古墳の聖地・奈良で墳活&グルメを楽しむ

古墳の聖地・奈良で墳活&グルメを楽しむ

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2023.10.31

文:「あまから手帖」編集部
写真:塩崎聰

11月号の異色企画「古墳のグルメ」。古墳をめぐる活動、すなわち「墳活」に加わった編集部。古墳ってこんなにも個性があるんですね。推し古墳は見つかるかしら。ところで…そろそろお腹も減りませんかー!

目次

墳欲と食欲を満たす「墳活」に参加 店舗情報

墳欲と食欲を満たす「墳活」に参加

9月末の某日。取材陣はなぜか平城宮跡の北側にひろがる古墳群のなかにいた。先頭をゆくのは、今回の企画発案者である郡 麻江さん。全国各地の古墳をめぐる活動=「墳活」に勤しむ“古墳ライター”でもある。

車から降り立つなり資料を取り出し、郡さんはさっそうと歩き出す。ときには古墳目がけてざくざく林に分け入っていく後ろ姿は、探検隊の隊長さながら。はっと気がつけばもうあんなに遠くに…置いてかないで~。

現在地は「ビューティー古墳」と郡さんが褒め称える巨大古墳の前方後円墳(教科書で習った)、前方部。こちらお名前は「ウワナベ古墳」さん。そこからくびれのラインをなぞるようにてくてく歩いて、次の「フォトジェニック古墳」へ。「登れる古墳」「潜れる古墳」など、古墳たちにも個性があるそうな。

ウワナベ古墳夕暮れ時、シルエットが浮かび上がるビューティー古墳の「ウワナベ古墳」。

道中、重要人物が埋葬された古墳の周りに点在する、小さな古墳も確認できる。素人目にはそれが古墳なのか、たんなる土の盛り上がりなのか、まったく判断がつかないが、大小さまざまな古墳の配置から人間関係を読み解いていくのも、墳活の醍醐味なのだそう。もしかしてその関係性に萌える人もいるのだろうか。

さて、体験してみて想像以上にハードなハイキングだった墳活。古墳探しに夢中になっていても、気がつけばお腹はペコペコ。あれ、そういえば我々ってグルメ雑誌でしたよね。

本誌では、郡さんの推し古墳とともに、墳活中に立ち寄りたい2軒のグルメをご紹介。1軒は、上記の古墳近くにある「ピッツェリア ヴィラマーゴ」。野菜たっぷりの絶品ピッツァは、その時々の野菜で味わいが変わる楽しさも。もう1軒は、ぐぐっと南下した御所市にある「古墳カフェ・Midoro・」。こちらはなんと敷地内に2つの「潜れる古墳」があり、要予約で見学ができる。カフェでいただくプレートランチは、重ね煮の技法を使って一品一品が丁寧に調理されており、素材そのものの旨みを味わえる。

「ピッツェリア ヴィラマーゴ」の野菜のピッツァ。 「ピッツェリア ヴィラマーゴ」の野菜をたっぷりのせたピッツァ。焼きたての姿はぜひ本誌で。

古墳カフェMidoroのランチプレート 「古墳カフェ・Midoro・」のランチプレート。

■店名
ピッツェリア ヴィラマーゴ
■詳細
【住所】奈良県奈良市佐紀町3112-1
【TEL】0742-33-7037
【営業時間】11:30~21:00(LO)
【定休日】月曜休(祝日の場合は翌火曜休)

■店名
古墳カフェ・Midoro・
■詳細
【住所】奈良県御所市古瀬904
【TEL】080-5326-0269
【営業時間】11:00~16:00(ランチ、古墳見学は要予約)
【定休日】水曜~土曜休

『2023年11月号 奈良に行きたくなる。』

Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

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