現地レポート!淀川河川敷にできた屋台村「ミナモ十三」

8月8日、淀川河川敷のにぎわい拠点『淀川つつみ市 ミナモ十三』内に新たなグルメスポットが誕生。現地に足を運ぶと、タコスや寿司、タイ料理、焼肉など、個性豊かな22店舗の屋台が土手沿いにずらっと立ち並んでいた。「日本一の屋台村を目指す!」というその中身とは?

下町・十三の進化が止まらない

梅田から阪急電車で約3分。飲み屋街「しょんべん横丁」、活気溢れる「十三駅前通商店街」など、昭和の面影を残した下町・十三(じゅうそう)。

近年は、図書館や保育施設が入る超高層タワーマンションの建設、専門学校の開校、さらには新路線の計画など、急速に再開発が進み、生まれ変わり始めている。

『淀川つつみ市 ミナモ十三』十三駅前通商店街
十三駅東口からすぐの「十三駅前通商店街」。商店街を抜けて少し歩き、河川敷の階段を上ると『淀川つつみ市 ミナモ十三』に着く。
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22店舗が集まる屋台村が誕生!

そんな十三に官民連携によって淀川河川敷に誕生したにぎわい拠点「淀川つつみ市 ミナモ十三」。既に、BBQ施設、舟運(水上交通)、自然体験教室は稼働しており、今回の屋台エリアが加わることで、このプロジェクトは完成するという。

「日本で初めて土手の上に建築物を設置するため前例がなく、防災面や暑さ対策など協議する点も多かったです。諦めそうになるほど難航しました」と、屋台エリアの運営事業者である「RETOWN」の松本篤代表。当初は、大阪・関西万博に合わせて2025年4月に開業する予定だったが、1年以上遅れての開業となった。

『淀川つつみ市 ミナモ十三』屋台エリア
年間13万人の来客を予測。
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『淀川つつみ市 ミナモ十三』屋台エリア22店舗
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実食!タコスや寿司、ミシュラン店の肉豆腐…etc.

2~3畳ほどの小規模な22店舗が、横並びに連なる屋台エリア。「地元・観光客両方に愛される日本一の屋台村を目指す!」というコンセプトの通り、そこには実に多様な店たちが待っている。

たとえば、『酒場 八』。ここは、ミシュランのセレクテッドレストランにも掲載された日本料理店「きたしんち 弓場慎之佑」が初めて挑戦する和食居酒屋だ。看板料理は、和牛を使い5時間かけて煮込んだ肉豆腐。だしの引き方や料理技術は北新地の店舗と同じで、クオリティは変わらない。常連客からの「気軽に行けるような居酒屋もやってみたら?」という要望を実現させた店舗だ。

『酒場 八』肉豆腐
看板メニューの肉豆腐780円。メニューはすべて北新地の店舗と異なる。牛すじ肉じゃが780円、つぶ貝大根煮680円など、だしを生かした料理を中心に、あてやおばんざいを用意する。
『酒場 八』肉豆腐の鍋
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ブームとなっている“タコス”を提供するのは『ライオンタコス』。フラワートルティーヤ(小麦粉で作るタコスの皮)に国産牛のミンチ肉を、ハンバーグのパティですか?というくらいにたっぷりと塗り、ミンチ肉の面から鉄板で焼く。頬張れば、肉の旨み、トマトの果汁、アボカドソースのクリーミー食感、べジミートに潜んだハラペーニョソースの辛みなどが順番に押し寄せ、絶妙なバランスを生み出している。店名を冠したこの「ライオンタコス」以外にも、約5種類のタコスが用意されている。

『ライオンタコス』ライオンタコス
ライオンタコス1個550円。具材はほかにも、薄く焼いたパリパリ食感のチーズやレタス、赤玉ネギ、細かく刻んだパクチーなどが入っており、ボリューム満点。卓上のホットソースで辛さ調節もできる。3種類用意されているメキシコビールと合わせたい。
『ライオンタコス』ライオンタコスを手で挟む
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『ライオンタコス』店長の豊山貴大さん
強面だが話すと柔らかな笑顔を見せてくれる店長の豊山貴大さん。約15年の料理人歴のうちほとんどがイタリアンでタコスには初挑戦。「ゆくゆくはタコスの皮も自家製にしたい」と意気込む。
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ほかにも、飲食店経営者の渡邊蓮也さんと、その同級生で246万人の登録者を持つYouTubeチャンネル「ジョーブログ」のジョーさんがタッグを組んで運営する鮨店『鮨ジョー』。

『鮨ジョー』大トロ
大トロ1貫400円。シャリは赤酢で。
『鮨ジョー』手洗い場
「鮨は手で食べてほしい」と、カウンターの前には指先を洗えるように水を流す装置も。
『鮨ジョー』職人
西天満『老松喜多川』で修業した職人が鮨を握る。
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タイに10年在住していた兄、経営者の弟、チャーミングな母の3人で営み、本場さながらのスパイシーなガパオライスを提供する『Phed Phed(ペッペッ)』。

『Phed Phed』ガパオライスとタイティー
ガパオライス1200円。店名『Phed Phed』はタイ語で「辛い」の意味。唐辛子を多めに使ったガパオライスには、甘いタイティーがよく合う。
『Phed Phed』調理する様子
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『大衆すし酒場ジャポニカ』など大阪市内に多店舗を展開する、「W.E.GROUP」直営の『屋台のジャポニカ』。自社で養殖した安心安全な韓国産ウナギを使った「う巻き」を看板メニューに据える。

『屋台のジャポニカ』う巻き
う巻き1200円。他にも居酒屋メニューを展開。長崎の本マグロの造りも用意する。
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朝と昼は母が、夜は23歳の息子が担当し、母の実家・長野直送の野菜を使った料理を中心に、コーヒーやスイーツを揃え、カフェとしても営業する『momose ― 旬の野菜とあてと酒 ―』。

『momose ― 旬の野菜とあてと酒 ―』料理
野菜のテリーヌ650円。旬のオクラやズッキーニ、ヤングコーンなどを小松菜で巻いて冷やし固め、わさびマヨネーズを添えた一品。ワインはグラス700円~。
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以上のように、屋台とは思えないような料理の数々がずらり。聞けば、屋台ではあるものの、露店営業ではなく飲食店としての営業許可を取得できるため、生ものや米飯の提供も可能だという。さらにコンテナ仕様のため、厨房機器の設置や店内仕込みもできることから、この幅広いジャンルの店が実現したそうだ。

22店、22通りの店づくり

出店者のひとりが「箱は用意されていましたが、それ以外の内装やデザインは自由です」と話す通り、それぞれの屋台も個性豊か。座り、立ち飲みのほか、屋台前に客席を増設していたり、テントやシートで日差しを遮ったりするなど、店ごとの色が出る。

屋台という形態上、スタッフを客が囲むことになり、自然とコミュニケーションが生まれる距離の近さも魅力だ。出店基準は“大阪にゆかりのある店か人”だといい、明るく、人との距離を縮めるのが早い大阪人らしい空気がそこかしこに。“大阪”を感じられる新たな観光拠点としても注目を集めそうだ。

『淀川つつみ市 ミナモ十三』屋台1
『淀川つつみ市 ミナモ十三』屋台2
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『淀川つつみ市 ミナモ十三』看板
今後さらに7店舗が加わる予定で、最終的には29店舗の屋台が軒を連ねるという。
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writer

amakara.jp編集部

amakara.jp

関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。

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