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兵庫・伊丹『KUROPURI』。フレンチのシェフが手がける「クロワッサン」と「プリン」の専門店

フランス料理『リュミエール』の唐渡 泰シェフは、レストランやビストロのほか、ティーサロンにブーランジュリーなど、多面的な展開で大阪の食シーンを席巻している。今年2月に立ち上げた新ブランドは、クロワッサンとプリンの専門店だ。

熟練のフレンチシェフの自信作!

店のオープンからひと月を過ぎた3月上旬。朝10時の開店時間に訪ねると、店の外にはもう10数名の待客が。

唐渡シェフといえば、“野菜の美食”をテーマに、フランス料理には欠かせない、バターやクリームに頼らない料理を提唱。野菜の旨みを主軸としたソースなどを独創し、おいしく、美しい皿であると同時に、食べる人の健康や食の安全性を提案し続けてきた。

大阪・北浜に2019年に開店した『パンカラト ブーランジェリーカフェ』のパンも素材にオーガニック小麦や国産小麦をセレクトし、北海道産のバターや国産海塩など選び抜いた食材で焼き上げられている。 今回の店はそんな『パンカラト』で特に人気が高い「クロワッサン」と「プリン」に特化した専門店。新ブランドの店名は『KUROPURI(クロプリ)』という。

「開店に当たり、『パンカラト』のクロワッサンをさらにブラッシュアップして、おいしさを最優先にしながらも、できるだけ身体にいいものをと考えました」とにこやかに語る唐渡さん。その自信作を見ていこう。

リュミエールグループを率いる唐渡 泰シェフ。早朝から『KUROPURI』でクロワッサンを焼く日もある。
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まずはこちらを味わって。サクサククロワッサン320円。リッチな食べ応えと豊かな小麦とバターの香り。後口にバターの重さが残るのではなく、もう1つ食べたくなるような絶妙なバランス。
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混み合う時間帯は、店内の入場は5名までの制限付き。順番に案内される。
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1日を通して楽しめる種類の多彩さ

店内に足を踏み入れると「クロワッサン」のバリエーションの多彩さに驚く。おやつや朝食に食べたいスイーツ系、ランチにぴったりのクロワッサンサンド。カラフルなミニクロワッサンまで。あれもこれもと目移りするほどだ。

まず食べてみてほしいのが「サクサククロワッサン」。その名の通りさっくり香ばしく焼き上がった表層と、成形前の生地のカットを工夫したことで成立したという、パン端のザクっとした食感。中心の層は程よいしっとり感があり、噛み締めるたびにふわっと口に広がる小麦と芳醇な北海道産バターの香りが秀逸だ。

サンドやスイーツ系に使うクロワッサンには、これとは違い、ヨーロッパ産の発酵バターを使用している。食材と合わせた際にも負けないバターの濃厚な風味が感じられるように考えたレシピだ。

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「サンドウィッチだけでも今回、30種類ほど新しいバリエーションを試作ましたよ」と、唐渡さん。その中から、毎日6種類ほどがショーケースに並ぶ。

取材時なら「ベーコンとチェダーチーズと無農薬リーフのクロワッサンサンド」。焼いたベーコンとチーズの濃厚さと、和歌山県高野山で水耕栽培されている無農薬リーフのフレッシュさ。
「生ハムとクリームチーズのクロワッサンサンド」は、クリームチーズの下に1枚、上に2枚乗せた生ハムの塩気とクリームチーズが噛み締めるたびに口の中で一体化していく。どちらもザクザクとしたクロワッサンが全てを包み込み受け止めて、口の中でおいしさが完成していく絶妙な味の展開に魅了される。

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デザートにもなるスイーツ系

続いてショーケースに煌びやかに並ぶ、スイーツ系から人気商品をピックアップ。
表面はパリパリのチョコレート「クロワッサンショコラ エクレア風」は、中にカスタードとホイップクリームを抱き込んだ洋風仕立て。一方全く違う表情を見せるのが「あんこバター詰めクロワッサン」だ。こちらは生クリームと、あんことバターの程よい塩味が不思議なほどに融合し、手が止まらないおいしさ。緑茶とも合いそうなクロワッサンとなっている。
「いちごモンブラン」はいちごシロップとジャムと濃厚な生クリームで立てた特製ホイップを絞り挟んだ、甘酸っぱさが特徴。スイーツ系もそれぞれ独創的だ。

スイーツ系が並んだショーケース。クロワッサン自体も綺麗な巻きと焼き色だが、丁寧に絞られたクリームなどもまた美しい。
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左から「いちごモンブランクロワッサン」480円、「あんこバター詰めクロワッサン」480円、「クロワッサンショコラ エクレア風」520円。
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華やかなプティクロワッサン

バスケットに山盛りのプティクロワッサンも、小さいながらも美しい層のザクっとした食感と風味。 こちらは単品で好きな味を1個から購入することもできるが、初めてなら全味を試せるカップ入りが断然お得だ。透明なカップの中にぎっしりと詰まったプチクロワッサンは、カラフルで、ちょっとした手土産に渡しても喜ばれそう。

味は、紅茶、フロマージュ、チョコ、いちご、プレーンの全5種類。

「プティカップクロワッサン5種詰め合わせ」800円。
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プチクロワッサンの単品は、プレーンが1個69円。「フロマージュ」は79円、「いちご風味」「チョコ風味」は各76円、「フランス紅茶ダマンフレール風味」が77円。
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上質な素材を集めて作る特製プリン

もう1つの看板商品「龍のたまごとジャージー牛乳のプリン」は、『KUROPURI』で1日400個を売り上げたという人気ぶりだ。

スプーンを入れるとトロッとなめらかな質感で風味豊か。プリンにも唐渡シェフの素材への想いが詰まっている。

濃厚な味で、レストランなど飲食店でも使われている高級ブランド卵「龍のたまご」。「一般的なプリンより卵黄の比率を多く配合して、豊かなコクを感じてもらえるよう考えました」と唐渡さん。希少なジャージー牛乳と北海道産の生クリーム。惜しみなく使ったバニラビーンズの甘い香りが口の中を通り抜け、なんとも幸せな気分にしてくれる。

「龍のたまごとジャージー牛乳のプリン」380円。シンプルな構成のお菓子ゆえ、素材の良さがストレートに伝わる。
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行列も納得。何度も通って全種類味わってみたくなる、唐渡さんの表現する「クロワッサン」と「プリン」。なんと4月には名古屋市にも『KUROPURI』の2店舗目の開店を控えているそう。愛知県の皆様にも朗報だ!