
あまから的社会科見学。10月号印刷現場へ潜入!
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美味しい食雑誌「あまから手帖」がどのように印刷され、本になっていくのか…10月号校了後の9月某日、印刷会社に見学に行ってきました。瞬く間にページが刷られていく様子をレポートします!
印刷会社『ライブアートブックス』へ
この度、「あまから手帖」の印刷をしてくださっている印刷会社『ライブアートブックス』さんに見学をお願いしました。
この日は、ちょうど、現在発売中の10月号「ミナミ特集」が印刷されている時期。
会社に一歩足を踏み入れると、紙の匂いで満ちていました。(私はこの匂いがとても好き)
ここで印刷している本たち。
まず見せていただいたのは、印刷が完了した1枚の大きな紙。裏表で計16ページ分が印刷されています。これを折り込んでカットするとペラペラとめくれる形に。
裏表で計16ページ分印刷された大きな紙。
肉眼ではわかりませんが、ルーペで印刷された写真を見ると、とっても小さなドット(点)で構成されているのが見えました。
「黒、赤、青、黄のインクを重ねて、写真の色を出しています」とのこと。たった4色で、写真の美しい色を作り出しているってすごくないですか? それには絶妙な調整が必要なんですが、その話はまた後ほど。
印刷現場に潜入
実際に印刷している現場に移動すると、まずはアルミ板ができあがるところを見せていただきました。
各色が付けられたアルミ板。これを元に印刷されていきます。
4色のアルミ板。色の重なりで誌面ができあがるということがよくわかる。
そしてこちらが、17メートルもある巨大な印刷機。
「ライブアートブックス」印刷機
奥に大きな真っ白の紙がセットしてあり、機械の中で4色が重なって、手前から出てきます。これが、冒頭で紹介した16ページ分の紙。白い紙が刷り上がるまでの時間は5秒ほどということです。
すごい速い。
刷り上がりの色をチェックする印刷機長さん。ここで微妙な色の配合を行うんですって。
印刷物の色を確認する印刷機長さん
突然ですが、問題です。料理写真を美味しそうに印刷するポイントは、黒、赤、青、黄のインクのうち、“ある色”を多めにすることなんですが、どれだと思いますか?
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答えは赤色です。
なんとなーくわかりますよね。赤を多くすると温かい雰囲気が出て美味しそうに見える気がする。反対に、青みがかっていると色がにごったように見えて、美味しそうに見えないそうです。
最後に見せていただいたのは裁断作業です。
裁断後された紙。切り口がめっちゃきれい。
最後に
ここで印刷されたものは、別の工場で製本され、書店へと並びます。
誌面の内容を編集して入稿、校了するまでが私たちの役割ですが、今回はその後を見ることができ、感慨深かったです。
たくさんの方々のお力添えがあり、「あまから手帖」が形になるということを改めて実感することができました。
読者の皆様には、こうして形になった本誌を、ぜひ手に取って楽しんでいただきたいです!

Writer ライター

あまから手帖 編集部
amakara techo