鳥取のソウルフードを大阪で。『ホルモン焼きそば ニュー白兎』

 モチモチとした中太麺と味噌ダレベースのピリ辛味がクセになるコンビネーション。なかなかない鳥取のB級グルメ専門店は、テイクアウトもおすすめです。

鳥取発のホルモン焼きそばが主役

 少し意地悪そうな顔つきをした因幡(いなば)の白ウサギがトレードマーク。JR森ノ宮駅と玉造駅のちょうど真ん中に、ユニークな専門店があります。 気になるその看板料理は、鳥取県のソウルフードとして名高いホルモン焼きそば。パイプ(丸腸)やオウカク(ハラミ)などたっぷりの牛ホルモンを具材にした味噌ダレ味が特徴です。

 「大好きな鳥取の食文化‶ホルソバ″を広めるための新展開です」と話すのは、かつて鳥取で居酒屋を営んでいた経験もあるオーナーの大谷智弘さん。鳥取の居酒屋や食堂のメニューにはあるけれど、現地にたくさんあった専門店は今や数軒のみ。「嗜好に合いそうな大阪の下町でホルモン焼きそばの味を広めて、いつか鳥取にも専門店を出すのが目標です」と夢を語ります。

『ニュー白兎』外観
オレンジ色をアクセントにした外観。「古事記」に登場する因幡の白兎は、鳥取の白兎神社に祀られています。
『ニュー白兎』店内
暖簾が垂れる屋台風のカウンター席のほかに、テーブル席もあります。
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❝鳥取ブラック❞味も捨て難い

 ホルソバのモチモチとした中太麺は、大阪の製麺所に特注したこだわり麺。量は100gから300gの超大盛まで、味付けはベーシックな特製辛みそと鳥取ブラックの2種類から選べます。

 辛みそは鶴橋のキムチ専門店から仕入れたコチュジャンをベースに甜麺醤などを合わせたピリ辛テイスト。名前からは味の想像が付かない鳥取ブラックは、鳥取産の甘いたまり醤油を味のベースにしたオリジナル。こちらは焦げた醤油が芳ばしい、ややあっさりめの味わいです。どちらにするか悩ましくなるので、2人以上で訪れてシェアしながら食べ比べるのもおすすめです。

『ニュー白兎』のホルソバon the だしまき
大谷さんのイチ押しは、ホルソバon the だしまき(写真は麺100g1180円)の特製辛みそ味。だし巻きの中に卵黄が隠れています。
『ニュー白兎』のホルモン焼きそば(鳥取ブラック味)
こちらは、ホルモン焼きそば(写真は100g880円)の鳥取ブラック味。鳥取しょうゆのおかかオイルおにぎり1個200円や鬼しじみ汁200円を付けて定食風にカスタマイズしても。
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居酒屋使いやテイクアウトもOK

 「ホルソバを締めにお酒を楽しむ方もたくさんいらっしゃいますよ」と大谷さん。だし巻きは単品でも注文できて、鉄板焼や生センマイなどホルモンを生かしたつまみも10種以上スタンバイ。アルコール類は生ビールのほかに、鳥取の地酒や梨チューハイなんて変わり種も揃っています。

 嬉しいことに、フードメニューはすべてテイクアウト可能。ホルソバからおつまみまで色々買い揃えて、充実したお家ご飯を楽しむのも一興です。

『ニュー白兎』の梨チューハイ
鳥取ならではの梨チューハイ495円は爽やかな甘さ。特製辛みそ味のホルソバにも意外と合う味わいです。
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