをラインナップし、登場します。

小学校からヘリテージホテルへ

観光客で賑わう清水寺のほど近く。ここだけ別のゆったりとした静かな時間が流れているようです。『ザ・ホテル青龍 京都清水』は、昭和8年に建てられた元清水小学校の近代モダン建築の校舎を保存・活用して開業。愛する学び舎が、木製の階段手摺など細かいところまで歴史を刻んだままに生まれ変わったことを、卒業生の方々もきっと喜んでおられるはず。

元清水小学校の近代モダン建築の校舎を保存・活用したザ・ホテル青龍 京都清水
法観寺の五重塔はすぐそば。素晴らしいロケーション。
階段
木製階段の手摺も一度外して磨き、元の位置に戻したのだそう。
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世界遺産・清水寺の参道からホテルのエントランスに踏み込むと、突然、喧騒が遠ざかるよう。約7000㎡の広大な敷地に客室は48室という贅沢なホテルです。洋館のようなアーチ窓、外観の装飾などノスタルジックな面影を残しながら、モダンなデザインと京都の伝統的なインテリアが調和。どこにもないここだけの、なのになぜか懐かしい景色に心が和みます。

ビジターに解放!モダンなスシバー

そんなラグジュアリーなホテルは、2020年の開業以来、ビジターが利用できる場所は、別棟のフレンチビストロ『ブノワ 京都』と、4階の『K36 The Bar & Rooftop』のみでしたが、この春、もうひとつのレストラン『ライブラリー』が「SUSHI-BAR(スシバー)」としての営業を本格的に開始。宿泊客専用の朝食会場となっていた『ライブラリー』は、元講堂。高い天井の下、1100冊もの書籍が並ぶ重厚感ある雰囲気は、名前の通り図書館を思わせます。

ライブラリー
とびきりスタイリッシュな“図書館”でお寿司をいただく。不思議な感じ。
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そんな中、供されるのは世界の共通語ともいえる“SUSHI”。
「カジュアルなスタイルで寿司を気軽に楽しんでほしい」と、日本の寿司屋というより、ニューヨークのスシバーといった趣で、サーモンロールや握りのセットなどを用意。中でも注目は手まり寿司。コロンとキュートな一口サイズのお寿司が長皿で登場すると心まで華やぎます。

手まり寿司コース
手まり寿司コース「シグニチャーコース Sushi-Temari」8500円。階段上の木箱には、蟹 イクラ、羽二重蒸し べっ甲餡、牛ロース肉、トリガイ トマト ブロッコリー うるい 黄身酢、サーモン アボカド サワークリームなどなど。手まり寿司は、鯛、マグロ、シマアジ、海老、サーモン、イカ、ホタテ、ブリ、鯖など。にゅう麺には鯛の身が。
手まり寿司コース
テラス
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暖かい時期なら、レストラン・ライブラリーに併設されたオープンテラスで、ライトアップされたホテルの中庭を眺めながらの食事もOK。
元小学校のノスタルジックな雰囲気とともに味わって。

夜の中庭
ライトアップされた夜の中庭。
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