発酵料理人・楠 修二さんの発酵キャベツ

今、再び注目を集める「発酵」。今回は発酵をテーマに活動する料理人・楠 修二さんに、塩や糀を混ぜて乳酸発酵させた“発酵野菜”の作り方を教えていただきました。簡単に作れてそのままはもちろん、料理のアクセントにもなる万能調味料。発酵キャベツの作り方とSiセンサーコンロで作る和のおかずをご紹介します。まずは、シャキシャキ食感に乳酸発酵の程よい酸味と旨みのある「発酵キャベツ」の作り方です。漬物としてそのままはもちろん、餃子のタネに加えたり、だし汁に鶏手羽元、発酵キャベツと漬け汁を加えてスープにしても。

材料

  • 作りやすい分量
    キャベツ600g
    塩…12g(キャベツの量の2%)

作り方

1
キャベツは外葉を外し、水洗いせずに汚れがある場合は拭き取る。粗めのせん切りにし、塩を加え、優しく和える。しんなりとしてきたら、約5分間、手のひらでぐっと押さえながら揉み込む。
2
熱湯消毒した瓶に水分ごと移し、拳で上から強く押して空気を抜く。瓶の内側に食用アルコールをスプレーし、キッチンペーパーで汚れを拭き取る。
3
瓶に合う大きさの清潔なビニール袋に水を入れ、余った部分を捻りながら空気を抜き、遊びが出るように上部で結ぶ。キャベツの上に落とし袋をのせ、優しく押さえつけて空気を抜く。食用アルコールをスプレーし、蓋をする。直射日光の当たらない風通しの良い場所に常温で1~2週間おくと酸味が出てくる。その後は冷蔵庫で保存する。
発酵キャベツの作り方集合
キャベツと塩をよく揉み込む。水を入れた落とし袋を瓶の上からのせて、野菜が空気に触れないようにする。
発酵キャベツの完成
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profile

発酵人くすの木

楠 修二さん

1990年大阪生まれ、京都在住。寿司店や、京都の有名日本料理店などで修業し、2020年「CHEF-1グランプリ」に出場。現在はフリーの料理人として活躍。日本料理の調味料が発酵でできていることから発酵の奥深い世界に魅了され、自家製で味噌や醤油、納豆など約40種を作り、研究を重ねる。あらゆる「発酵」をテーマにしたポップアップレストランに料理人として参加。料理教室、発酵商品開発なども行う。活動近況はInstagramにて随時発信。
【Instagram】https://www.instagram.com/hakkounin_k/

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amakara.jp編集部

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関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。