『新世界パプリカ食堂Vegan』にて大阪B級グルメもヴィーガンで

新世界のど真ん中、串カツ店が立ち並ぶ通りの路地奥にある『新世界パプリカ食堂Vegan』。ヴィーガン対応の大阪B級グルメが食べられるのはこのエリアでも珍しく、多くはありません。その上、グルテンフリー。宗教や健康上の理由がある人も、大阪名物が食べられる店とあって海外旅行者からも人気を集めています。

楽しむためのヴィーガン

「植物性の食品だけで、こんな料理まで作れるんだという楽しさでヴィーガンにどっぷりハマりました」と話すのは、元々はイタリアンのシェフだった中井純一さん。2014年に新町『パプリカ食堂Vegan』を、2023年にこの新世界の2店舗目をオープンしました。中井さんは、身体を壊したのをきっかけに肉を食べなくなりました。そこから食べることがつまらなくなっていくのかと思いきや、その逆。食の可能性をどんどん広げていけるヴィーガン料理の開発に熱中し、イタリアンからヴィーガンに方向転換したのです。

新世界パプリカ食堂Vegan_外観
ピンクのネオンの看板が目印。
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あの大阪名物もこんな工夫で

肉の質感も鶏肉に近くて驚きます。知らずに食べたら鶏肉と間違うほど。アースミートは、大豆を主原料として作られたものです。そして、お肉のような串カツがもう一つ。ビヨンドミートは、まるで牛ミンチのようなのです。こちらも植物由来の人工肉で、エンドウ豆などが原料に使われています。どちらも全くパサパサしておらず、脂がのっているかのようにしっとり。植物性食品の進化には驚かされます。周りのサクサクな衣には米粉を。

新世界パプリカ食堂Vegan_串カツ
串カツ5種盛り合わせ1000円~。左から、ヤングコーン、ししとう、カボチャ、アースミート、ビヨンドミート。
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タコの替わりに〇〇なたこ焼き

たこ焼きの生地も米粉からできています。そして、一番気になるのがタコの替わりに何が入っているのかということ。あのブニブニした弾力のある食感、生地の風味に合う味……答えはエリンギでした。エリンギの石づきの部分です。もっとタコに近い他の食材がないか考えてみても、エリンギよりいいものはないかもしれない。中井さんの発想と開発努力に感服です!

新世界パプリカ食堂Vegan_タコヤキ
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「ヴィーガンの人には外食を楽しんでもらえるように。ヴィーガンではない人には、ヴィーガン料理を食べて『これで十分美味しいやん!』と、感動体験をしてもらいたい。それが持続可能な社会の実現にも繋がることです」。中井さんは2024年9月にヴィーガンの寿司店「精進寿司 みなも」をオープンさせるなど、どんどん「食」を追求しヴィーガン生活を楽しんでいます。

新世界パプリカ食堂Vegan_スタッフ
真ん中がオーナーの中井さん、両端はスタッフさんたち。
新世界パプリカ食堂Vegan_内観
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Shinsekai Paprika Shokudo Vegan: Osaka Classics for Vegans and Non-vegans Alike

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