『メーシーヴィーガンファクトリー』が考える本当に美味しいヴィーガン

先入観を持たずに食べれば、誰もがきっと驚きます。えっ、これってヴィーガン? 食べることの悦びや愉しみを、遊び心と真摯な思いで提供する『メーシーヴィーガンファクトリー』へ。

タマゴサンドを食べてみる

『メーシーヴィーガンファクトリー』の「まるでタマゴサンド」が『芸能人格付けチェック』に登場したら、きっと難問になるでしょう。
目隠しをして口に入れたら「あれ、あら、えっ」。本物のタマゴサンドと食べ比べても、十中八九、戸惑います。いや、この目でしかと確かめて食べたとしても「うーん」と唸るはず。

メーシーヴィーガンファクトリー
どこからどう見てもタマゴサンド1210円(テイクアウト20%off)。でもタマゴは使っていません。
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谷町九丁目駅から歩いて5分ちょっと。10年ほど前に美食家からヴィーガンに転向した真田兼光さん、黄麗さん夫婦が2022年6月に開いた『メーシーヴィーガンファクトリー』。
真田さん曰く「以前は週に2日は焼肉、ほかの日も鮨、イタリアン、フレンチといった生活でした。美味しいと聞けば日本全国どこへでも飛んでいって、赤ワインも大好き。休肝日は1日もありませんでしたね」。
真田さんは44歳のときに医療機器製造会社を退職し、思い立って僧侶の修行を丸3年積んだ後に実業家の道へ。一方、黄麗さんは占い館の経営者として活動しています。ちなみに、黄麗さんは占い師としての名前です。ふたりの人生も興味深いのですが、それはまたいつか。

美食家からヴィーガンへ

さて、ある日のことです。ふたりは、黄麗さんの客人から諭されます。
「僧侶の修行をした身である真田さん、魂に触れる仕事をしている黄麗さん。そのふたりが食事で贅を尽くしていていいのですか」
ふたりは、ふと、考えます。このまま年を取り、グルメな生活を続けていたら先は長くないかもしれない、と。そして思い直します。命あるものを大切にしなければいけない、と。
そこで、一念発起。仏教の五戒の教えにものっとり、ヴィーガンへ生活を一変させることを決断します。

『メーシーヴィーガンファクトリー』の「メーシーキンパ」
人気メニューのメーシーキンパ1650円(テイクアウトは20%off)。
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ヴィーガンはどこへ行く

ヴィーガンでの世界をスタートしてみたものの、外食に事欠くようになり、これまでとは正反対の悩みがつきまといます。
そこで出した結論が、自分たちで美味しいヴィーガンの店を始めよう、ということでした。
美食家だったふたりですから、当然、味には一家言あります。
信頼できる料理長を雇い、ケーキなどのデザートにはパティシエ長を配します。
ヴィーガンであってもヴィーガンでなくても、美味しいものは美味しい。
ふたりはそう考え、美味しいヴィーガン料理を提供しようと、パン、スイーツからカレーやキンパなど、幅広いメニューを用意しました。
ちなみに、スタッフはヴィーガンではありません。と言うのも、ヴィーガンではない料理人の舌も満足させるヴィーガン料理をでなければならない、そう考えています。

『メーシーヴィーガンファクトリー』のスイーツ
スイーツの種類も豊富。店内でもテイクアウトでもO K。
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さて、その名も「まるでタマゴサンド」はどこからどう見ても、タマゴサンドです。もちろん、卵も乳製品も未使用。さて、いったい、その中身は?
ぜひ、『メーシーヴィーガンファクトリー』で、自分の舌と目で確かめてみてください。

『メーシーヴィーガンファクトリー』スタッフ
後列の中央がオーナーの真田兼光さん。若いスタッフが多く、活気がある。
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Mercy Vegan Factory: A Clear Concept of Truly Tasty Vegan Cuisine

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