
子どもとごはんvol.14:プレート、個室、テントまで!神戸『ブラッスリー ラルドワーズ』
今回訪れたのは、神戸・三宮の磯上エリアで約20年愛されるフレンチ『ブラッスリー ラルドワーズ』。子どもが床で遊べるように、靴を脱いで上がる個室があり、そこにはおもちゃや絵本、可愛いテントが。大人も子どももゆっくりと楽しめます。
自家農園の野菜を使った料理が満載
アンティークの照明や調度品、アートに溢れた空間と温かい雰囲気が、パリの街角に本当に存在しそうな『ブラッスリー ラルドワーズ』。
オーナーの柘植淳平シェフは和食からキャリアをスタートし、その後、フランスの美術や建築、文化などに憧れてフランス料理の道へ転向。ホテルや東京のレストランを経て、2005年、神戸の磯上公園にほど近い場所に開業しました。
実は柘植シェフ、野菜も作る料理人。義理の両親と共に営む畑「ラルドワーズファーム」が加古川市にあり、週に数回、自ら野菜を収穫しています。
その時々に採れ、大地で刻々と変化する野菜の個性に合わせて作る料理は季節の色、香りにあふれ、イキイキとした表情が魅力です。
子連れ優先の貴重な個室
開業当初、店舗付き住居として使っていたという現物件。元は、自身の子供たちが過ごすために使っていた子供部屋を約15年前から店の個室として開放し、靴を脱いで上がるスタイルにしたといいます。
そこには最大8名まで着席できるテーブル席に加え、幼児が喜びそうなかわいいテントやおもちゃ、絵本が。床で遊ぶことができるため、乳児や幼児と一緒に安心して過ごすことができます。
「ちゃんとしたコースを食べたいけれど、子供と一緒であるために気を遣う方に、また子連れではないメインフロアでお食事する方、両方に楽しんでもらうため、靴を脱いで上がる個室を作りました。商談や接待などで利用するご希望もありますが、子連れの方の予約を優先しています」
「自分も子育てをしてきましたし、気兼ねなく使って欲しいから、部屋代はいただいていません」と柘植シェフ。
小さな子どもがいるパパやママにとっては、ありがたい心遣いです。
年齢に合わせた細やかな配慮に感激!
お子様プレートは、写真のように、ハンバーグやオムレツ、スープ、惣菜もう1品、フルーツ、パンの内容ですが、事前予約の場合はリクエストも大歓迎だそう。
「子どもが好きなものばかりで、ご機嫌でいてくれるのが一番!」と、予約が入ると、アレルギーの有無に加え、年齢や料理の好き嫌いを聞いて、好きなもので構成してくれます。
もちろん、年齢によってボリュームを抑えたり増やしたり、小学生以上ならば大人のコースの皿数を減らすなどアレンジも可能。幼児ならパスタだけ、乳児なら離乳食の持ち込み可能など、柔軟に対応してくれます。
写真のタマネギやパプリカ、ジャガイモ、トマトを使ったクリームスープの野菜は「ラルドワーズファーム」で育てた野菜が中心。さらにフルーツも加西市で作られたもの。
生産者であり料理人の安心安全なフランス料理を、子どもと一緒に楽しめるのがたまらなく嬉しいですね。
子連れに嬉しいポイントまとめ
・柔軟に対応してくれるキッズメニュー
・子ども用カトラリーやコップあり
・赤ちゃんが床で遊べる、小上がりの個室あり
・絵本やおもちゃあり
・ベビーカー入店可
data
- 店名
- ブラッスリー ラルドワーズ (BRASSERIE L’ARDOISE)
- 施設名
- 兵庫県神戸市中央区磯上通4-3-2 マンション磯上 1F
- 電話番号
- 078-221-1171
- 営業時間
- 11:30~13:30LO、18:00~20:00LO
- 定休日
- 月曜
- 交通
- 三宮駅から徒歩7分
- 席数
- テーブル40席
- 個室
- 1室(8名)
- https://www.instagram.com/lardoise2/

writer

佐藤 良子
satoryoko
料理取材に徹して20年の食ライター。歴史が好きなため、料理史の観点から見るレストラン取材がライフワーク。日々賑やかな小学生2児の母。
instagram@ryocosugar
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