メイドイン鳥取が揃う神戸の穴場、『いしはら商店』

新鮮な野菜から干物、醤油や味噌などの調味料まで、鳥取産のおいしいモノがズラリ!水道筋商店街のすぐ近くで25年以上続いている、猛烈な鳥取応援団です。

水道筋エリアの鳥取応援団

阪急王子公園駅から水道筋商店街を抜けてすぐ左側。何やら老若男女が吸い込まれるように入っていく店の存在が目を引きます。よく見ると、軒先には「大山(だいせん)Gビール」ののぼりが堂々と。屋号が書かれた濃茶の看板には「山陰・鳥取 じげ野菜」の文字。
そう、こちらは神戸にありながらして鳥取産のおいしいモノが手に入る、鳥取愛溢れる商店なのです。

『いしはら商店』外観
10

週に2回、鳥取で直接仕入れ!

「不思議なご縁に導かれて、今があります」と、店主の石原康臣(やすおみ)さん。神戸で生まれ育った石原さんが鳥取に興味を抱いたきっかけは、1995年の阪神・淡路大震災後に始めた路上アルバイトだそうです。
「アルバイトそのものは関係なくて(笑)。すぐ近くに鳥取の野菜を一人で売っている方がいて、片付けなどをよくお手伝いしていたんですよね」。仲良くなるうちに鳥取食材の魅力に目覚め、石原さん自ら鳥取に特化した食材店を開きたいと思うように。地元生産者の紹介を受けながら28歳で起業し、神戸エリア内で移転をしながら今に至ります。

『いしはら商店』店主の石原康臣さん
店主の石原さんは1975年生まれで生粋の神戸っ子。安心・安全をモットーに野菜は生産者の顔が見える、農薬不使用や有機栽培のものを中心に扱っています。
10

年を重ねるごとに取扱品は増えに増え、野菜や果物だけでなく、肉類や干物などの塩干品(えんかんひん)や醤油、味噌などの調味料、日本酒、冷凍食品まで鳥取産なら何でもござれ。顔を合わせてのコミュニケーションを大切にしたいからと、石原さん自ら週に2回鳥取まで足を運び、一部商品を直接仕入れ続けています。

『いしはら商店』の塩干品
甘塩のハタハタやエテガレイ、塩サバ、どれも鳥取産です。
『いしはら商店』の酒棚
鳥取各地の日本酒だけでも、ザっと50種以上。
『いしはら商店』のトマト
この日のイチ押しは、真っ赤に熟れたトマト。「完熟してから収穫しているので、甘みが違いますよ!」と石原さん。
10

セレクト感光る名アイテム多数

店に並ぶ商品は数百種類を優に超えていて、9割以上が鳥取産。「場所柄、普段使いできる日常的な商品を中心に揃えています」と石原さん。共に店に立つ奥様の真理さんと、実際に食べておいしかったもの、面白いなと思ったものを集めているそうで、ユニークな商品が愛情あふれる手書きポップと共にたくさん並んでいます。
日本酒が並ぶ棚の隣りを覗いてみれば、クラフトウォッカやリンゴのスパークリングワインなどもさりげなく陳列。米子にある製麺所が作る素麺やとちの実そば、倉吉産の粒マスタードなんて意外性のある商品が色々。まるで鳥取を旅しているかのようなときめく買い物を楽しめるお店です。

『いしはら商店』の酒類色々
境港にある酒蔵『千代むすび酒造』が仕掛ける山陰エリア初のクラフトウォッカ「炎人(エンジン)」は2288円。白樺(しらかば)炭によるろ過で、上品で穏やかな香りを生んでいます。
『いしはら商店』の乾麺色々
米子にある『立林製麺所』が作るそうめんは1袋389円、珍しいとちの実そばは1袋410円。
『いしはら商店』の粒マスタードなど
倉吉にある燻製料理店『燻製道楽』のつぶつぶマスタードは1個1566円。近くに並ぶ、じゃことらっきょうの生ラー油も気になります。
10