関西モーニング手帖Vol.4/メニュー20種、迷う楽しみ。『coffeeshop WARARA』

中崎町がまだ静かな街だった頃から、「朝ごはんを食べて元気に活動してほしい」と扉を開いてきた喫茶店。第4回は、早朝6時20分からオープンし、モーニングを約20種も揃える『coffeeshop WARARA』です。

お客さんの「あれ欲しい」「これ要らん」の結果……

モーニングはなんと約20種!「最初はシンプルなセットだけだったんですが、『パン要らんけどサラダ欲しいねん』とか『白ごはんないの』とか『朝も生姜焼きやって』とか、お客さんの要望に応えていった結果がコレ。つまりみんなのカスタマイズプレートがそのままメニューになった感じです」と、店主のとしかさん。

まだ中崎町がおしゃれタウンになる前の2014年、「梅田に夜行バスで着いた子たちが食べるお店がないから」と、朝ごはんの救世主としてオープン。としかさんの面倒見の良さが溢れた空間というわけです。

WARARAの外観
「中崎町のはしっこでお店を開きたかったんです」と店主のとしかさん。当時は民家しかなったというこの界隈、今はカフェや古着店がそこかしこに。
WARARAの店内
大友良英さんのトークショーなど、店内では著名人によるライブやイベントを不定期開催。
WARARAの店内
ソファ席もあり、いつまでものんびりしてしまいそうです。
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外国のアンティークが埋め尽くす不思議空間

モロッコランプや古いトランク、不思議な壺など、店内を埋め尽くす雑貨やインテリアは全て、年1~2回の仕入れ旅行でゲットしてきたもの。アメリカやベルギー、チェコ、オーストリア、セルビア……と国は多岐にわたります。ちなみにとしかさんはWARARAの前は古着屋を10年営んでいたので、関西古着情報はかなりのコア度。興味があったら話を聞いてみてください。

WARARAの店内
WARARAの店内
WARARAの「わらら新聞」
としかさんが不定期で発行している「わらら新聞」が内容濃すぎて読み応え満点。150円で買えます!
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モーニング①トーストが選べる「ハーフ&ハーフ ブランチ」

選ぶのにもひと苦労なモーニングから心を鬼にして一つ選ぶなら、人気のハーフ&ハーフを。しかもトーストは「ピザ」「カレー」など7種から2種選べるので、また選択の迷路にハマるわけです。この時は選びませんでしたが、バーナーで表面を炙ってキャラメリゼする「シュガー」もオススメだそう。

お皿には、大原で知人が育てているという有機野菜を使ったサラダに、名物のナポリタン、程よい半熟加減の目玉焼き、こんがり焼いたウィンナー……と、ランチと言っても良いぐらいのボリューム感。

WARARAのモーニングハーフ&ハーフ 珈琲とセット
ハーフ&ハーフ ブランチ1500円。ハンドドリップコーヒーは+80円。
WARARAのモーニングハーフ&ハーフ
トーストはタマゴとカレー。タマゴはけっこう厚めに玉子サラダがのっています。カレーは自家製カレーペーストにチーズとウィンナー。パンは近所の『ブルンネン』から。
WARARAのとしかさん作業風景
ざっくばらんに何でも話せるとしかさんの人柄に惹かれ、長年通う人も多い。
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モーニング②具だくさん味噌汁付き!「朝ごはん定食」

「ワシごはん派やねん」という方には、ライスに味噌汁が付いた朝ごはん定食を。この味噌汁がまた力作で、ナスやネギや人参など具だくさんな上に、「味噌は鹿児島の親戚が造っている自家製なんです。ちょっと甘めでしょ」。確かに、お店で使う味噌も醤油も鹿児島のものなので、独特の甘みと濃厚なコクが特徴。他のメニューはブランチタイムもオーダーできますが、この「朝ごはん定食」はモーニング時間帯のみです。

WARARAの朝ごはん定食
朝ごはん定食1420円。ごはんは新潟米で、甘みがありつやつや。
WARARAの朝ごはん定食ヨリ
WARARAの朝ごはん定食ヨリ
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WARARAのメニュー
昔はもっとメニューが多く、「だいぶ絞りました!」と言いますが、それでもモーニング約20種、ブランチも約20種あります。そのほかにスイーツなどの単品も。
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○○○で味変するドライカレー

喫茶店好きの間で、「wararaと言えばドライカレーでしょ!」とまで絶賛される、名物の一品。三角山のフォルムに盛られた、一見普通のドライカレーですが、添えられているのはレモン。まずはそのままドライカレーを食べてみると、最初は甘くて後からじわ~っとスパイスが効いてくる、2階建ての味構成。しかし単に辛&甘ではなく、ハーブやスパイスの香り、赤ワインの芳醇なコク、ケチャップの自然な酸味などが複雑に折り重なっています。しっとりウェッティなのでパクパク食べ進みますが、レモンをお忘れなく。

WARARAのドライカレーセット
ドライカレー1400円はサラダorウィンナー付き。朝からオーダーできます。
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“騙されたと思って”きゅっと絞って再び食べてみると、辛さの角が取れてフルーティー感が増しています。聞くとこのドライカレーはペーストを5~6時間煮詰めて、自家製のケチャップソースを加えて、甘さの元となるタマネギも大量に炒めて挽き肉と合わせて……と相当な手間を掛けて作られたもの。

WARARAのドライカレー
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ナポリタンも、生姜焼きも、オムライスも、としかさんは「どれも家庭料理ですよ。息子を育てた味です」と謙遜するけれど、目玉焼きの半熟加減ひとつとっても「家じゃなかなかこうはできない」としみじみ感動する絶妙な火入れや味付け。「夜営業もしようかなあ」と言うから、そのうち気まぐれで夜WARARAの扉が開く……かもしれません!

WARARAのとしかさん
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