2023年、とんかつの夏がやってくる。

2023年、とんかつの夏がやってくる。

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2023.07.21

文:「あまから手帖」編集部 / 撮影:下村亮人、高見尊裕、百々 武、東谷幸一

あまから手帖、ビーフ特集は出すくせに、豚に目を向けないのはどうなのさ。ポーク・ラヴァーは怒ってます。「関西は牛文化だなんて、今は昔のハナシだ」と。

目次

昭和から令和まで、まるっと「とんかつ手帖」

昭和から令和まで、まるっと「とんかつ手帖」

「純粋なとんかつの味を楽しみたいため、ソースも塩もかけない派です」「塩の方が豚の甘みを感じられるから好き」「ソース派でもありますが、さっぱりといきたい時は、ポン酢にマスタード」「山盛りの大根おろし、スダチ、柚子果汁が最強です」「酒と合わせる時は塩、米と食べる時はソース」

今回とんかつ特集を編むにあたり、集まった声(の一部)です。あまから手帖の公式SNSから呼びかけて、とんかつには「ソースか塩か」を問いかけました。調味料ひとつでここまで議論が発展するメニューって、珍しいのではないでしょうか。

2023年の夏は、とんかつで過ごしてみませんか。食べ手も作り手も熱くする、ニッポンのTONKATSU。養豚技術が上がってウン十年。ブランド豚? 知らへんなあ、やありまへん。「関西は牛肉文化やろ?」なんて言っていたら、近年のとんかつブームに置いていかれちゃいますよ。

関西では大阪を中心に、“ネオとんかつ”が広がりを見せています。「林SPF」「TOKYO X」「三右衛門」…いろいろな銘柄豚を味わってほしいと、鮨のように一切れずつコースで提供する店。特製の塩や自家製ソース、その他たくさんの調味料で楽しめたり。

「とんかつ 康四郎」のコース「とんかつ 康四郎」の6種銘柄食べ比べコース7800円。

取材をしていても、油の味見をしたり、一時間ずっとパン粉のハナシをしていたり、化学式を持ち出す変態的(失礼!)シェフたちまで。

もう一度フランソワーズ・ジルーに「新しい波来る!」って言わせたい。「大阪とんかつヌーヴェルヴァーグ」、お楽しみください。

令和も良いけど昭和もね。と、勿論、とんかつ専門店歴30年以上、老舗の数々も登場します。“ネオとんかつ”がもてはやされているとは言え、ネオの存在は今まで積み上げられてきた、定食とんかつの歴史あってこそ。落ち着くわぁとそんな声が口を衝く専門店のグラビアも、いい感じ。

「とんかつ太郎」の定食昭和62年創業、「とんかつ太郎」の定食1200円。

とんかつ界、いや揚げ物界最強のバイプレイヤーといえば、キャベツではないでしょうか。でも待ってください。とんかつにはキャベツが一番好相性、そんなの誰が決めたのでしょう。大昔のえらい人? たくさんの野菜が一年中食べられるようになった現在、真のベストパートナーは他にあるのかもしれません! ということで、編集部で実験。刻んで茹でて、盛り付けて。一日掛けて「ネクスト・キャベツ・グランプリ」を開催しました。応募者9種の野菜(?)たち。勝者、予想してみてください。

とんかつ、もやし某ラーメン店ではマシマシされることも多いモヤシは果たして。

他にも、洋食店の麗しき変わり種とんかつや、関西と言えば、な「KYK」へのインタビュー、カツ丼にカツサンド、とんかつ本にとんかつ映画、見て食べて、読んで楽しいとんかつ特集が完成しました!

ちなみに冒頭の、とんかつには「ソースか塩か」問題にも、プロたちに決着を着けてもらいました。そちらの結果もお見逃しなく。ありがとん。

『あまから手帖』8月号とんかつ特集

Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

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