鱧だけじゃない淡路島。解禁したサクラマスを食べに『青の舎』へ
2017年にデビューした福良港のサクラマスとは
「サケ科の中で最もおいしい魚」と言われるサクラマス。特に淡路島サクラマスは、穏やかな瀬戸内海と潮流の速い鳴門海峡に挟まれた海域で育つため、身が締まりつつ脂は上品、しかも後味が爽やかというハイスペックな魚です。
「いつから淡路島がサクラマスになっとんねん」と疑問に思っている方のためにご説明。南あわじの福良港で10年ほど前にブランド化の取り組みが始まり、2017年にデビュー。島をあげてのプロモーション活動の甲斐あって、今では鱧に次ぐ淡路島のブランド魚という地位を確立しつつあるようです。
やって来たのは淡路島の西海岸沿い、パソナグループが営む複合施設『青海波』内にあるレストラン『青の舎』。劇場型で舞台を見下ろすように席が設けられたオーシャンビューな空間で、獲れたての新鮮な魚を使った和食や天ぷら、寿司が堪能できます。
焼き、造り、鍋までサクラマス三昧
今回お披露目されたのは「桜鯛と淡路島サクラマスの春御膳」。毎年3月の解禁日〜5月末まで楽しめるメニューで、サクラマスのお造りや幽庵焼き、天ぷら、握り、そして鍋まで登場する、サクラマス好きにはたまらない内容です。
「サクラマスは身のモチモチ感と上品な甘みが特徴。脂っこすぎないので、これだけ料理に使っていても食べ疲れしないんです」と『青海波』支配人の奥田尚さん。最初に登場する岡持ち(箱)の中にはサクラマスのお造りや幽庵焼きだけでなく、足赤海老の炊き合わせや烏賊と菜の花の絹太巻などこまごまと料理が並びます。
天ぷらは料理人がその場で揚げたものを運んでくれます。サクラマスには薄衣をつけて、中はほっくり柔らかくなるよう絶妙な火入れ加減。これも旬の食材である桜鯛も盛り合わせ、春の二大名物が一度に楽しめる一皿です。
寿司も目の前で握りたてを提供。サクラマスは炙り・桜の葉のせ・イクラのせの3種。炙りは脂が香ばしくなり、生との違いが明確に分かります。これにも桜鯛が盛り込まれ、まさに春の競演という握りの一皿です。
ふつふつと湯気を上げて食べ頃を告げるのは、サクラマスが3切も入った贅沢な鍋。鰹出汁が張ってあるのですが、魚を入れても濁らずスッキリ透明感のある黄金色。サクラマスの脂が澄んでいる証拠ですね。
最後はデザートまで登場し、結構なボリュームですが完食してしまいました。脂っこいサーモンでは到底無理かもしれません。淡路島サクラマスのポテンシャルの高さを思い知った気がします。なんなら隣の『古酒の舎』で海を見ながら古酒を飲んでもいいぐらい、胃もたれや食べ疲れ感もありません。
夏は真打ちの鱧をお楽しみに
目の前が海なので、常に旬の魚が食卓に届くというグルメアイランド淡路島!「6月からは鱧づくし御膳も始まりますよ」と支配人、それも食べに来なあきまへんがな。
data
- 店名
- 青の舎
- 住所
- 兵庫県淡路市野島大川70
- 電話番号
- 0799-70-9109
- 期間
- 5月31日まで(4月25日~5月6日を除く)
※「桜鯛と淡路島サクラマスの春御膳」は前日19:00予約が必要
- 営業時間
- 11:00~15:00(最終入店14:00)、17:00~21:00(最終入店19:30)
- 定休日
- 木曜
- 交通
- 淡路ICから無料シャトルバスあり
- メニュー
- 「桜鯛と淡路島サクラマスの春御膳」8500円
writer

猫田しげる
nekota shigeru
北海道出身。20年以上、グルメ誌、新聞地域面、旅行本、レシピ本などの編集・ライター業に従事。各地を転々とした挙句、現在は関西在住。「FRIDAYデジタル」などのweb媒体で記事執筆。めったに更新しない猫田しげるの食ブログ 「クセの強い店が好きだ!」と恐ろしくフォロワー数の少ないInstagramをヨロシク!
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