発酵料理人・楠 修二さんの玉ネギ糀

今、再び注目を集める「発酵」。今回は発酵をテーマに活動する料理人・楠 修二さんに、塩や糀を混ぜて乳酸発酵させた“発酵野菜”の作り方を教えていただきました。味付けやコクを出したい調理に使える、風味豊かな玉ネギ糀とSiセンサーコンロで作る和のおかずをご紹介します。塩分濃度が低めで甘みと旨みに厚みがあり、乳酸発酵由来の酸味も控えめ。炒め物やソースの隠し味や、コンソメ代わりにスープに入れても。ハンバーグに玉ネギの代わりに加えたり、唐揚げなどの下味付けにも使えますよ。

材料

  • 作りやすい分量
    玉ネギ…300g
    糀…100g
    塩…8g

作り方

1
ボウルに糀と塩を入れ、糀に塩を擦り付けながらしっかりと混ぜ合わせる。粗みじん切りの玉ネギを加え、よく混ぜ合わせて熱湯消毒した瓶に移す。
2
拳で上から強く押して空気を抜く。瓶の内側に食用アルコールをスプレーし、キッチンペーパーで汚れを拭き取る。
3
瓶に合う大きさの清潔なビニール袋に水を入れ、余った部分を捻りながら空気を抜き、遊びが出るように上部で結ぶ。上に落とし袋をのせ、優しく押さえつけて空気を抜く。食用アルコールをスプレーし、蓋をする。常温で10~14日間おき、その後は冷蔵庫で保存する。
玉ネギ糀の作り方集合
まず、糀に塩をしっかり擦り込んで、余計な酵素の働きを止めます。
玉ネギ糀の完成
10

profile

発酵人くすの木

楠 修二さん

1990年大阪生まれ、京都在住。寿司店や、京都の有名日本料理店などで修業し、2020年「CHEF-1グランプリ」に出場。現在はフリーの料理人として活躍。日本料理の調味料が発酵でできていることから発酵の奥深い世界に魅了され、自家製で味噌や醤油、納豆など約40種を作り、研究を重ねる。あらゆる「発酵」をテーマにしたポップアップレストランに料理人として参加。料理教室、発酵商品開発なども行う。活動近況はInstagramにて随時発信。
【Instagram】https://www.instagram.com/hakkounin_k/

使用したコンロは
クラスS [H]シリーズ

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amakara.jp編集部

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関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。