
関西唯一のイタリア政府公認レストラン『コロッセオ 心斎橋本店』が新装開店
大阪屈指のレトロビルの地下で歴史を重ねて
南船場にある『コロッセオ 心斎橋本店』は、国の登録有形文化財に登録されているビル「大阪農林会館」の地下で長く時を刻んできました。イタリア・プーリア州出身のドメニコ・カンタトーレ氏が「日本に本物のイタリア料理を届けたい」と1982年に創業したのが始まりです。この店でイタリア料理を始めて食べたというシニア世代や、こちらで料理を学んだ料理人も多く輩出するなど、大阪のイタリア料理の振興に貢献した一軒です。また1998年にはイタリア政府から「リストランテ・イタリアーノ」の認定を受け、関西唯一の公認店として、本国も認めるイタリア料理を提供してきました。
顔の見える生産者から届く食材をアラカルトで
クラシカルな店内は、積み重ねてきた時の長さを感じさせる特別感があります。ドレスアップして食事に出かけたい素敵な空気が流れています。リニューアルで大きく変わったのは、コース中心から、アラカルトへの移行です。シェフが全国各地の産地を訪ねて生産者と接し、納得し集めた国産の食材を活かしたイタリア料理をアラカルトで味わえます。例えば山形県の田村畜産で育つ山形牛は、夏の暑さと極寒の冬という厳しい環境の中で飼育されているため、牛自体が上質な脂を蓄え、キメ細やかな霜降りを生み出すそう。カルパッチョで味わえば、しっとりとした肉質と品のよい脂を実感できます。北海道の白糠町にある白糠酪恵舎産の、トーマシラヌカという香り高くコクのあるチーズを合わせました。
炭火焼料理を新たにオンメニュー
各地から届く肉や魚、野菜を、リニューアルに当たり導入した備長炭で一気に加熱調理して旨みを引き出します。メインの「本日の備長炭炭火焼」は、その日の入荷した食材で提供します。レセプション時は、田村畜産の山形牛と、しっとり柔らかく肉汁をたたえた宮崎県の日南もち豚。甘くて太いグリーンアスパラガスの盛り合わせで。仕上げにパルミジャーノレッジャーノを削って、塩とレモンを添えて。シンプルに食材そのままの旨みを感じることができる一品です。秀逸な日本の食材を集めて、伝統的なイタリア料理の調理法を守りつつ表現するコロッセオ流の料理を、ワインと共に楽しみたいところです。
data
- 店名
- Ristorante Italiano Colosseo 心斎橋本店
- 住所
- 大阪府大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館地下1階
- 電話番号
- 06-6252-2024
- 営業時間
- 11:30〜15:00、17:00〜21:00(LO)
- 定休日
- 月曜
- 交通
- 地下鉄心斎橋駅から徒歩5分
- 席数
- 50席
- メニュー
- ランチ/1400円〜。ディナー/切り立て生ハムの揚げたて自家製ニョッコフリット1980円、田村畜産の山形牛のカルパッチョ2420円、本日の炭火焼き3300円〜。※コペルト600円別。
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