老舗喫茶店の口溶けなめらかなシフォンケーキ。神戸・元町『エビアンコーヒー』の港シフォン。

港町・神戸元町で70年以上愛される老舗喫茶『エビアンコーヒー』。自家焙煎のコーヒーと並び、手土産として高い人気を誇るのが「港シフォン」。ふわっふわの軽やかさと、コーヒーを引き立てる計算し尽くされた味わいの秘密とは。

神戸のコーヒー文化を牽引してきた老舗喫茶

異国情緒が漂う神戸元町。商店街にほど近い一角で、70年以上にわたり愛され続ける喫茶店がある。1952年(昭和27年)創業の『エビアンコーヒー』だ。

神戸・元町『エビアンコーヒー』店内
10

「父である初代の知人に、コーヒー専門家がいたことから焙煎やコーヒーに関する知識を学び、界隈でもいちはやく自家焙煎とサイフォンで抽出したコーヒーを提供してきました。まとめて大量にコーヒーを淹れると香りが失われてしまうため、サイフォンであればフレッシュで熱々のコーヒーを提供できる良さに着目したと聞いています。当時はまだ珍しかったので、カウンター越しに抽出する様子が見えるスタイルが人気だったんです」と話すのは、2代目オーナーの鎌田良司さん。

サイフォンで丁寧に淹れるマイルドな中煎りのブレンドは、常連客から観光客まで親しまれ、3世代にわたって通うファンも少なくない。カウンター越しに広がるコーヒーのアロマと温かいもてなしの空気は、今も昔も変わらない。

神戸・元町『エビアンコーヒー』サイフォン
軽やかでスッキリした中煎りが人気のコーヒーはワンコイン500円の価格もうれしい。店内は常に常連客であふれている。
10

ピンチから生まれたオリジナルがヒット!

そんな老舗喫茶店で、コーヒーと並び支持を集めているのが名物のシフォンケーキ「港シフォン」だ。

誕生のきっかけは約20年前。当時、ケーキを仕入れていた近隣の洋菓子店が閉店してしまいピンチに。そこで「当店のコーヒーに寄り添うスイーツを、自分たちの手で生み出そう」とオリジナルスイーツの開発がスタート。

神戸・元町『エビアンコーヒー』港シフォン
てのひらにやっと乗るサイズだが、1個350円の気軽な価格。2〜3人でシェアしても充分楽しめそう。
10

奇しくも創業時にはお菓子まで作り、宝塚大劇場や阪急会館といった劇場や映画館に西洋菓子を卸していた歴史があったという『エビアンコーヒー』。

そんな精神を受け継いでオリジナルの菓子作りに取り組み、試行錯誤の末に完成したのがシフォンケーキ。瞬く間にヒットし、2階の工房が手狭に。そこで、専用工房の『ZIPANGU-8』を構え、さらに味わいや食感を追求した。

コーヒーに合うシフォンケーキを

こだわりは、触れた瞬時にわかる、ふわっふわのエアリーな触感だ。主役である中煎りコーヒーの繊細な香りを邪魔しないよう、砂糖は控えめに。口に運ぶとスッと溶ける軽やかさと、優しい甘みが計算し尽くされている。

一方で、間にサンドする生クリームはあえて乳脂肪分の高い濃厚なクリームをセレクト。しっとり弾む生地のふくよかな香りと、リッチなクリームのコクが口の中でほどけ合い、あと味は軽やか。そこに自慢のコーヒーを含めば、互いの輪郭がキリリと際立ち、見事な調和が生まれる。

神戸・元町『エビアンコーヒー』イートイン
イートインのシフォンケーキはプレーンのみ。まるごと1台から切り立てを提供してくれる。コーヒーとセットで800円。
10

個包装で配りやすく、ギフトにも

店頭には定番の「プレーン」に加え、風味豊かな茶葉を練り込んだ「紅茶」や、ビターなコクが広がる「Wチョコ」など、迷って楽しいバリエーションを用意。『エビアンコーヒー』の店頭はもちろん、運が良ければ全国のスーパーマーケット『LIFE』でも販売中だ。

ワンハンドで食べやすい個包装仕立てで、切り分ける手間がないのも手土産として喜ばれるポイント。自家焙煎コーヒー豆やオリジナルのドリップバックなどと併せれば、気の利いた贈りものになるに違いない。

神戸・元町『エビアンコーヒー』店頭
コーヒーは焙煎豆や挽いたコーヒー豆、ドリップバックなど各種揃うため、予算に合わせて組み合わせたい。
10
神戸・元町『エビアンコーヒー』看板
10
神戸・元町『エビアンコーヒー』外観
10

編集部選☆間違いない関西手土産

詳しくはこちら

recommend

読まれている記事

『あべのハルカス近鉄本店』お菓子売り場がリニューアル。百貨店初&関西初が続々!

兵庫・伊丹『KUROPURI』。フレンチのシェフが手がける「クロワッサン」と「プリン」の専門店

京都『和菓子&ワイン 養老軒』が届ける フルーツ大福とワインの楽しみ方

「りくろーおじさんのチーズケーキ」おいしい理由&並ばず買える方法も

安田淳一監督【前編】待ってました! 日本アカデミー賞「侍タイ」スピンオフドラマ放送。独占インタビュー

『資さんうどん』広報がこっそり教える!「実はコレも食べてほしい」隠れた名物

『粟玄』の和洋[大阪]老舗おこし屋のモダンな名品

絶対に失敗しない「くたくたブロッコリーのタラコスパゲッティ」『寺町コロンボ』のひと手間レシピ

【番外編】俳優・津田寛治さん絶賛の「おたべ」。進化系、変化球に驚き!

ギネスビールが生む深いコク。大阪・中津『IRISH CURRY』の名物ポークカレー